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君はその名を 覚えてますか?@ 『嶋田豊著作集(全3巻)』

 

 

 たまたまネットで「嶋田豊」がヒットし、思わず「懐かしい~~っ(涙)」。アマゾンで調べたら著作集があると知って、早速買い求めた次第です。でも今は、その名を知る人も多くないでしょうね。

 

 日本福祉大学で哲学を教えていた先生なんですが、1997年に67歳で他界。とにかく1970年代は、大学祭、新歓祭、各種の集会や大会の講演で、全国各地から引っ張りだこでしたね。また雑誌や新聞にも頻繁に寄稿してました。小生は、直接講演を聴く機会はありませんでしたが、その文章は当時よく読みました。

 

 その著作集(全3巻)を1ケ月かけて読みました。「哲学」を大上段に構えるのではなく、平易な言葉で生活に即して、とりわけ青年や学生にたいして「君たちはどう生きるか」と問い続け語り続ける内容ですね。なので「哲学者」と言うより「哲学を教える大学教員」っていう方がしっくりきます。まあ政治的には旗幟鮮明でもありましたが・・。

 

各巻にはタイトルがついています。

 第1巻「文化の時代」

 第2巻「大衆文化の思想」

 第3巻「生活の哲学を求めて」

 

 第1巻に収録の「学問とは何か」なんて、今の学生さんにも読んでほしいような、瑞々しい問いかけあふれた論文だと思います。第2巻は映画評論みたいです。第3巻では三木清、真下信一、古在由重などが縦横無尽に語られています。

 

 人文、社会、理工、医学を問わず、どんな学問でもそのベースには「哲学」が、本来はあるべきですよね。まあそうなっていない現実もありますが・・・。

 

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