K-POPストリート

1980年代後半から2005年頃までの韓国歌謡アーカイブスを中心に、いい音楽・パフォーマンスと旅行の話題を書きます。

015B「空っぽの通りから」

2006-08-09 21:31:41 | 015B (KOREA)
(この記事は、2005-01-31の再掲です。)

 こんばんは、チロルです。
 1990年、015Bのデビューアルバム(第1集)に収録されている、今でいうところのタイトル曲が「トンビン コリエソ(空っぽの通りから)」です。バラード、というよりは、チョン・ソグォンがシンセサイザーでパイプオルガンの音色を出しているように、教会音楽のような雰囲気です。ヴォーカルはユン・ジョンシンです。

 「ふるえながら受話器を取り
 『愛してる』涙ながらに話しても
  何も答えはなく
  やせた手に 寂しげなコインが2つだけ」

 まぁそういう恋愛の歌ですね。
 「コインが2つ」というのは、当時公衆電話の料金は20ウォン、10ウォンコインが2つですから、結局電話をかけられなかったという情景をあらわしています。携帯電話はもちろん、ピッピと呼ばれたポケットベルもまだ普及していなかった頃の物語です。

015B (korea) 第2集

2006-07-27 20:26:03 | 015B (KOREA)
(この記事は2005-06-08の修正・再掲です。)

 こんばんは、チロルです。
 今やパク・チョンヒョンをはじめさまざまな歌手に曲を提供して、作曲家として有名なチョン・ソグォンは、グループ「015B」で1990年から1996年まで活動していました。2集当時メンバーとして紹介されていたのは、チャン・ホイル(ギター)、チョン・ソグォン(キーボード)、チョー・ヒョンゴン(ベース)、チョー・ヒョンチャン(ドラム)の4人でした。

 この015Bの第2集「Second Episode」のA面1曲目(今でいうタイトル曲)は、「4210301」という、数字だけの風変わりなタイトルです。おそらく文字通り「サイイル・コンサムコンイル」と読むのでしょう。
 内容は、環境破壊について歌ったもので、タイトルの数字は、韓国最大の環境保護団体の電話番号だった、といわれています。

 015Bの歌には説教くさいものもある、と以前に書きましたが、なかでも「너에게 들려주고 싶은 이야기(君に聞かせたい話)」がきっと一番でしょう。015B第2集のB面1曲目です。
 内容は‥‥彼氏がほしいと思っている女の子への話、ということでしょうか。「童話の中の王子様は現実にはいないのさ」とか「大切なことは君の近くにあるものさ」などと言っています。
 ギタリストのチャン・ホイルがミドルテンポのラップで語りかけるように歌っています。この時代、ラップというのはかなり斬新だったでしょう。当時この歌を聴いた留学生の炳泰君も「これは果たして歌なんだろうか?」とびっくりしたそうです。015Bもかなり実験的な曲を作っていたということですね。

 ちなみに、ジャケットには「空一烏飛」と書かれています。これは015Bの韓国語読み공/일/오/비に一文字ずつ対応させた「言葉遊び」です。

 それから、cintaさんのブログには015Bの歌詞の翻訳がたくさん紹介されています。左下のリンク「die Traumfabrik」から、「韓国大衆歌謡の歌詞の世界」カテゴリをごらん下さい。(って勝手に紹介してしまってすみません>cintaさん)

015B ディスコグラフィ

2006-07-27 20:10:06 | 015B (KOREA)
(この記事は、2005-10-08の記事を修正・再掲しています。)

 今年10年ぶりに復活した韓国の音楽ユニット「015B(コンイルオービー)」。このブログでは、1992年ソウルでリアルタイムに聴いて以来のファンであるアンクル・チロルが、015Bの数々の話題をお送りします。

 ところで015Bは、015B名義でどんなアルバムを出しているのか気になったので、ちょっと思い出してみます。

○ アルバム1集から6集
○ 「015B GOSPEL MUSIC」
○ ライブ盤「Live」Part 1, Part 2
○ ライブ盤「015B Strikes Back」
○ 015B ベストセレクション
 
○ ジョイントコンサート「明日では遅すぎる」92,93年版

といったところでしょうか。
015Bの前身「無限軌道」のアルバムは入れてもいいでしょうが、客員歌手のアルバムをすべて入れると収拾がつかなくなりますので、ひとまず除外です。

015Bの公式サイトってないでしょうか。長らくあったのですが(実は個人のサイトだったらしいことを今日知りました)、最近はアクセスできません。このサイトを印刷でもしておけばよかったです。

* お知らせ *
015B復活に合わせ、このブログのコギロビー関連の記事を、独立したカテゴリ「015B (KOREA)」にまとめました。「015B」で検索された方はこのカテゴリも活用して下さい。

015B電子楽団

2006-07-22 21:36:21 | 015B (KOREA)
10年ぶりにカムバックした、韓国のユニット「015B」のニュースを「Yahoo! KOREA」で検索してみました。

「015B電子楽団リサイタルは、北朝鮮のポチョンボ電子楽団のパロディー、話題集中」
http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?linkid=16&articleid=20060704090052582e7&newssetid=83

なんだこれ~。爆笑しました。

少し説明しますと、北朝鮮にもポピュラー音楽というものがあるようで、なかでも有名なグループが「ポチョンボ(普天堡)電子楽団」とのことです。アルバムを何十作品と出し、「フィパラム(口笛)」の大ヒットで韓国でも知られるようになった‥‥というところでしょうか。

この記事の本文はこれから読みますが、記事の下の方にあるコンサートのポスターもなかなか面白いです。彼らもすでに40歳前後だと思いますが、遊び心がありますね。

「015B電子楽団リサイタル」コンサートの詳細及びポスターは、こちらへ。
http://015b.shownote.com/

015B復活ライブ

2006-05-21 21:18:21 | 015B (KOREA)
90年代韓国を代表する音楽ユニットの一つ「015B」のライブが、昨日5月20日、ソウルで無事に開催されたようです。
YAHOO ! KOREA で検索したところ、「スターニュース」をはじめとしたいくつかの報道写真が出てきました。
パク・チョンヒョンがゲスト出演した画像のURLはこちらです。
http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?linkid=4&newssetid=746&articleid=20060521090604685b6

記事中に「客員歌手のチョ・ソンミン」とありましたが、「ジョソンミンって誰?」と思って調べたところ、015B第5集「タンバルモリ」を歌った歌手のようです。5集当時の映像は全く見たことがなかったのでわかりませんでした。

015Bの「しつこさ」

2006-05-12 19:36:23 | 015B (KOREA)
今年もまた、5月12日がやってきました。
015B第3集の、不朽のバラード「5月12日」。

♪ 지금 너는 어떻게 살아가고 있을까
궁금해도 가슴 한편에 묻어둬야해
(君は今、どんなふうに生きているのだろう
 気になるけれど 心の片隅にうずめてしまおう ‥ ‥ )

でも、幸か不幸か今のぼくにはあまり感傷に浸っている余裕がありません。といいますのも体が熱っぽいので、汗をかくために「陳麻飯」という麻婆豆腐を食べたからです。これがまた辛い! こしょうが効いています。あまりの辛さに頭がぼーっとしているのです。

で、少し冷静に考えてみると、この015B第3集の「5月12日」には感動しましたが、第5集の「君に送る最後の手紙」はまだしも、同じ5集の「彼女の娘は3歳です」に至っては、タイトルを見ただけで「ちょっとしつこいな~」と思わざるを得ません。

015Bトリビュート

2006-04-28 22:41:46 | 015B (KOREA)
こんばんは、チロルです。
韓国の音楽関係サイトで、「インディーズミュージシャンたちが015Bトリビュートアルバムを作成」という記事を見つけました。

http://news.bugs.co.kr/news/view.asp?idx=37792

詳しくは記事をごらんいただくとして(って不親切ですみません)、ぼくが注目したのは記事の一番下の文章です。だいたい「(今回の015B復活ライブが)コンサート予約サイトで2週以上予約枚数1位」といった意味です。

いや~期待も高まりますね。ライブビデオが入手しにくい10年前と違い、現代ではライブDVDも容易に入手できることでしょう。

015B復活へ!

2006-04-10 12:19:34 | 015B (KOREA)
90年代前半の韓国を代表する音楽ユニット、015Bが10年ぶりに復活するとのことです。Yahoo ! KOREA で検索してみました。

ヤフーコリア内の「ヤフーメディア」で紹介された記事で「今年5月20日のライブで復活し、7月に015B第7集を発表予定」と書かれていました。
http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?linkid=16&articleid=2006040622014377370&newssetid=83

まじかよ‥‥。涙がにじんできた。
cinta さん、情報感謝です!

015Bのインスト

2006-02-19 18:01:53 | 015B (KOREA)
こんにちは、チロルです。今日も渋谷NHK脇(代々木公園の一部らしいです)で、ストリートミュージシャンを眺めてきました。
見るだけでなく、インディーズのCDも買ってみました。買ったCDについてはまたのちほど書くとしまして‥‥。

音楽を聴いているときでも、頭の中で唐突に他の音楽が流れるということがあるものです。たった今も、別のCDを聴いていたときに、頭の中にチャン・ホイルのシャウトが流れました。

こうなるともう、韓国の015Bを聴かずにはいられません。何しろ015Bは10年以上慣れ親しんでいる音ですので、頭の中に流れることがよくあるのです。そしてそれはほとんど、015B第2集の「4210301」です。
というわけで現在、015B第2集を聴いています。

ここからが本題です。
この015B第2集のCDにはボーナストラックとして、インストゥルメンタル「東部二村洞深夜1時40分」という作品が収録されています。二村洞は、ソウル旧市街の南側、漢江の北側沿岸の高級住宅街です。深夜の静けさと、ときおり静寂をやぶるような遠い車のエンジンの音、静けさの中にも何かが生まれる予感‥‥というようなイメージです。

015Bのチョン・ソグォンがつくったインストゥルメンタルで気に入っているのは、チョン・ソグォン作品集「恋人」収録の「아침(朝)」というピアノ曲です。朝日があふれるような爽やかな曲で、本当に気分がリフレッシュします。
今となってはほとんど聴くことができないのが残念ですが(韓国のCDショップを丹念に探せば、売れ残りのカセットテープがあるかも知れません)。

サム・サラム・サラン

2005-08-10 21:57:56 | 015B (KOREA)
<015Bと仲間たち>その1

 サム・サラム・サラン(Life, Human and Love)は、015Bのベーシスト、チョ・ヒョンゴンが015B脱退後につくったユニットです。
 アルバム「サム・サラム・サラン」(1993年、おそらくこの1集のみ)では、チョ・ヒョンゴンとチョ・ヒョンミン(詳細不明)の男性2人からなるユニットに、延世大学と梨花女子大学の学生のコーラスを配しています。

 タイトル曲は「フレッシュマンの恋」。ここでいうフレッシュマンは、大学の1年生のことです。ベーシストのチョ・ヒョンゴンの作品で、「彼女は君の人形じゃないんだ」と、説教全開です。間奏でチョ・ヒョンゴンのピアノ・ソロがありますが、ピアノの音がかなり堅いです。
 ヴォーカルは、015Bの客員歌手として活躍したチョン・ヨンウクです。低音の魅力で、015B第3集「敵 緑色人生」になくてはならない歌手でした。

 このアルバムを知ったのは、あの「アジアンビート」です。このアルバムを出した会社がSAMPONY(ポニーキャニオンの関連会社)だったので、アジアNビートでも放映されたのです。当時は015B関連のアルバムであればどんどん買っていましたから、アジアンビートには感謝です。