伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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不登校問題等 質問と答弁要旨

2024-06-10 16:03:56 | 政治・政策・経済

本日の私の一般質問と答弁の要旨をご報告します。

私の速記メモなので、正しくは後日公開される

議事録をご確認ください。

傍聴に来てくださった方、ありがとうございました。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

令和6年6月議会 一般質問  市議会議員 多田 稔

 

通告に従い質問させて頂きます。答弁によりましては

再質問させて頂きます。

1 不登校問題について

(1) 不登校の実情

 過去3年間の市内小中学校等の不登校の児童・生徒の人数と

全体に占める割合をお尋ねします。 

 (答弁)
 R3年度 小学生155人 1.40%、 中学生342人 5.65%
 R4年度 小学生182人 1.67%、 中学生386人 6.54%
 R5年度 小学生218人 2.05%、 中学生407人 6.92%

 

(多田再質問)

伊勢崎市内に中学校は四ツ葉学園を入れて12校あります。

生徒数が一番少ないのは境西中学校の156人です。

ご答弁によれば昨年度の不登校の中学生は407人ですから

境西中学校の全校生徒数の2倍以上の子どもたちが

不登校状態になっているのです。

     

教育を受けられない生徒がこれほどいることは衝撃です。

境西中学校の全校生徒数は156人、境北中学校は189人、

境南中学校は316人、四ツ葉学園は382人ですから、

それぞれの全校生徒数以上の子どもたちが不登校

なっている事実について、市長の認識をお伺いします。

 

(市長答弁)

・厳しい状況になっている。

・原因をしっかり分析し対策を立てなければならない。

 

 

(2)議会との連携

文部科学省の「今後の不登校への対応の在り方について」は、

「学校、地域、家庭の連携が重要」と指摘しております。

一方、毎年発行されている「伊勢崎市教育要覧」は、

「施策の基礎となる各種データ等を掲載しています」と述べて

いるにもかかわらず不登校の小・中学生の数については

一切触れておりません。

不登校の実情を市民や議会に伏せておく姿勢には

非常に疑問を感じます。

不登校の児童・生徒の人数を教育要覧に掲載しない理由と、

問題解決に向けて議会とは、どのように連携を図っていく

お考えなのか教育長にお尋ねします。

 

(答弁)

 理由:不登校の人数は平成28年度から非公開になった。

    昨年度から事業点検報告書に掲載しネットで公開している。

    今後は教育要覧への掲載を検討する

 連携方法:議会に施策の必要性を理解してもらい予算を認めてもらう。

 


(多田再質問)

市民や議会に対して「伊勢崎市教育委員会事業点検・評価報告」を

ネット上で公開していることは良いことだと思いますが、

「いじめ・不登校の対策」に対する自己評価は、

有効性・必要性・方向性の全てが最高評価の5となっています。

リンク先の23ページ)

 

これほど不登校の児童や生徒が増え続けているのに

なぜ最高の対応ができていると判断するのでしょうか?

不登校問題解決のためには、

教育委員会の認識を根本から改める必要があると思いますが

教育長のお考えをお伺いします。

 

(答弁)

・他の問題も含めた評価である。

・将来的に社会で自立できるようにしたい。

・学校は集団指導から個別の発達支持に変えつつある。

・今の教育が今の子どもたちに合っていないのではないか。

・そのためには何が必要なのか考える。

 

(多田コメント)

不登校対策がなぜ教育委員会の自己評価では

最高評価の5になるのか、まったく理解できません

自画自賛?見せたくないものは隠す?

事業評価の判断基準は

対策を「やったか、やらないか」ではなく、

「不登校児童・生徒が減ったかどうか」ではないでしょうか。

 

 

(3)ほっとる~む

伊勢崎市内には不登校の児童・生徒の支援のため4か所の

「ほっとる~む」が教育委員会により設置されておりますが、

現在のありかたで十分機能しているのでしょうか?

昨年度1年間の開設日の内、それぞれの教室で通級する

児童・生徒が一番少なかった日はそれぞれ何人で

何日間だったのかお尋ねします。

 (答弁) 開設日それぞれ204日の内、

  鹿島教室 0人 7日、 境教室 0人 25日     
  赤堀教室 0人 9日、 東教室 0人 59日

 

 

(4) 学びの多様化学校

不登校問題は30年以上前から社会問題化し、拡大し続けています。

当初は不登校状態となった生徒自身や家庭に問題がある

という見方が主流で生徒側を指導する対応でしたが一向に解消しません。

これほど長期間不登校が発生し、しかも増え続けている現状を鑑みますと、

生徒側に問題があると考えるよりも、むしろ現代の学校教育の在り方が、

今の時代に合っていないのではないかと考えざるを得ません。

今年の3月議会の一般質問における高橋議員への教育長の答弁で、

「これまでの公教育は同じことに皆で同じに取り組むやり方だった。

これからは生徒の『発達支持』的教育に変えていく。

そのような学校風土に変えていく。」という趣旨の答弁をされました。

不登校の児童生徒に配慮して柔軟な教育課程を編成できる

「学びの多様化学校」が、今年度新たに11校開校し、

全国での設置数は16都道府県・35校になりました。

「学びの多様化学校」は「不登校特例校」という名称が

昨年8月に改称されたものです。

文部科学省は2027年度までに全都道府県と全政令市での開校を

目指しております。

伊勢崎市では不登校の生徒の数がこれほど多いのですから、

「学びの多様化学校」の設置について真剣に検討すべきでは

ないでしょうか。 

併せまして、夜間中学校の中には「学びの多様化学校」を兼ねる学校

もありますので、群馬県立の夜間中学校について、

学びの多様化学校への転換を地元自治体として要望することも

併せて検討すべきと考えますが、教育長のお考えをお伺いします。

 

(答弁)

・これまでの取り組みを強化しつつ調査研究する

・県立夜間中学校は今年度開校したばかりなので、今後の動向を見たい。

 

(多田コメント)

不登校の児童生徒のための

学びの多様化学校」は全国で35校になりました。

これほど不登校が多いのに、なぜ伊勢崎市教育委員会は

この学校について真剣に検討してこなかったのでしょうか?

事業点検・評価報告において不登校対応の自己評価が

最高評価だったことの弊害が現れているように感じます。

 

 

 

 

2 国の事業移管に伴う水道事業の在り方について

 

今年度から国の水道事業の所管が、厚生労働省から

環境省及び国土交通省に移管されました。

これは国における事務分掌だけの問題ではなく、

実際に水道事業を行っている市町村等が移管の目的を意識した

取り組みを行わなければ効果はありません。

そこで市長にお伺いします。

国の事業移管の目的についてどのように認識されているでしょうか。

併せまして、その目的を市の行政においては

どのように達成していく考えかお伺いします。

 (答弁)

  目的:環境省への移管の目的は公衆衛生や環境政策の向上、

     国土交通省への移管は社会資本の総合的な整備

  達成方法:環境部門と連携深め、老朽化対策・耐震化を進める

 

(多田コメント)

・水道局だけの問題と受け止めず、連携を深めて欲しいです

 

 

3 新型コロナワクチン接種健康被害について

(1) 副反応疑い

伊勢崎市における健康被害の発生状況についてお尋ねします。

併せまして、被害者に対する市の法的責任についてお尋ねします。

(答弁)

 ・副反応疑いは診察した医師から国へ連絡が行き、県、市へ連絡が来る。

 ・死者4人、その他重い症状16人、重くない症状62人

 ・市の法的責任:予防接種法第15条第1項  市町村長は、厚生

  労働大臣が予防接種による被害と認定したときは給付を行う

 


(2) 予防接種健康被害救済制度

国の救済制度では「疾病・障害認定審査会」の認定が滞っていると

聞いております。申請している市民の人数と判定結果および

結果が出るまでの期間についてお尋ねします。

 申請者 10件、

 判定結果 認定5、非認定1、審査中4

 期間:半年内1、半年から1年内2、1年から1年半3、

 審査中:半年から1年2、1年~1年半1、1年半~2年1

 

(多田コメント)

国に認定されれば給付金がもらえるようになりますが、

重度の障害となって1年以上判定を待っている間の生活は

とても困ると思います。その期間の生活保障が

現行制度の穴になっていると思います。

 

 

 

4 まちなかベンチについて

 

高齢化社会の進展に伴い

歩行途中に休息を必要とする方が増えてきました。

更に当市では老人会の方等による小学生の下校見守り活動を

して頂いております。暑い日も、雨の日も、風の日も、寒い日にも

見守りをして頂き大変ありがたい活動ですが、

足腰の弱っている高齢者の場合、そのつど折りたたみイスを

持参されている方もいらっしゃいます。

伊勢崎市では見守り活動に対して感謝状の贈呈を行っていますが、

具体的な支援も必要と考えます。

世田谷区では快適な地域社会実現のため

座れる場づくりガイドライン」を作成し、

街中へのベンチ設置を促進しております。

公園はもとより、公共施設の前や道路などにも安全に配慮しながら

ベンチのある快適な空間づくりを進めています。

伊勢崎市内においても、

国道や県道脇にベンチが設置されているケースがあります。

そこで市長にお尋ねします。

高齢者や障碍者や妊婦、子どもたちなどが気軽に休めるような

「まちなかベンチ」設置の考えはお持ちでしょうか。

特に下校見守り活動を行っている交差点のうち

歩道が広くベンチを設置しても歩行者の通行に支障がない

と思われる場所については、ベンチ設置の有効性が高いと

思われますが市長のお考えをお伺いします。 

質問は以上です。よろしくお願いします。

 

(答弁)

・道路構造令により道路にベンチは設置可能。

・歩道の幅が3m以上あり歩行者に支障ない場所なら、

 区長から要望書を出してもらえば市が設置を検討する。

・団体等がベンチを置きたい場合は道路使用許可申請をしてください。

 

(多田コメント)

・ベンチ設置は難しくありませんでした。

現在の法令でも要望があれば市が設置可能とのこと。

・皆さんがちょっと一息できる場所が増えますように。

 

 

 

 

 

 

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