金沢に暮らし始めて40数年.。この街で「見たものは、見た」。最近は「軒端に冬の山晴れて見ゆ」って心境に。
金沢暮らしの日々 ~努力は時々 報われる~
糸魚川もずいぶんと近くなったね @『そば処 泉家』
糸魚川の蕎麦処『泉家』にほぼ1年ぶりに行ってきました。(前回は こちら)。以前は青春18きっぷで片道2時間かけて行ってましたが、新幹線ができて片道50分です。自由席で4860円。やや値段は高いけど、年に1度の気ままな旅です。
12時過ぎに入店しましたが、座敷もテーブルも満席です。土間の待合コーナーに3人待ってます。人気のほどがうかがえます。この店の店員さんはみな超ベテランの糸魚川マダムたちです。膝も腰も痛いであろう年代ですが、みなさんきびきびと動き回っています。
そばを忙しく運びながら、ちらっと座敷を見て席が空いたと見るや「次にお待ちのお客様どうぞ~っ」を声をあげます。ほどなく僕の順番になりましたが、窓際というかお庭の側の座卓席が希望なので、次の4人グループにテーブル席は譲って差し上げました。
さてさて、いよいよ坪庭の席が空きましたよ。いやあ~何度来てもこの席いいよねえ。幸田露伴や森鴎外の旧宅もかくありなんという感じです。(見たことないですが・・)。ざるそばと、酒1合をお願いしました。酒は地元の酒「男山」(=おとこやま)です。佃煮風の何気ないつまみが小さな杯で供されます。「ぐび~~~っ」「くっ~~~」「すきっ腹に効くねええ~」
酒を半分飲んだところで、そばが登場。つるつるとあっという間に喉の奥に入り込んでゆきます。蕎麦湯を飲もうとしたら、店の糸魚川マダムが「すいません ご相席よろしいでしょうか」と問うてきました。「どうぞ どうぞ」相席ってのも蕎麦屋らしいじゃないですか。別に気取って食べる類の料理じゃありません。
ごちそうさまでした。またこの雰囲気を味わいたくなったら 伺いますね。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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毎年、糸魚川に来ていらしていただきありがとうございます。
泉家さん消失は本当に残念でなりません。
信濃にいけば、はたまたお江戸に行けば美味しいお蕎麦屋さんはゴマンとありますが。
泉家さんの文豪の生家のような、あの佇まい。
丁寧なお仕事。
宝だったのだな・・・と痛感しています。
失くしてから初めてわかることがありますね。
ブログで店主様も再建の決意を述べらしたので
、あのままの姿で(難しいのでしょうが)
また再開していただければ嬉しいです。
この地は蓮華温泉など他の地にない宝が他にもあります。ぜひお出かけくださいませ。
コメントありがとうございます。泉家さんや重寿しさんも何度か伺ったことがあり、本当に残念です。
でも死者や重傷者がいなかったこちは本当に良かったです。些少ではありますが復興募金もさせていただきました。
両店とも仮店舗で営業再開目指すとの新聞報道も読み、ぜひまた「大好きな街・糸魚川」に伺いたいと思います。
蓮華温泉も白馬大池登山でよく利用させていただきました。
今後とも よろしくお願いいたします!