伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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長時間労働を解決策にしてはだめ

2024-07-03 10:27:26 | Weblog

ちきりん著「自分の時間を取り戻そう」ダイヤモンド社の

要点と感想などをお伝えします。

ちきりんさんは元コンサルタントの社会派ブロガー。

時間が足りないと感じている方は、ぜひ読んでみてください。

 

本の内容に入る前に、時間の使い方に関して

私の所感を述べます。

仕事を完了させるために大量の時間を投入し、

力技でなんとか締切に間に合わせるやり方は、

その場しのぎであり、能力の向上とは逆のやり方。

健康にも精神的にも、家庭生活にも大きなマイナス。

長時間残業が仕事熱心と評価されたのは過去の話。

いかに就業時間内に終わらせるかを工夫しなければ。

安宅和人さんは

「大量の仕事をして仕事の質をあげようとする」アプローチを

犬の道」と名付け、絶対にやってはいけないと指摘しています。

 

また、仕事も家事も完ぺきにこなそうとして

睡眠時間を毎日削ってヘトヘトの生活も

改めたほうが良いと思います。

毎日いっぱいいっぱいの生活では、

心も体も疲弊して、やがて倒れてしまいます。

 

体も時間も有限です。各個人にとって非常に希少な資源。

たくさんの仕事や家事を抱え込み、

有限な自分の時間をどんどん投入することで

なんとか解決しようとするやり方は、

物の収納問題と同じ構造と思います。

 

家の中が大量のモノであふれかえっている人が

それを解決するために新たな棚を作っても、

再びすぐにいっぱいなってしまいます。

必要なものとそうでないものを峻別し、

不要なものは買わない、持たないようにしなければ、

いくら収納場所を増やしても解決しません。

 

モノを仕事に置き換えてみるとどうでしょうか?

大量のしなければならないことに対して

時間を大量に充てることで解決しようとするのは、

モノの置き場所を増やすやり方と似てますね。

 

 

 

(「とにかくがんばる」は思考停止モード)

 

社員がみんな一心不乱に連日深夜まで働いているのに、

出てくる成果レベルが低いのはなぜか、という問いに

ちきりんさんは上記のように回答しています。

<多田コメント>

読んではっとしました。

一心不乱は一生懸命な姿なのかもしれませんが、

もっと効率よく仕事の質を上げようと「考えること」を

放棄している思考状態なのですね。

 

 

 

(他人の時間や所得を奪うのは正しい生産性の向上ではない)

 

経営者が利益を上げるために、従業員の時間や給与を奪うことは

正しい生産性の向上ではありません。それは単なる搾取。

正しい生産性の向上ならば全体の価値が向上します。

<多田コメント>

組織の責任者は本当の生産性の向上を行わなければ

市場経済の中で会社ごと淘汰されます。

 

 

 

(デキる人と残念な人のちがい)

 

残業代をもらったほうが自分の所得が増える

と考える人は残念な人です。

今の職場における瞬間の最適化しか考えていません。

このような思考では能力向上は図れず、

労働市場における自分の価値はどんどん低下します。

デキる人とは圧倒的に生産性の高い人。

残念な人は自分と周囲の人の時間を平気で無駄にする人。

<多田コメント>

生産性が低い人は組織内の昇進も無理ですし、

定年まで勤め先が存続しないかもしれません。

 

 

 

(生産性を上げる方法)

 

まずは価値の低いことに投入する時間を減らすこと。

仕事も家事も全て完璧にやらねばという呪縛を捨てる。

大事なことであっても無制限に時間をかけては生産性が下がる。

いかに短時間で必要な成果を出すかを工夫し続ける。

仕事以外のことも予定に含めて、時間管理する。

<多田コメント>

効率化して空いた時間に仕事を詰め込んでは本末転倒。

自分の本当に好きなことに使いましょう。

 

 

(参考ブログ)

ちきりんの言葉 2021-04-03 

 

 

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