K-POPストリート

1980年代後半から2005年頃までの韓国歌謡アーカイブスを中心に、いい音楽・パフォーマンスと旅行の話題を書きます。

「ともだち」

2005-09-09 23:19:19 | 旅行
 こんばんは、チロルです。無事に戻りました。

 韓国に到着した最初の日、仁川空港で両替や腹ごしらえをしたあとは、ホテルを探さなければなりません。
 韓国観光公社の無料ガイドブックには、ホテル情報が充実しています。ソウル市内をあえて外して、ソウル近郊の安いホテルを探しました。
 ソウルから水原方面の国鉄に乗り、途中にある安養市の「コアムホテル」というところにしました。電話をすると、すぐに予約が取れ、w35000とのことです。

 ソウル駅行きの高速バスに乗り、地下鉄1号線(国鉄直通)で安養に向かいます。ホテルの場所は、空港の書店で買った地図で確認はしていましたが、夜も遅い時間で、少し不安になるくらいの距離を歩きました。
 15分くらい歩いて到着した「コアムホテル」‥‥案の定、モーテルでした。
 携帯からの書き込みのとおり、ソルロンタンを食べ、駅前まで戻って繁華街を歩きました。

 ひらがなで「ともだち」と書かれた看板。
 小さな居酒屋です。客は誰もいません。お兄さんがひとりで店番をしていました。
 看板に惹かれ、中に入ります。とりあえずあいさつして、焼酎をひと瓶注文します。ぼく自身は焼酎自体ほとんど飲まないのですが、生ビールという気分でもなかったので焼酎にしました。

 お店のお兄さんが小さなグラスにチャミスルを注いでくれました。一応一杯目は横を向いて飲みます。
 「今日、日本から来ました」とか「日本語の看板を見たので入りました」とか、たわいもない話をします。
 お兄さんがCDデッキで日本の歌をかけます。中島美嘉が好きとのこと。次に流れてきた韓国ポップスは、聞き覚えのある女性歌手のものでした。たぶんLEEDSの、2年くらい前の曲です。
 もう言葉も続かない(韓国語がわからない)ので、「ともだち」とはチングという意味です、などと言って、いきなり「緑色地帯」の「無限の友情」(オ・オ・オ~チングヨ~)とか、例のチョPDの「チングヨ」の一節を歌ったりするのでした。お兄さんもびっくり。(そりゃそうでしょう。)

 焼酎ひと瓶をほとんど飲んで、お店をあとにしました。
 郊外の駅前の繁華街にあった、日本語の名前の小さな居酒屋。安ホテルに泊まらなければ、来る機会もなかったことでしょう。こんな出会いも、いいものです。