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都留重人の最後のメッセージ


 今秋 柿木畠のうつのみやの古本市で買ったのが この都留重人著『市場には心がない』。

 都留氏については いまさら説明するまでもないでしょう。氏は、「日常の時事問題に関し、その都度ざっくばらんな所感を書き留め、それを5年置きに本にして出版することにしていた」そうな・・。

 この本の刊行は 2006年2月23日だが、都留氏が亡くなったのが同年2月5日。正真正銘、都留重人の最後のメッセージとなった本です。

 内容は 近代経済学の立場から 小泉さんの「構造改革」を批判したものです。「ざっくばらんな所感」というだけあって、表面上は、朝日新聞への寄稿みたいな感じで すらすら読みやすい文章ばかりですが、よーく考えると その意図すべき内容の深さに しばしば立ち止まって考えさせられます。

 今となっては 小泉という名前さえ 歴史上の“あだ花”のような感さえしますが、国民が受けた傷は、いまだに癒えていません。

 「国民の幸福とは・・・」 これは、どんなに時代が変わっても どのような立場であったとしても、経済学の目的であるはずですね。
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