鈴木宗男ランド ブログ by宗援会

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宗男日記から

2010年09月30日 | Weblog
ムネオ日記
2010年9月29日(水)
 新党大地代表代行の浅野貴博君が、14時15分初登院し、議員バッヂをつけてもらった。晴れて衆議院議員となったのである。
 政治家としての心構え、姿勢は、私の元に7年いたので身体で覚えている浅野君である。私の初当選は35歳であったが、彼は32歳で衆議院議員である。本人の努力次第で大きな可能性をもってのスタートである。
 北方領土問題、アイヌ民族の権利確立等、しっかり私の跡を継いでくれることは間違いない。
 議員バッヂをつけた浅野代議士を見て、何とも言えない感激を覚えた。浅野君の前途に期待してやまない。
 必ずや新しい政治家像をつくっていくことだろう。
 議員会館は私の部屋をそのまま引き継いだので、従来どおりの第一議員会館1201号室である。
 是非とも遠慮なく立ち寄って戴きたい。
中国人船長釈放について、政府の姿勢が問われているが、当然国会が始まると大きな議論になるだろう。私のところには、「今回の件は、那覇地検、一検察官の判断で出来ることではない。大きな力が働いている」という詳細な裏付けのある話も入ってくる。
 昨夜、前原大臣は民放テレビに生出演し、「政治や政府の関与はない」という旨の事務的な話をしていたが、前原さんご自身が、今回の釈放の件についてはわかっているのではないか。
 この件も、おいおい明らかになっていくことだろう。
浅野貴博新代議士と」
鈴 木 宗 男

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宗男日記から

2010年09月30日 | Weblog
ムネオ日記
2010年9月28日(火)
 中央選挙管理会は、衆議院比例北海道ブロックで私の失職に伴い、本日正式に、新党大地代表代行で私の秘書である浅野貴博君が繰り上げ当選することを決めた。
 浅野君は私の秘書として7年鍛えてきたので、即戦力として活躍できる人材である。32歳、本人の努力次第でその前途は洋々である。
 私に代わる浅野君に、是非ともなるご指導、ご支援を賜りたい。
 10月8日号の週刊朝日で、村木事件弁護人の弘中惇一郎先生と足利事件弁護人の佐藤博史先生が対談し、「村木さんの事件は例外じゃない。鈴木宗男さんも本当なら無罪だ」と言っている。
 極めてわかりやすい対談なので、全文を読者の皆さんにご紹介したい。

「冤罪救助請負人」 緊急対談

「村木さんの事件は例外じゃない。鈴木宗男さんも本当なら無罪だ」

人呼んで冤罪救助請負人―。村木厚子元厚生労働省局長の無罪を勝ち取った弘中惇一郎弁護士(64)と、足利事件で菅家利和氏の冤罪を晴らした佐藤博史弁護士(61)は、これまで検察権力と戦い無罪を勝ち取ってきた。新党大地の鈴木宗男前衆院議員の事件ではタッグを組んだ2人が特捜捜査を告発する。

佐藤 元厚生労働省局長の村木厚子さん(54=現・内閣府政策統括官)の事件の無罪判決は画期的でした。これまで、事件への関与を認める供述調書を取られてしまうと、裁判で覆すのは非常に難しかった。しかし、今回、裁判所は「いくら具体的で迫真性のある調書でも、客観的証拠と符合しなければダメだ」と大阪地検特捜部のつくった供述調書を証拠としてほとんど採用しませんでした。その結果、控訴断念にまで追い込んだ。

弘中 まさか、捜査を主導する主任検事が証拠まで改ざんしているとは思いませんでしたが…。出廷した関係者全員が、捜査段階で作成された調書を翻したことに加え、「意に反した調書を取られて悔しかった」と被疑者ノートに詳細に書きとめていたり、抗議の内容証明を送っていたり、客観的な証拠があったことも大きかったですね。

佐藤 しかし、これで検察特捜部のあり方がクローズアップされ、鈴木宗男さん(62)の事件にも光があたるかと思ったら、村木さんの判決の3日前、最高裁は上告を棄却しました。私は何か国家の意思というものを感じましたね。

弘中 ええ。村木さんの事件も宗男さんの事件も構図としては同じですからね。まず、検察は関係者を呼びつけて長時間にわたって取り調べる。しかも、話を聞くわけではなく、検事が自分の考えたストーリーに基づいた調書を突きつけて、「こうだったはずだ」、だから、「これにサインしろ」とやる。

佐藤 宗男さんの事件でも、わいろを渡したとされた製材会社幹部は、検事に「会社をつぶしたくなければ検察に協力しろ」と脅されて、意に沿わない調書に署名させられている。

弘中 客観的証拠を無視してつくられた事件、という点でも一緒ですよね。村木さんの事件で、検察は当初、障害者自立支援法をスムーズに成立させたいがために、大物議員である民主党の石井一参院議員の口利きを受けた、というストーリーを描いていました。しかし、後に、その当時は障害者自立支援法なんて影も形もなく、口利きを受け入れる動機にはなり得ないことが判明した。ところが、不思議なことに、09年6月7、8日の2日間に、村木さんの上司や厚労省関係者が一斉に「障害者自立支援法案を通すために議員案件を受けた」という趣旨の調書を取られているんです。事実ではない供述を複数の人が一斉に話すなんてあり得ない。確実に主任検事が「こういう調書を取れ」と号令をかけたんです。

佐藤 私が手がけた別の東京地検の事件でも同じことがありましたよ。検察の常套(じょうとう)手段なのでしょう。ある特捜部経験者がこんなことをリポートに書いています。特捜部の捜査というのは「鵜飼(うか)い」であると。特捜部の調べの信用性というのは、まったく先入観や情報を持たない検事が鵜のように集めてきた証拠や供述を、鵜匠(うしょう)にあたる主任検事がパズルのように当てはめていく。パズルが一枚の絵になったときに「真相」として報告するのだと。個々の検事は冒頭陳述を聞いて、初めて事件の全体像を知るのだというのです。

弘中 ある意味、それは真実に迫る方法ではありますよね。しかし、村木さんの事件では、その鵜匠自らが、関係者の調書をコピーして検事全員に読ませたり、絵に合うように証拠(フロッピーディスク)を改ざんしたりしていた。

佐藤 主任検事は、中立的な判断を求められる一方で、逮捕した被疑者を必ず、起訴・有罪にしなければならない、という重責を負わされているからでしょう。特捜部には組織としてブレーキをかける役割の人間がいないのです。

弘中 ええ。この事件も前田(恒彦検事)さんが単独でやったこととは思えません。

佐藤 ただ、なぜ村木さんの事件は無罪判決が出て、宗男さんの事件はダメだったのかを考えると、やはり、村木さんの裁判は弘中先生が捜査段階から接見を続け、アドバイスされたことが大きいのではないでしょうか。

弘中 東京から大阪まで20日間、接見に通いましたからね。やはり捜査弁護、一審弁護でしっかりした戦いができるかどうかが重要だと思いますね。身柄を拘束されるというのは異常な状態ですから、目の前に保釈をぶら下げられたり、検事に「否認を続けると刑が重くなる」と脅されたりすると、本人だけで戦うのは困難なんです。

メディアと特捜 性格が似ている

佐藤 その意味で宗男さんの一審についた弁護士は、いわゆる「ヤメ検」だったのですが、腰砕け状態でしたね。検事に呼ばれて「ガサ(家宅捜査)かけるぞ」などと脅され、公判でも検察に遠慮した弁護に終わってしまった。

弘中 事件関係者との信頼関係も大切ですよね。宗男さんの場合は、一審の段階で贈賄側とされた製材会社関係者との信頼関係が崩壊していて、法廷で明確な証言をしてくれなかった。また、残念なのが、非常に重要な証人の一人は亡くなり、もう一人は過酷な取り調べで脳梗塞(こうそく)を起こし、話せなくなってしまったことです。

佐藤 05年に公判前整理手続きが導入されたことで、「証拠開示」が行われるようになったことも大きいですよね。昔は、検察は調書をたくさんつくって、都合のいい調書だけを出してきていましたが、今は出廷する証人の調書はすべて出さなければならなくなった。身柄を取られている人は、すべて取り調べ時間も記録される。以前より、捜査のプロセスがよくわかるようになりました。

弘中 確かに、宗男さんの事件のときは取り調べ状況もわかりづらかった。

佐藤 特捜部をここまで肥大化させたのはメディアの責任も大きいでしょう。宗男さんの事件も、新聞やテレビは「宗男は極悪人だ」という印象を与えるような記事を書き立てました。ですが、当時、宗男さんがかかわったと、メディアが書いた数十にものぼる罪はどれ一つ立件されなかった。

弘中 メディアと特捜部は似ているんですよ。自分たちを正義だと思っていて、真相というものがあると信じ込んでいる。だから、被疑者は極悪であるというストーリーを描いてしまう。都合の良い部分は膨らませ、悪い部分は使わない、わかりやすい話にしてしまうのです。そうした性格が似ているものだから、検察からリークを受けると喜んで書いてしまう。

佐藤 ロッキード事件でも、作家の立花隆さんは、検察と一体になって田中角栄をたたき、ジャーナリストとして名をあげましたし。

弘中 そのメディアの報道を世論が後押ししたというのも大きいでしょう。特捜部が狙うのは国会議員という権力者である宗男さんをはじめ、ライブドア事件の堀江貴文さんやロス疑惑の三浦和義さんなど、お金持ちだったり、女性にモテたり、という庶民の嫉妬(しっと)心をあおる人だから。

佐藤 その意味でも、村木さんは特異でしたね。地方大学出身で、手がけてきた仕事は労働問題や障害者雇用でしょう。庶民が味方しやすかった。

弘中 主任弁護人として、私が今回、もっとも問題だと思ったのは、事情聴取の段階で、検察は村木さんの無罪を知っていたにもかかわらず、控訴を取り下げなかった。その勇気がなかった点です。

佐藤 まだ、検察は無謬(むびゅう)だという幻想にとりつかれているんでしょう。村木さんの事件が明らかにしたのは、特捜部の捜査のあり方が間違っているという事実です。これを機に、宗男さんの事件や特捜部のあり方についても見直す必要があると思います。
(10月8日発売週刊朝日24~25頁)

 「刑事事件の弁護士としては日本で一番と言われるお二人が言われていることは、裁判官、検察官が言うことより極めて説得力があります」といった声が多数寄せられる。
 特捜検察が密室で自分達に都合の良いシナリオ、ストーリーをつくり、それに添った調書を強圧的に誘導してつくっていく。それを「公判での証言より信ぴょう性が高い」と裁判官は判断する。
 調書の内容が真実、事実であるならば良いが、特捜検察の一方的なつくりをなぜ裁判官はチェックしないのか。
 真実を明らかにできない無念さ、悔しさが、私には今でも残っている。
 公平、公正、正義とは何か。必ず時が解決する。いかなる立場であっても、信念を持って、私なりの闘いをしていきたい。

鈴 木 宗 男

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宗男日記から

2010年09月30日 | Weblog
ムネオ日記
2010年9月27日(月)
 仙谷官房長官が午前の記者会見で、中国人船長の釈放について、「結果として検察当局の判断によって、のどに刺さったトゲは抜けた」と話しているが、本当に検察だけの判断かと言いたい。
 24日、那覇地検の鈴木享次席検事は「我が国国民への影響と今後の日中関係を考慮すると、これ以上身柄の拘束を継続して捜査を続けることは相当でないと判断した」と述べている。
 検察が日中外交を心配するかのごとき話をするのは、越権行為である。あわせて、北京の丹羽日本大使はどの様な考えだったのか。経済人を通じ、前原外相に働きかけがあったとの情報もある。
 検察だけの判断で釈放を決めたとしたら、官僚主導、官僚政治である。政治主導があって当然なのに、触れないのはどういう訳か。何よりも、国益を毀損(きそん)することは言語道断である。
 国会が始まれば、この点、国益の観点からしっかり議論してほしいものである。
 中国を訪問しているロシアのメドベージェフ大統領は、26日に大連市旅順で「いかなる歴史の歪曲も許さない」と演説している。
 ロシア、中国両首脳も、対日戦勝の歴史観について同一歩調を取ってくる。日本は袋小路に陥(おちい)り、孤立化の道を歩まされるのか。
 また、今日の北海道新聞夕刊は、メドベージェフ大統領が29日にも国後島、択捉島を訪問する計画を立てていると報じている。これはまさに「国後、択捉については日本に引き渡さない、歯舞、色丹の2島のみだ。それで嫌ならば、もう結構だ」というロシア側の考えではないか。
 鳩山由紀夫総理の時は、ロシアにも日本に対する期待感があった。しかし菅総理になってから、日ロ関係は再び冷え込んでしまった。
 その証左の一つが、9月2日を「第二次世界大戦終了の日」の記念日とする法律がロシアで可決されたことである。この記念日は、名称に日本は出ていないものの、事実上、対日戦勝を記念するものである。
 戦略・戦術なき外交では、日本が追い込まれる。その意味で、前原外相、仙谷官房長官の一連の船長釈放に対する発言は、国民の理解を得られていない。きちんと国民に説明責任を果たし、国民の支持、支援を得ずして、日本外交はないのである。
 意識改革、頭づくりをしっかりやって戴きたい。

鈴 木 宗 男

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2010年09月27日 | Weblog
ムネオ日記
2010年9月26日(日)
 釈放された中国漁船の船長はチャーター機に乗り込み、日本を離れる時にVサインをし、中国に着いてからもVサインである。帰国時のコメントは「無事に帰ってこられた。政府と(共産)党の配慮と祖国人民の関心に感謝したい」と語っている。
 完全に日本政府の敗北である。その敗北は、国益を著しく毀損(きそん)した。
 中国側は、日本に謝罪と賠償を求めている。国家主権に関わる問題を那覇地方検察庁に丸投げした形の今回の決定は、政治主導と言っている現政権が、官僚の掌(てのひら)に乗っていることを明らかにした。改めて、くさかんむりの取れた「官」首相になってしまった。
 これは、岡田克也幹事長が外相時代に起きた問題である。事件が起きた時、何と言ったか。言葉に責任を持ってもらいたい。
 同じことは、前原誠司外相にも言える。国交相の時、現地まで足を運び、中国漁船がぶつかってきた巡視船に乗り、海上保安庁を鼓舞したのは何だったのか。
 どう考えても理解出来ない、納得出来ない、今回の政府の判断である。
 「基礎体力がないから、鈴木さん、仕方ないですよ。野党時代の無責任さが取れないのです」、「岡田、前原に期待できません」、「何よりも国を守る、領土を守る、国民を守るという意識がなさ過ぎます」等々の声が寄せられる。この声に対し、政府は明確に説明すべきである。
 「小沢さんが代表になっていれば、大人のゲーム、外交のルールで、対応も違っていたでしょう」という声もある。全てにうなずき、耳を傾けながら、日本の国益が損なわれないことを憂(うれ)いてやまない。
 この中国人船長釈放のニュースに隠れてしまったのが、大阪地検特捜部の証拠改ざん事件である。
 高等戦術、検察庁の組織防衛が働き、国民の目をそらす為に検察の中でこうした決定をし、話題、世論を検察から日中へと誘導しているのではという見方も出来る。平成14年4月、当時の大阪高検の三井環公安部長が検察の裏金問題を明らかにしようとした時、検察は口封じの為、仲間の三井さんを逮捕した。更に話題を検察の不祥事からそらす為、4月末、ムネオハウスで私の秘書を逮捕した。
 検察はこうしたやり方を過去にしている。これらの例に合わせるならば、今回の件も考えられるシナリオである。検察は時に何でもありで、権力を行使するのであるから。
 検察官と言えども行政官であり、法務大臣の指揮下にある。法務大臣がどこまで説明を聞き、政府の一員として那覇地検次席検事の発表をどこの時点で了承したのか。
 国会議員の中でも、検察官を司法と勘違いしている人が多い。検察庁は法務省の組織に属する、行政組織の一部であり、検察官は一行政官に過ぎない。今回の船長釈放に当たり、法務大臣の判断がどこにあったのか、是非とも国民に説明して戴きたい。
 「国民生活第一」と言って政権をつくりながら、国民の生活を脅(おびや)かす結果になっている。ここは是非とも、一日も、一刻も早く、情報の透明性確保、公開を果たすべきではないか。
 更に、大阪地検の前田前主任検事が行った捜査は、前田検事一人で出来る話ではない。検察組織は、シナリオ、ストーリーを作り、一方的に事件を作り上げていく。このやり方は検察の体質であり、特捜部全てに言える。それは私が、東京地検特捜部で経験しているからである。
 「大阪地検特捜部、前田前主任検事にだけ責任を押しつけ、持っていく検察庁、最高検の姿勢が見え見えである」といった話が、司法に詳しいジャーナリスト、専門家、識者から入ってくる。
 検察庁のあり方、過去の検証、国会でしっかり取り組んで戴きたい。そして、すぐに取り調べの全面可視化を実現すべきである。

鈴 木 宗 男

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宗男日記から

2010年09月27日 | Weblog
ムネオ日記
2010年9月25日(土)
 大阪地検特捜部の前田恒彦前主任検事が村木事件で物証を改ざんし、逮捕された事件に関し、検察庁が前田前主任検事と大阪地検特捜部だけの責任にすべく、情報操作、世論誘導をしていると受け止められる報道ばかりである。
 「朝日新聞にリークしたのも検察だ」といった話が伝わってくるし、「鈴木さん、どうしてあんなに早く逮捕できるんですか。検察で身柄を取って、余計な話を外に向かってさせない様にする為ではないですか」、「前田さんの人権、人格を否定する検察のやり方ではないですか」といった話も伝わってくる。
 なるほどと思いながら、今回の件は一大阪地検特捜部だけの話ではなく、検察、特に特捜部の体質から出てきているものだと考える。捏造(ねつぞう)、改ざん、強圧的な誘導によって調書が作られている。その間違った、でたらめな調書によって、判決が下されるのだ。
 私のやまりん事件、島田事件でも、関係者は皆「検事に言わされました」、「調書は前もって作られていました」と証言している。検察庁はこの点、しっかりと、国民にはっきりとわかりやすく説明すべきである。前田前主任検事だけに責任をなすりつけようとする検察庁の姿勢は、フェアーではない。
 私の質問主意書で「リークはあるか」と聞いた時、「ない」と答えた法務省、検察だったが、リークがあることが今回明らかになった。
 読者の皆さん、独(ひと)り善(よ)がりの正義感で暴走する一部青年将校化した特捜検察を、国民の手によって真に公平、公正な組織にしなくてはならない。そのためにも、取り調べの可視化が必要である。冤罪をなくすためにも。
 読者の皆さんのご協力を是非ともお願いしたい。
 尖閣諸島付近で公務執行妨害の容疑で逮捕された中国漁船の船長を、那覇地検は24日、処分保留とし、釈放した。
 9月8日、船長を逮捕した時、当時の岡田克也外務大臣は14日の記者会見で、「これは現時点では公開できませんが、私もビデオを見ましたが、ビデオによっても明らかでありますし、ビデオを見るまでもなく、海保の巡視船に付いた傷を見れば、1つは船尾近くに、もう一つは横っ腹にその傷があるわけで、追突するというのは先頭から追突する以外に考えられないと思いますが、もし海保が追突したということであれば、巡視船の船首に傷があるはずであります。横にあったり、後ろにあったりするのは、海保の巡視船が中国漁船に追突したという議論が全く事実に基づいていないということを示すものだと、これはだれが見てもそうだと思いますが、そういうふうに考えております。」と、衝突時のビデオ映像があると言っている。また当時の前原誠司国土交通大臣は、9月16日、現地まで行って「よなくに」、「みずき」に乗船し、損傷部分を確認し、「日本の国内法に基づき粛々と対応する」と言って、海上保安庁の正当性を語っている。仙谷官房長官も同様の発言をしている。
 あの時の内閣も菅内閣であり、今も菅内閣である。同じ内閣で、なぜ180度違った判断になったのか。言葉の遊びではなく、はっきりと国民に説明すべきである。
 そもそもこれは、日中間の外交に係る大きな案件になった。それなのになぜ、船長の釈放を那覇地検の次席検事が発表するのか。これこそまさに政治主導で判断すべき案件であり、柳田法務大臣は指揮権を発動すべきでなかったのか。一官僚が、船長の釈放という国益に関わる話を発表すべき問題ではない。
 中国は温家宝首相まで出てきて、日本を批判している。それなのになぜ日本は、たかだか次席検事の判断で済ませてしまうのか。
 また、今回こんな形で釈放するなら、そもそもなぜ逮捕したのかが問われる。逮捕する前に船長を拘束し、船をもっとじっくり調べても良かったのではないか。今回船長が釈放されたことにより、当時の岡田外相、前原国交相の責任はないのか。
 また検察も、こんな時こそなぜ得意の脅かし、すかし、誘導で、強圧的にやる「割り屋」の大阪地検の前田前主任検事や、東京地検特捜部の手法を活かさなかったのか。善良な日本国民に対しては強圧的に自白させ、中国船長に対しては弱気で、あっさりと相手国の要求に屈してしまうようでは、日本の国益は守れない。
 中国側が強硬な態度で来たら、へなへなと「はい、ご無理ごもっとも」では、国家の体をなしていない。
 仙谷官房長官の記者会見を聞いて、国民は理解しただろうか。今、日本外交は袋小路に陥っている。中国然り、ロシア然り、拉致問題然りである。
 「政治がない」と心配しているのは、一人私だけではないだろう。
 大リーグ、マリナーズのイチロー選手が、10年連続200本安打の大偉業を成し遂げた。「凄い男がいたもんだ」と口ずさみながら、日頃からの人一倍、いや、何倍もの努力、精進、心構えが成し遂げた快挙である。心から敬意を表したい。

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