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野町にあった「としのや」の思い出

 

 

 昭和のころ、野町に「としのや」と言う居酒屋があった。居酒屋と言っても、ラーメン、焼そば、餃子、串焼き、おでんなどがあるくらいで、本格的な和食や酒肴があるわけでなかったけど、地元民や、学生たちでいつもにぎわっていたよね。

 

 屋号が「利乃家」なのか「利の屋」なのか「利のや」なのかもう忘れてしまったけど、安くて手軽だったので、小生は寮生ではなかったけど、泉学寮や今はなき北溟寮の友人たちとよく通ってました。

 

 店は、お父さんとお母さん、息子さんと、たまにそのお嫁さんがしていたね。庶民派の店の見本みたいだった。ご近所さんが鍋をもって、晩ごはんのおかずにおでんを買いに来るような店でした。

 

 そのメニューの中でぼくが好きだったのは、何と言っても焼きそばですね。まるで陽に焼けた輪ゴムみたいな麺が、中華鍋で熱せられて絡みついて皿に乗って、中華スープとともにやってきました、これをつまみにビール飲むのが好きだったなあ。

 

 麺が絡みついてるので、ほぐすのが大変だったけど、大将が「中華スープにつけて食べるとうまいぞ」と言ってました。仰せの通りにしてみたけど、中華スープにつけないで、そのまま食す方がおいしかったような・・・

 

 「昭和は遠く・・」ではなかった、「“としのや”は遠くなりにけり」です。なつかしいなあ。

 

 (冒頭写真は、2023年3月現在の旧としのやの店舗です)

 

 

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