伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

行政経営、地方政治、そのほか人生にプラスの楽しいこと eメールアドレスkucctada@mail.goo.ne.jp

カイラン教授と山口教育長

2010-11-24 21:21:31 | 外国籍児童
インターナショナル・コミュニティ・スクール(ICS)の
カイラン教授と、伊勢崎市教育委員会の山口教育長との
会談が実現しました。
教育長さんには、お忙しい中時間を取って頂きまして
大変ありがとうございました。

ICSからは、カイラン教授とスタッフ2名が同行しました。
そして、先日ICSを見学に来て下さった
塚越県議会議員にも立ち会って頂きました。
ありがとうございます。

塚越県議は、県議会の文教警察常任委員会に所属し、
群馬県に多く住む外国人の子どもたちの教育を
とても心配して頂いています。

カイラン教授から、ICSの活動内容や
目指していること、課題など幅広く
山口教育長さんに説明することが出来ました。

教育長さんは熱心に耳を傾けて下さり、
外国籍児童の教育の必要性や
ICSの活動実績を高く評価してくれました。

現状の日本の法律の中では、
外国人の保護者には児童を就学させる義務がないと
解釈されていますので、
外国籍児童が学校に来ない場合は、
教育委員会としては直接的な支援は出来ません。

ICSでは、外国語による教育の他、
外国語による教育相談や、カウンセリングも
行っています。
カイラン教授は先生に対して、
外国語としての日本語指導法も教授できます。

ICSと教育委員会そして公立学校との連携について
私からいくつか提案しました。
まず、ICSの存在と活動内容の広報。

新聞によれば、桐生市の亡くなった児童の保護者は
相談できる窓口を知っていれば...。
と語っています。

まず、外国籍児童の家庭、学校、教育関係者、
児童福祉関係者、日本人の保護者にも、
このような活動をしている団体があることを
知ってもらうことが必要と考えます。

今までも、県の教育委員会を通じて
連絡は行っていたようですが、
あまり知られていなかったと思います。

学校関係者の見学や、
教育委員会がカイラン教授の講演会を行うなどの方法で
広めていくことを提案しました。

また、公立校には
外国籍児童に日本語を教える日本語教室があり
担当の先生もいます。

外国籍児童に日本語を教える教授法は
取り組んでいる大学も一部あるようですが、
国や県での基準モデルはありません。
外国人が多く住む都市に限られた問題だからだと
思います。

外国籍児童の公教育に関して伊勢崎市には
初期対応校が4校あり初期適応指導が行われます。
その後、外国籍児童は地元の学校へ移ります。

外国籍児童が多い小中学校は、
初期対応校+5校ほどが拠点校に指定され、
日本の生活の適応指導や日本語指導を行っています。
伊勢崎市の小中学校に入学した児童は比較的恵まれています。

伊勢崎市では、公立の小中学校では
外国籍児童の教育に手厚い対応をしているのですから
さらにこの長所を伸ばすべく、
日本語教室の先生に対する研修を
カイラン教授にしてもらうというのも
とても有意義ではないかと提案しました。

カイラン教授からは
ボランティアとして、NPOが学校に協力したいと
申し出がありました。

放課後に学校へスタッフを派遣し、
外国の子どもたちの宿題のお手伝いをするのです。
言葉の問題で勉強が理解できないこどもたちを
助けるのです。

外国籍の子どもたちは、日常会話が出来ても、
小学校高学年になってくると
文章で宿題を理解して、回答を書くことは
言葉の問題で難しくなってくるのです。

宿題が出来ないことで
学業不振や、学校がつまらなくなり
不登校・不就学などにつながります。
中1ギャップと呼ばれる現象もあります。

本日は、
カイラン教授、山口教育長、
お二人ともすばらしい教育者にめぐり合えたと思います。



子どもの幸せを願うのに、
人種や国籍は関係ありません。

児童虐待や外国籍児童など、
光の当たらない子どもを支援することは、
すべての子どもたちの幸せにつながると考えます。
これは私の信念です。








コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 一般質問のヒアリング | トップ | 12月議会の一般質問  »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

外国籍児童」カテゴリの最新記事