かよ「何して遊んでるのかと思ったら絵を描いてるのか?」
まゆみ「うん」
かよ「えっ!? これ、本当にこいつが描いたの?」
まゆみ「そうだよ。紅葉ちゃんは絵を描くのが好きで、何でも絵に描けるんだよ」
かよ「何でも?」
まゆみ「うん、動物でも、乗り物でも、今まで描けなかったものはないんだよ」
かよ「へー、すごいな…。じゃあさ、アリクイ描いてみろよ。この前テレビで見たんだけどさ…」
まゆみ「紅葉ちゃん、アリクイだって…」
紅葉「・・・」
かよ「お~! すごい、すぐ描けるのか! しかもアリクイが蟻塚を壊してるところだ! お前もあのテレビ見てたのか? それより、なんで何も見ないで描けるんだ?」
紅葉「・・・」
まゆみ「紅葉ちゃんはいつも図鑑とか見てて、それで憶えちゃってるんだって」
かよ「うゎ、憶えておいて描けるのか…、あたしなんか見ながらでも描けないのに…」
「ふ~ん、こいつは絵が得意なのか。勉強も運動も駄目で話もしないし何も出来ない奴なのかと思っていたけど…。いや…、そういう何か得意なことがあるってさ…良いよな」
「・・・・・・」
次の日、学校で。
「おはよ…」
「あ、島崎さん」
「おはよー、さっそく着てきたんだね」
「うん、慣れないからちょっと恥ずかしいけど…。変じゃないよね?」
「スカート買ったの? 似合ってるよ」
「かっこいいね」
「おい、あれ見ろよ…あいつスカートはいてるぞ!」
「あははは、ぜんぜん似合わねー!」
「ぜったい変だよな」
男子グループが大笑いしながらはやし立てます。
「なにさ! 失礼しちゃうわね」
始業のベルが鳴りました…先生が教室に入ってきます。
「島崎さん、後であいつらを懲らしめてやらなくちゃね!」
「ガツンと言ってやってよ!」
「うん…」
「なんかさ…いいこと思いついちゃったぜ」
「なんだ?」
「あいつに仕返しする方法さ。力じゃ勝てないが、この方法なら…」
「…なるほど、次の休み時間が楽しみだな」
まゆみ「うん」
まゆみ「そうだよ。紅葉ちゃんは絵を描くのが好きで、何でも絵に描けるんだよ」
かよ「何でも?」
まゆみ「うん、動物でも、乗り物でも、今まで描けなかったものはないんだよ」
かよ「へー、すごいな…。じゃあさ、アリクイ描いてみろよ。この前テレビで見たんだけどさ…」
まゆみ「紅葉ちゃん、アリクイだって…」
紅葉「・・・」
紅葉「・・・」
まゆみ「紅葉ちゃんはいつも図鑑とか見てて、それで憶えちゃってるんだって」
かよ「うゎ、憶えておいて描けるのか…、あたしなんか見ながらでも描けないのに…」
「おはよ…」
「うん、慣れないからちょっと恥ずかしいけど…。変じゃないよね?」
「スカート買ったの? 似合ってるよ」
「かっこいいね」
「あははは、ぜんぜん似合わねー!」
「ぜったい変だよな」
男子グループが大笑いしながらはやし立てます。
始業のベルが鳴りました…先生が教室に入ってきます。
「島崎さん、後であいつらを懲らしめてやらなくちゃね!」
「ガツンと言ってやってよ!」
「うん…」
「なんだ?」
「あいつに仕返しする方法さ。力じゃ勝てないが、この方法なら…」
「…なるほど、次の休み時間が楽しみだな」
つづく…
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます