ムネオ日記
2010年5月31日(月)
月曜日は本会議定例日ではないが、経済産業委員長の解任決議案、農林水産大臣の不信任決議案が出されたので、最優先議題となり、本会議が拓かれる。
13時から開会の予定が、野党の抵抗で14時半にずれ込む。野党が不信任案、解任決議案を出しても、民主主義のルールから言って通ることは100%ない。
出した以上、堂々と議論して、国民に訴え、理解してもらうことが、一番存在感を示すことになると思うのだが、全く逆のことをしている。野党も戦略、戦術を組み立てる知恵者がいないと言うことか。基礎体力が問われるところである。
「自民党は『数による強行採決が多い』と言う。それならば、小泉、安倍、福田、麻生政権で数に頼み、強行採決どころか独裁的な国会運営をやってきたのは、どこのどなたか。そもそも自民党ではなかったのか」といった声が私のもとに寄せられる。
過去を振り返れば、その通りとうなずくしかない。
今国会も残り2週間。せめて最終局面では、国民に納得される議論をすることが政治の信頼回復に繋がると思うのだが。
普天間基地移設問題でつくづく感じるのは、【官僚vs国民】の綱引きを、官僚が押し切ったということである。
国民目線、生活者第一、沖縄県民の心、思いを訴えた鳩山首相の考えは正しかった。しかし、最終的に「辺野古周辺」となったことは、自民党政権時代に日米が合意した案であり、官僚がつくったものである。
佐藤優さんが今日のライブドアニュースで、私と同じ認識を発信されている。その一部を掲載させて戴く。
【佐藤優の眼光紙背】小沢一郎が『平成の悪党』になる日
現下の日本には、目に見えない2つの国家が存在する。一つは、昨2009年8月30日の衆議院議員選挙(総選挙)で、国民の多数派によって支持された民主党連立政権の長によって国民を代表する国家が存在する。もう一つは、官僚によって代表される国家だ。
内閣総理大臣の職に就いている鳩山由紀夫という1人の人間に、国民の代表という要素と官僚の長という要素が「区別されつつも分離されずに」混在している。官僚と国民の利害相反が起きるときに、総理のアイデンティティー(自己同一性)の危機が生じる。
官僚は、国民を無知蒙昧な有象無象と考えている。有象無象によって選ばれた国会議員は無知蒙昧のエキスのようなものと官僚は見下している。そして、国家公務員試験や司法試験に合格した偏差値秀才型のエリートが国家を支配すべきだと自惚れている。自民党政権時代は、「名目的権力は国会議員、実質的権力は官僚」という実質的な棲み分けができていたのを、民主党連立政権は本気になって破壊し、政治主導を実現しようとしていると官僚は深刻な危機意識を抱いている。この危機意識は、実際は官僚が権力を大幅に削減されることに対する異議申し立てに過ぎないのであるが、官僚の主観的世界では「このような輩が国家を支配するようになると日本が崩壊する」という「国家の危機」という集合的無意識になっている。
官僚は、現在、2つの戦線を開いている。第1戦線は、検察庁による小沢一郎潰しだ。第2戦線は外務官僚と防衛官僚による普天間問題の強行着陸だ。特に外務官僚は、「アメリカの圧力」を巧みに演出しつつ、自民党政権時代に官僚が定めた辺野古案が最良であることを鳩山総理が認めないならば、政権を潰すという勝負を賭けた。鳩山総理は、現状の力のバランスでは、官僚勢力に譲歩するしかないと判断し、辺野古案に回帰した。鳩山総理の認識では、これは暫定的回答で、段階的に沖縄の負担を軽減し、将来的な沖縄県外もしくは日本国外への模索を実現しようとしているのであろう。しかし、この状況を官僚は「国家の主導権を官僚に取り戻した象徴的事案」と受けとめている。
しかし、この象徴的事案は、官僚勢力に対する敗北になり、民主党連立政権が政治生命を喪失する地獄への道を整える危険をはらんでいる。筆者は、小沢幹事長がそのような認識をもっているのではないかと推定している。
私も同感である。
佐藤優さんの今日のライブドアニュースの話は、今後の政局を占う上で大変参考になるものと思う。読者の皆さんにも、是非とも全文を読んで戴きたい。
◎
本日提出した質問主意書2件
・
№178 我が国が抱える領土問題に対する鳩山由紀夫内閣の見解に関する質問主意書
・
№179 我が国の調査捕鯨活動に対するオーストラリア政府による国際司法裁判所への提訴に関する質問主意書
※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。
衆議院ホームページ
鈴 木 宗 男
◆++++++++++++++++++++++++++++++++++++++◆
新党 大地
鈴木宗男 オフィシャルページ
◆∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞◆
2010年5月31日(月)
月曜日は本会議定例日ではないが、経済産業委員長の解任決議案、農林水産大臣の不信任決議案が出されたので、最優先議題となり、本会議が拓かれる。
13時から開会の予定が、野党の抵抗で14時半にずれ込む。野党が不信任案、解任決議案を出しても、民主主義のルールから言って通ることは100%ない。
出した以上、堂々と議論して、国民に訴え、理解してもらうことが、一番存在感を示すことになると思うのだが、全く逆のことをしている。野党も戦略、戦術を組み立てる知恵者がいないと言うことか。基礎体力が問われるところである。
「自民党は『数による強行採決が多い』と言う。それならば、小泉、安倍、福田、麻生政権で数に頼み、強行採決どころか独裁的な国会運営をやってきたのは、どこのどなたか。そもそも自民党ではなかったのか」といった声が私のもとに寄せられる。
過去を振り返れば、その通りとうなずくしかない。
今国会も残り2週間。せめて最終局面では、国民に納得される議論をすることが政治の信頼回復に繋がると思うのだが。
普天間基地移設問題でつくづく感じるのは、【官僚vs国民】の綱引きを、官僚が押し切ったということである。
国民目線、生活者第一、沖縄県民の心、思いを訴えた鳩山首相の考えは正しかった。しかし、最終的に「辺野古周辺」となったことは、自民党政権時代に日米が合意した案であり、官僚がつくったものである。
佐藤優さんが今日のライブドアニュースで、私と同じ認識を発信されている。その一部を掲載させて戴く。
【佐藤優の眼光紙背】小沢一郎が『平成の悪党』になる日
現下の日本には、目に見えない2つの国家が存在する。一つは、昨2009年8月30日の衆議院議員選挙(総選挙)で、国民の多数派によって支持された民主党連立政権の長によって国民を代表する国家が存在する。もう一つは、官僚によって代表される国家だ。
内閣総理大臣の職に就いている鳩山由紀夫という1人の人間に、国民の代表という要素と官僚の長という要素が「区別されつつも分離されずに」混在している。官僚と国民の利害相反が起きるときに、総理のアイデンティティー(自己同一性)の危機が生じる。
官僚は、国民を無知蒙昧な有象無象と考えている。有象無象によって選ばれた国会議員は無知蒙昧のエキスのようなものと官僚は見下している。そして、国家公務員試験や司法試験に合格した偏差値秀才型のエリートが国家を支配すべきだと自惚れている。自民党政権時代は、「名目的権力は国会議員、実質的権力は官僚」という実質的な棲み分けができていたのを、民主党連立政権は本気になって破壊し、政治主導を実現しようとしていると官僚は深刻な危機意識を抱いている。この危機意識は、実際は官僚が権力を大幅に削減されることに対する異議申し立てに過ぎないのであるが、官僚の主観的世界では「このような輩が国家を支配するようになると日本が崩壊する」という「国家の危機」という集合的無意識になっている。
官僚は、現在、2つの戦線を開いている。第1戦線は、検察庁による小沢一郎潰しだ。第2戦線は外務官僚と防衛官僚による普天間問題の強行着陸だ。特に外務官僚は、「アメリカの圧力」を巧みに演出しつつ、自民党政権時代に官僚が定めた辺野古案が最良であることを鳩山総理が認めないならば、政権を潰すという勝負を賭けた。鳩山総理は、現状の力のバランスでは、官僚勢力に譲歩するしかないと判断し、辺野古案に回帰した。鳩山総理の認識では、これは暫定的回答で、段階的に沖縄の負担を軽減し、将来的な沖縄県外もしくは日本国外への模索を実現しようとしているのであろう。しかし、この状況を官僚は「国家の主導権を官僚に取り戻した象徴的事案」と受けとめている。
しかし、この象徴的事案は、官僚勢力に対する敗北になり、民主党連立政権が政治生命を喪失する地獄への道を整える危険をはらんでいる。筆者は、小沢幹事長がそのような認識をもっているのではないかと推定している。
私も同感である。
佐藤優さんの今日のライブドアニュースの話は、今後の政局を占う上で大変参考になるものと思う。読者の皆さんにも、是非とも全文を読んで戴きたい。
◎
本日提出した質問主意書2件
・
№178 我が国が抱える領土問題に対する鳩山由紀夫内閣の見解に関する質問主意書
・
№179 我が国の調査捕鯨活動に対するオーストラリア政府による国際司法裁判所への提訴に関する質問主意書
※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。
衆議院ホームページ
鈴 木 宗 男
◆++++++++++++++++++++++++++++++++++++++◆
新党 大地
鈴木宗男 オフィシャルページ
◆∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞◆