
防衛大学を卒業し、いったんは任官したものの辞め、記者になったという女性の書いたリアルな本です。防衛大学って訓練をしていると誤解されやすいが、一般大学同様に学業が中心。
しかし寮生活含め日常生活は完全に上位下達の組織で、「なぜ?」「どうして?」と考えないように徹底的に訓練されるとのこと。まあ自衛隊なんだから仕方ないよね。
著者によれば、防衛大学の入学試験〈正しくは採用試験〉のレベルは地方の旧帝大なみだそうです。まあ頭脳明晰でなければ、将来、幹部にはなれないからね。
自衛隊に対する小生の立場は
- 独立国は自衛のための実力組織を持つのは当然。
- 外国からを急迫不正な侵攻を受けた時、「無抵抗主義」ではない。ウクライナ国民のように、断固たる反撃に出ることも当然。
- 自衛隊の災害救助活動には敬意を表するが、それは自衛隊の本来的任務ではないことは、自衛隊自身が自覚している。
- アメリカの世界戦略に組み込まれ、日本の防衛とは関係ない戦争に巻き込まれることはあってはならない。そんなことで、若い自衛隊員の命を奪ってはならない。
- だれも住んでいない島〈尖閣諸島のことね〉が中国から侵攻を受けた場合、米軍はアメリカの青年の命を賭してまで軍事行動に出るわけがない。自国の領土は自分で守らねばならない。
- 自衛のための自主防衛組織をもつことは、決して日本国憲法違反ではない。
- では自衛隊が、上記の組織に当たるかと言えば、この本の著者も言っているように「まぎれもなく軍隊」ですね。
大体以上です。
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