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金沢暮らしの日々 ~努力は時々 報われる~

金沢に暮らし始めて40数年.。この街で「見たものは、見た」。最近は「軒端に冬の山晴れて見ゆ」って心境に。

西町界隈  ~ 裏路地のおでんや「ゑびす」

2011年08月18日 | 金沢の味

 西町と言われると、「うーん よくわからん」というのが正直なところ。近江町市場と尾崎神社(尾山神社じゃないよ)の中間くらい。中央公民館があるあたりだね。

 その西町に、尾崎神社の右前の細い通りをすすんだ、裏通りのそのまた裏通りに「ゑびす」さんがあります。店内は、L字型のカウンターのみ。元気な大女将?、若女将? バイトっ娘の3人で切り盛りしてます。南町のそばという場所柄もあり、転勤族のエリート?サラリーマンも夜な夜な押し寄せている模様。

 おでん屋なんだけど、刺身やその他の酒肴がもりだくさん。カウンターン上に張り出された短冊のメニューにある値段は決して安くはないけど、盛りが多いので、CPはいいです。おでんの大根は、どうやったらこれほど柔らかくなるのかと思うくらい、味がしみこんでます。バイ貝も、こんなデカイのがおでん鍋に入っているのを見たことないです。

 カウンターの上の大皿には、いわゆる「おばんざい」ではなく、あくまで酒肴がずらり。なすの糠漬け(古漬け)も、おいしかったです。(でも 醤油をかけるのはやめてね~)

 それから 特筆すべきは、大女将さんのカウンター内での身のこなし方。せまいスペースで一切の無駄がなく、流れるような身のこなしで、次々と客の注文をこなしています。接客も、常連連にもなれなれしくはなく、初めて客にも適度に声をかけ、常にすべての客を視野に入れているという感じ。これを拝見するだけで 店に行く価値あります。

 遠い昔の学生時代、先輩に連れられて この店に入ったんだけど、その先輩もあんまりお金はなく、少しのおでんとほうれん草のおひたしをつまみながら、かなり長時間ねばっていた記憶があります。そういう客でも、いやな顔一つせず、気持ちよく呑ませてくれます。

 金沢には おでんの「名店」といわれておる店はいくつかありますが、この「ゑびす」も まちがいなく名店ですね。


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