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8月15日以降も 戦争は続いたんだね


 年末の12月28日に 北陸朝日放送が「1945年 島は戦場だった オキナワ365日」と言う番組を放送していた。日記形式で、例えば1945年2月12日には何があったかを 当時の映像と証言でつづる 力作だった。
 
 たぶん その発想のモデルは 琉球新聞社の「沖縄戦新聞」だろう。これは、沖縄戦60周年を機に、当時の日付で、その時の戦況を報道するリアルタイムの新聞を発行したもの。当時はそもそも新聞なんか発行できる状況ではないし、仮に物理的に発行できたとしても 本当の戦況を報道できるずもないよね。

 この沖縄戦新聞は、それをリアルタイムで再現したもの。例えば1945年4月1日付けでは「本土に米軍上陸」という大見出しが躍り、「兵員18万3000人投入」「日本軍反撃せず」などの小見出しが続くんだ。この新聞 書籍としても発行されているらしいので、興味のある方はぜひ・・

 で、話を元に戻して・・その北陸朝日放送の番組だけど、目からウロコだったのは、8月15日以降の日付でも、番組はどんどん進行することだった。その意味わかるかな??。

 普通、日本にとって第二次世界大戦は 8月15日で終わったことになってるでしょう。積極的に戦争推進した少なくない人々も、命がけで戦争に反対し続けた少数の人々も、戦争は嫌だと思いつつも表向きには賛成せざる得なかった多くの人も、戦争は 8月15日で終ったと思ってるね。進歩的知識人と言われる人々も、8月15日で戦争が終わった感慨を いろんな表現で、その作品に述べている。

 でも沖縄では違ってたんだね。というか、そもそも軍組織は勿論、行政機構もなくなり、「玉音放送」のことをほとんどの沖縄の人は知らなかった。だから8月15日以降も、沖縄の人は、アメリカ軍からも殺され、そして日本軍からも殺され続けたことを、この番組は淡々と伝えていた。

 立場によっては 「戦後66年間 今も戦争は終わっていない」と主張する人もいるだろうが、とにかく1945年8月15日で戦争は終わっていなかった。少なくとも沖縄では・・・・。そのことは 覚えておきたいね。





 

 
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