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飲み屋で「戦争法案反対署名」を頼まれた@東山 『ニの字』


東山の和風居酒屋というかバーと言ったほうがいいのか迷いますが、その「ニの字」さんに半年ぶりに伺いました。(前回はこちら)。この店、普段着の吉田日出子風の姉と、着物姿の竹久夢二の美人画風の妹のコンビで切り盛りしている店です。

 この日は、珍しく?たくさんの先客がいたのですが、なんとお二人の芸妓さんたちとそのお客さんたちでした。いやあ艶やかですねえ。芸妓さんを引き連れた客はみな関西弁でした。これ、「芸妓さんと一緒にお酒を楽しむ夜の金澤」みたいなオプショナルツアーか何かでしょうか。まっ それはおいといて、僕らはこの日は 柚子酒ってのがあったので、ストレートと炭酸割りでお願いしました。

 関西弁御一行様がタクシーで帰った後、竹久夢二の美人画風の妹さんが、カウンター席に寄ってきて、突然署名用紙を取り出しました。「もしよかったら この署名してくださらないかしら。やっぱり戦争は絶対いけないと思うのよ」と言い始めました。仄暗いカウンターのろうそくの灯りを頼りに、その署名用紙を見ると、なんと「戦争法案反対の署名」じゃないですか。

 いやあ~ 金沢で40年に渡っていろんな飲み屋に行ってきたけど、店の人から署名、しかもこの手の「政治課題」の署名を頼まれるなんて、初めての経験です。情勢の変化というか、戦争法案反対の声は着実に、深く広がってることを実感しました。

 もちろん署名には快く応じさせて頂きました。ついでに「実は、ぼくも先日、戦争法案反対の街頭デモしましたよ」と口走ってしまいました。(別に嘘じゃないからいいじゃん)、そしたら竹久夢二嬢は「あらそうなの、うれしいわ やはり女性はみんな戦争反対よ」と言ってくださいました。

 世の中、変わり始めていることを実感した 東山のディープな夜でした。

 
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