
この『ひりゅう』さん、今年3月初旬に初めて伺いました。見目麗しく食べて美味しい料理の数々に大満足しました。是非また来たいと思いました。
思いましたが、コロナのために来れなくなりました。この期間、お店も大変だったと思います。たしかテクアウトもされていましたよね。そして7月となり、満を持して再訪したのでした。
予約はせず、平日の19時過ぎに2人で伺いましたが、先客は誰もおらず。「あ~ まだ客足戻っていないのやなあ」と思いながらカウンターに着席。店の雰囲気は、街場の普通の居酒屋さんです。しかし料亭の技と味の料理が、大衆酒場価格で頂けます。
でも、そんなことは実はみなさん先刻承知のようで、僕らの後から、二人組の客が続々と4組こられました。都合10名の客の入りです。いやあ 予想どうりの人気店です。店名通り、まさに「飛竜乗雲」。
華やかな盛り付けの刺し盛り、赤西貝の酢のもの、稚鮎の天ぷら、真ハモの梅酢添え、ニシンじゃが、冷酒は小ぶりな1合徳利で供されます。銘柄を変えながら計5合、ハイボール×2 〆は、「焼鮎そうめん」です、いやあ今回も大満足です。
冒頭写真の「焼鮎そうめん」の美味さと言ったら忘れられないです。そうめんがまるで「滝の白糸」のように整然と、鮎の上にも、下にも流れています。それ自体が既に「絵画」です。
そうめんは鮎のうま味を十二分に吸っています。あゆは骨とワタは取ってあります。塩焼きならワタの苦みも一興ですが、そうめんでは苦みが邪魔になるからでしょうね。この焼鮎そうめん、なんと800円ですよ。
このような良心的価格なのは、従業員を雇わずご夫婦だけで営まれていることもその一因でしょう。だからと言って料理が出てくるのが遅いってことはないです。開店前の下ごしらえと開店後の息の合ったコンビネーションのなせる業でしょう。
今日の舌代、〆て9200円です。この料理の質と品数からして、驚異的な安さですね。毎月また来たいです。

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