原爆ドームに 酔って行くわけにはいかないよね

 

　今年も、あと３日だね。子供の頃は、年末の雰囲気がとっても好きだった。いろんなエッセンスがギュッと濃縮されてゆくような　そんな雰囲気があったね。大人になってからは、そういう感慨も薄くなったけど、それはなぜだろう。

 

　今年も個人的にもいろんな出来事があったけど、３３年ぶりの広島に行ったことが忘れられないです。広島のある団体から講演を頼まれて行ってきたんだけど、その仕事が終わったあと、広島の皆さんとの懇親会も盛り上がり、その日は広島に宿泊。次の日は金沢に帰るだけだけど、その前に、やはり平和公園にいってこなけりゃならんね。

　ホテルを出た後、朝昼兼用の飯を食えるところないかと駅前を歩いていたら、なにやらよさげな雰囲気の店が・・・「瀬戸内海鮮料理　大衆食堂」の看板がかかっています。迷わず入店し「いわし天定食」を注文。しかし、前後左右のテーブルでは、おじさんたちが、瀬戸内名物「小いわしの刺身」で、朝からビールを飲んでいるではないですか。当然、こっちもビールを頼もうと思ったのですが・・。

　「いや、原爆ドームに　酒を飲んで行くわけにはいかん」と考え直したわけです。さすがに、日本人なら、酔っ払って平和公園に行くわけにはいかないですよね。なので、おいしい広島のイワシ天定食とお茶をいただき、原爆ドームに向かいました。３３年ぶりです。

　原爆ドームは、以前来たときはそう思わなかったけど、「意外に小さい」と感じました。それはなぜだろう。前回は「こんなに悲しい出来事が１９４５年にあったけど、これからは平和な世の中に向かって、どんどんよくなってゆく」という希望が、見る自分の目に溢れていたからかな。しかし、今はどうだろう。改めて自省させられた。

　平和公園を後にして、「猿猴橋町駅」で市電を下車。９０分前に来たばかりのおじさんがまた来て、店のおばちゃんは不思議そうだったけど、今度はおもいっきり、白昼堂々と？小いわしの刺身とビールをいただきました。さすがに、瀬戸内の小いわしは　おいしいねえ。

　広島いいところだね、また行きたいなあ

　↓後から調べると　みんなが知ってる有名な店らしいです