ムネオ日記
2009年5月21日(木)
今日の参議院予算委員会に谷内正太郎政府代表は政府参考人として出席し、毎日新聞のインタビューで述べた北方領土3・5島返還について「3・5島でもいいのではないかという類の発言は一切していない。全体の流れの中で誤解を与える部分もあったかもしれず、深く遺憾に思っている。私の基本的立場は政府方針どおりだ」と答弁している。
一ヶ月も経ってから釈明しているだけでもおかしい。政府代表として官邸に自分の部屋を持ちながら、どうしてもっと早くに国民に説明責任を果たさなかったのか不思議でならない。このことは外務官僚にも言えることである。
ソ連時代、日本政府は「四島一括返還」と、ソ連に対し強硬に言った。更に「領土問題は存在しない」というソ連に、「即時」という言葉を付け、「即時四島一括返還」とまで言ってきた。
ところが1991年12月、ソ連が崩壊し、自由と民主、自由経済のロシアになってから、四島一括という考えを政府は変えた。外務省広報誌の「われらの北方領土」にある様に、
〈交渉にあたり、我が国は、ロシア側が九一年後半以降示してきた新たなアプローチを踏まえ、北方四島に居住するロシア国民の人権、利益及び希望は返還後も十分に尊重していくこと、また、四島の日本への帰属が確認されれば、実際の返還の時期、態様及び条件については柔軟に対応する考えであることを明示しつつ、柔軟かつ理性的な対応を取りました。〉
となったのである。
この変化を、外務省は国民にきちんと説明していない。政治家の中でも不勉強な者には、未だに四島一括という言い方をする人がいる。然るべき立場にある人は、返還運動ではなく、返還交渉をするのである。今日の谷内氏の答弁を聞きながら、外務官僚の不作為をつくづく感じるものだ。
私は政府の方針に沿って、時には総理の特使として北方領土返還、平和条約締結交渉にタッチしてきた。二島先行返還論だとか段階的解決論だとか、ひどい時には「鈴木は二島ポッキリだ」などと言われたが、私は四島の旗を降ろしたことはただの一度もない。四島を現実的に返してもらうにはどの様なアプローチがあるのかと考えたのである。
国賊扱いされた7、8年前を想い出す時、今回の3・5島返還論の谷内発言で話が付くのなら、とっくの昔に二島が返還され、残り二島も具体的に日本に返還される道筋を作れていたと、内心忸怩じくじたるものを感じる。
私の騒動は権力闘争の一面もあり、政治の世界、まさに一寸先は闇である。ここは政権交代をして、外交もダイナミックに変えなくてはいけない。いや、変える必要がある。
そのためにも選挙に勝つことである。新党大地は「北の大地 北海道からチェンジ!」を訴え、実現してゆく。
◎
本日提出した質問主意書3件
・
№278 海上自衛隊の特殊部隊における隊員死亡事件に係る防衛省による調査の進捗状況等に関する質問主意書
・
№279 外務省所管の各種法人に対する同省の助成等に関する第3回質問主意書
・
№280 農林水産省の出先機関における勤務評定に関する再質問主意書
※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。
衆議院ホームページ
鈴 木 宗 男
◆++++++++++++++++++++++++++++++++++++++◆
新党 大地
鈴木宗男 オフィシャルページ
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鈴 木 宗 男
2009年5月21日(木)
今日の参議院予算委員会に谷内正太郎政府代表は政府参考人として出席し、毎日新聞のインタビューで述べた北方領土3・5島返還について「3・5島でもいいのではないかという類の発言は一切していない。全体の流れの中で誤解を与える部分もあったかもしれず、深く遺憾に思っている。私の基本的立場は政府方針どおりだ」と答弁している。
一ヶ月も経ってから釈明しているだけでもおかしい。政府代表として官邸に自分の部屋を持ちながら、どうしてもっと早くに国民に説明責任を果たさなかったのか不思議でならない。このことは外務官僚にも言えることである。
ソ連時代、日本政府は「四島一括返還」と、ソ連に対し強硬に言った。更に「領土問題は存在しない」というソ連に、「即時」という言葉を付け、「即時四島一括返還」とまで言ってきた。
ところが1991年12月、ソ連が崩壊し、自由と民主、自由経済のロシアになってから、四島一括という考えを政府は変えた。外務省広報誌の「われらの北方領土」にある様に、
〈交渉にあたり、我が国は、ロシア側が九一年後半以降示してきた新たなアプローチを踏まえ、北方四島に居住するロシア国民の人権、利益及び希望は返還後も十分に尊重していくこと、また、四島の日本への帰属が確認されれば、実際の返還の時期、態様及び条件については柔軟に対応する考えであることを明示しつつ、柔軟かつ理性的な対応を取りました。〉
となったのである。
この変化を、外務省は国民にきちんと説明していない。政治家の中でも不勉強な者には、未だに四島一括という言い方をする人がいる。然るべき立場にある人は、返還運動ではなく、返還交渉をするのである。今日の谷内氏の答弁を聞きながら、外務官僚の不作為をつくづく感じるものだ。
私は政府の方針に沿って、時には総理の特使として北方領土返還、平和条約締結交渉にタッチしてきた。二島先行返還論だとか段階的解決論だとか、ひどい時には「鈴木は二島ポッキリだ」などと言われたが、私は四島の旗を降ろしたことはただの一度もない。四島を現実的に返してもらうにはどの様なアプローチがあるのかと考えたのである。
国賊扱いされた7、8年前を想い出す時、今回の3・5島返還論の谷内発言で話が付くのなら、とっくの昔に二島が返還され、残り二島も具体的に日本に返還される道筋を作れていたと、内心忸怩じくじたるものを感じる。
私の騒動は権力闘争の一面もあり、政治の世界、まさに一寸先は闇である。ここは政権交代をして、外交もダイナミックに変えなくてはいけない。いや、変える必要がある。
そのためにも選挙に勝つことである。新党大地は「北の大地 北海道からチェンジ!」を訴え、実現してゆく。
◎
本日提出した質問主意書3件
・
№278 海上自衛隊の特殊部隊における隊員死亡事件に係る防衛省による調査の進捗状況等に関する質問主意書
・
№279 外務省所管の各種法人に対する同省の助成等に関する第3回質問主意書
・
№280 農林水産省の出先機関における勤務評定に関する再質問主意書
※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。
衆議院ホームページ
鈴 木 宗 男
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新党 大地
鈴木宗男 オフィシャルページ
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鈴 木 宗 男