blog ちぎょらく

煉瓦・煉瓦刻印・軍の遺構・近代建築など明治・大正・昭和の歴史に関心が有りブログでアップしていく予定です。

風折滝(ヤマビルとヤマナメクジと素晴らしい滝)

2007-06-29 21:39:45 | アウトドア

事の発端は去年の8月、三重県の池木屋山登山に行き、ちょっと色気を出して、風折滝を目指したのだが、途中の3メートル程の滝の端にロープがかかっているところで危険だと感じて引き返した。

風折滝:宮ノ谷渓谷の水越谷の奥にある落差90m、オーバーハングした崖から落ちてくる比較的水量の少ない直瀑で風にあおられてその姿を刻々と変えるという

その後、膝までぬれた足で危険な高滝周りをして、池木屋山を制覇して帰ってのだが、帰ってから沢歩きの良さがじわじわと・・・渓流のほとんど道のない所をルートファンディングしながら進み、難所はあるは、すべる岩はあるは、登山ならほとんど腰から下しか使わないが、沢なら上半身も使うので爽快感があった。

今年の4月に松阪、熊野に旅行した時、道の駅「飯高」で、地元の山友会の人にいろいろ情報を貰ったのだが、その中で、私が躊躇して敗退したロープが架かった滝も登山靴で充分いけるよ、と言われた(その前に事細かに台高北のどこの山のどこのルートを登ったのか聞かれた)あの滝をやり過ごせば、素晴らしい風折れ滝がもうすぐなのに・・・とも言われた。

宮ノ谷林道の駐車場には「風折滝コースは未整備の為、充分な装備を持って、滑りやすい靴では出かけるな」見たいな事は書かれてあるが・・・

また、飯高(今は松阪市)のHPには、「高滝周り→池木屋山」は上級となっており、「風折滝」は中級程度となっていた。(私の感覚では距離や体力は池木屋山の方が上だが、難易度と言う点では風折滝の方が・・・)

飯高山友会の人の言葉に押されて、行くことに。

朝3時出立、オニギリ2個とサンドイッチをコンビニで購入。5時前に宮ノ谷駐車場に到着。

今回の装備はいつもの登山靴、厚めの靴下、長袖シャツに軍手、作業ズボン、帽子、GPS(もっては行きましたが深い谷底でログは全く拾いませんでした)、デジカメ、飴玉一袋、タオル2本、着替え、カッパ、濡れ防止のためのスーパーの袋数枚。虫除けスプレー、水1L。

この時期、ヤマビルやブヨが予想される為、タオルを首に巻き、虫除けスプレーを全身にかけて出発。

水越谷の出会いには、6時15分に到着。ここからが正念場。鎮魂碑を左に行くといきなり沢に出て、沢の滑りやすい岩を左岸へ右岸へと・・・

今日は温度はそれほどでもないが(沢の中では熱いほうかな?)、湿度が非常に高く、息をすれば風もなく眼鏡が曇るほど・・・で30分ほど沢を登った明るい乾いていると思われるところで休憩した。

タバコをくゆらして。リラックスしていると、砂の向こうの茂みの中から数センチの動くものが数匹、近づいてきた?「ヤマビル」だ^^;

ヤマビルらしきものに過去一回だけ咬まれた事があるが、実際に行動をしてるのを見るのは初めて、こりゃいい被写体だ!とデジカメで撮影。で途中でよく見ると先っちょの細長い部分を真っ直ぐ上に立てまず方向を定める。その後、方向が定まると尺取虫のように先を地面に付け、支点を進行方向にずらす。

Dsc02493s

でさらに周りを見ると数匹どころか数十匹が確実に私のほうに近づいて来ている・・・う~んアクティブな動物だな・・・と感心してる場合か?!数十匹のヒルの狙っている獲物は確実に私なのである^^;

で実験にスキンガードをふりかけて見ると効果てきめん、今までアクティブに動きまわっていたものがうなだれて麻痺している様子。

こりゃスキンガードは効きます!ってところで足元を中心に全身にふりかけ出発。

途中、ロープにしがみ付いてジャンプするところを通過。

洞穴の中の滝を登るところを無事通過。

核心の4m程のツルツルの岩の滝の端にロープだけかかっているところに到着。去年はロープが一本だったが今年はもう一本増えていて2本になっていた。

で足は岩が濡れて滑るのでほとんど直角に支えているだけ、このロープが大丈夫だと信じてほとんど二本の腕で滝の上に出た。難なく通過と思ったら、滝の上も少し深い淵になっていて足場がなく崖の脇にロープが架かっているだけ、四つんばいに飛び石の上を這い上がり通過。

これを過ぎると難所は岩の切れ目にロープが架かったところだけ、そこからは既に念願の風折滝の雄姿が(^^)

7時半に到着。両側を深い谷に囲まれた一点から流れ出す滝は非常に感動ものである。

Dsc02494s_1

写真を撮ってから靴と靴下を脱いでヒルチェック^^;居ました、3匹ほど、靴の中に、分厚い靴下の中までは入っていなかったのでセーフ。首筋、腕、脇、ズボンの中(一応パンツの中もチェックしましたが^^;)OK!

でスキンガードを靴の中にふりかけて、靴下にもかけて、頭からかけて、全身程なく・・・

で周りを見るとここにもヒル君がウジャとな^^;

巨大ヤマナメクジも居たので撮影(8センチ程です)

Dsc02499s_1

でここにゆっくり居たら血まみれになりそうなので出立。(ほんとはゆっくりオニギリでも食べて一時間は居たかったんだけど・・・)

前に、躊躇して帰った滝は下りはかなりスムーズに途中一回休憩してヒルチェック、スキンガードがこのとき無くなってしまいました。もう一つ大きな方を持って来たら良かった。

登りが楽だったけど下りが難しいとこもありました。

で9時頃に出合の鉄橋でヒルチェック・・・やられてました・・・左の脛が・・・痛くも痒くも無かったですが、靴下に血がにじんでいたので脱ぐと一匹の私の献血により丸々太ったヒル君がコロンと・・・でタバコの火で死んで頂きましたが^^;

その他にも、4匹ほど靴周辺に潜んで居りました。スキンガードが無くなったのが、悔やまれるとこですが仕方なしです。

駐車場に戻って10時。

波瀬植物園に寄って来ました。

花は、ギボウシやトラノオが少し咲いてましたが、お目当てのクマガイソウは当たり前だけど葉っぱのみ。

園内に山から下りてきたと思われるキツネ君が昼寝をしておりましたよ。

Dsc02515s

高見の郷の無料湧き水を20Lを頂いたあと

ふるさと村でふるさと定食を食べました。水と素材が美味しく頂きました。

やはた温泉に入湯。500円でヒノキ風呂と岩風呂が男女日替わりだったそうですがこの日は岩風呂でした。下の休憩室がのんびり静かで良かったです。

ただ、この温泉に漬かった後ヒルの咬み口から出血が止まらなくなりました。でとりあえず応急処置(絆創膏を貼りました)

家に帰ってからいろいろ調べたんですが、ヤマビルは二酸化炭素に反応し動くらしく、Y字型の咬み口に細かい歯を60本持っていて、そこから「ヒルジン」と呼ばれる。止血阻止作用と麻酔作用のある物質を出し、獲物に気づかれぬように噛み付き、流れ出る血液を吸うのだとか・・・全く、動きと言い、よく出来た生き物です(感心してる場合か!)

予防は虫除けスプレーや(持続性の高いヒル専用のもあるようです)塩を擦り付けても良いらしいです。これも濡れてしまうと効果なしなので・・・靴や靴下は前の日から虫除けスプレーを吹き付けて乾かすと持続性があるとかも・・・あと木の葉っぱの上から落ちてくる時もあるので、帽子、襟にタオル、長袖は必要でらしいです。

咬まれた場合、ダニのように無理に剥がすと嘴が残るということは無いようだが、やはり無理に剥がすと傷が大きくなるので、虫除けスプレーやタバコの火を近づけると落ちるようです。

あと「ヒルジン」が残っていると血が止まらない為、傷口を搾り出して綺麗な水で洗い。(これをしなかったので血が止まりにくかった)でやはりお風呂なんかで温まると再び出血することも多いらしいです。

消毒、かゆみが出る場合は抗ヒスタミン軟膏を塗るといいらしいです。(私の場合は今のところ痒くは無いです)

今のところ、ヤマビルによって他の病気が感染した例は無いようですが・・・しっかりした消毒で二次感染は防ぐ方が良いようです。

ヤマビル君さえ居なければ快適な沢歩きでゆっくり自然を味わえたんですが・・・え?ヤマビルも自然の一部?

東北の方では温暖化のため?最近ヤマビルの被害が山奥から人里に移ってきてるようですよ。

咬まれた後を見てみると注射の下手な看護婦さんみたいなもので、はじめに咬んだところはどうやら血管の上で無かったようで二回目に血管の上に到達したようです。(見習い看護婦ヒル子さんかな?)同じ献血するならこちらの方が良いです(^^ゞ

Dsc02561s_1

汚い足の写真で申し訳ない^^;

今回、私が撮影したヤマナメクジは8センチ強でしたが、これより大きなヤマナメクジを撮影された方には、証拠写真を送ってくださった方に限定で、ドラゴンボール、ナメック星人のシールを差し上げます(笑)

昔、15センチ位の見たことはあるんですが・・・


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