きままなドライブと写真、そして映画

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あっ やばっ ド、ドローンが・・・

2022-09-09 19:35:03 | Weblog

機首が常に被写体を向いている状態で円旋回するノーズインサークルを練習している。
こういう旋回系は障害物がないことを確認することが必要だ。
Mavic Air 2 は前・後・下の障害物察知センサーはあるが横にはないので、特にノーズインサークルは注意を要する。
障害物のない空間を旋回していることを確認しながら飛ばしていたつもりが、ちょっと油断した隙にコースが大きく膨らんでいることに気が付かなかった。
はっと気づいた時には既に遅く、無慈悲にも一瞬にしてドローンは木々の中に姿を消した。


「やっちまったか」とガックリ気落ちしながらも、スマホのモニター画面で「ドローンを探す」をタップする。


Googleマップ上に機体の位置と自分の位置が示されるので、機体を目指して藪に分け入り、道なき道を歩き始める。
頭を超える草が密生する、視界が開けない藪のなか、厄介なことに、バラのようなトゲのある植物がいたるところに生えていて、衣服や帽子に絡みつく。
半袖の剥き出しの腕にトゲが何か所もカスリ傷をつける。
どけようとしてつかんだ指先にトゲが突き刺さる。
前進しやすそうなところを選びながら進むので、単純に機体に向けて直進はできない。
足元には水が流れているところもあり、靴が泥だらけになる。

やっとの思いで機体のすぐ近くまでたどり着いたが、見回しても機体がどこにあるかはわからない。
そこで、モニター画面の「光点滅とビープ音を開始」をタップする。
赤と緑の光を点滅させながらビープ音を出しているドローンが頭上の高い木の枝にひっかかっているのを発見した。


思い切り力をこめて何度も木を揺すってみる。
枝は揺れているので、少しづつ機体がずれて、そのうち落ちてくるのではないかと期待しながら何度も揺するが、落ちてこない。
木を登ろうとするが、地上60cmぐらいまでしか登れず、それから上は足がかりがないので登れない。
手を伸ばして届く距離では全然ない。
いったん家に帰り、長い棒を入手してここに戻るしかないかと思うが、再びあの藪のなかを進んでここまで来ることを思うと気が萎える。
噴き出す汗を拭いながら、落胆と絶望の思いで下を見ると、長い枝が落ちているのが目に入った。
それは忽ち気力を蘇らせてくれる枝だった。
木から降りて枝を拾い、また木に登る。
なんとか苦労しながら枝の先でドローンをつつくうち、落ちた。
しかし、別の木にひっかかってしまい、再び枝の先でドローンをつつくと、草叢に落ちた。
足元は草に覆われて見えないが、およその見当はついているので、横着してビープ音を出さないまま探した。
危なかった。足を下したすぐ傍に機体があった。危うく踏みつけるところだった。
それにしても、長い枝が落ちていたのは、ほんとにラッキーだった。

機体もプロペラも損傷はなく、安心した。
携行バッグにしまう。

そこまでは、機体をなんとか回収しなければと一途の思いで遮二無二やってきたが、いったん回収できると、どうやってこの藪から脱出したらいいのかとしばし途方に暮れた。
背の高い草が視界を阻み、やってきた方向は概ね見当はつくが、どの草をかきわけてきたかはまったくわからない。
とにかく前進しやすそうなところを進むしかない。
草をかきわけ、トゲのある植物を脇に押しやりながら、進む。
この藪からいつになったら脱出できるのだろうかと不安を覚えながら進むうち、ついに視界が開けるところに出た。
急斜面を注意しながら降り、やっともと居た場所に戻れた。

ドローンを取り出して、飛ばしてみる。
異常はなかった。

進むのが困難な藪の中を進み、木を揺らし、木に登り、普段は使わない筋肉を使っていろいろ踏ん張ったせいで、腕、足、腰、あちこちが痛く、全身を疲労感が覆っていた。
普段は年寄りという自覚が全くない年寄りが、やっぱり年寄りだと自覚する。

家に帰り、入浴しながら、明朝は筋肉痛で布団から起き上がれないかもしれないと思った。
椅子に座って足を組もうとすると、動かそうとするすべての部分が痛かった。

翌朝、筋肉痛はあったが、なんとか起き上がれた。
我慢できないほどの痛みではなかったので、いつもよりゆっくり歩いてウォーキングもし、結局一万歩歩けた。
年をとると翌日より翌々日に筋肉痛が出るんじゃないかと妻が言い、確かにその通りだと思った。

翌々日、筋肉痛は前日より少し和らいでいた。
毎日一万歩を続けてきた賜物だろうか。

5月にドローンを購入して以来ずっと操縦を練習しているが、操縦が目的じゃない。
美しい風景を空撮するのが目的だ。
とりあえずイメージしているのが、ここ。



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