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このは紅葉のお絵かき日記

トランプ大統領・たつき監督・irodoriの味方だよ

#838 雪ゆかば(1)束の間の幸福

2009年02月27日 | 思い出話
時は昭和50年代、わたしが小学生だった頃の思い出話です。


二月の厳冬期の遊びと言えば、ミニスキーが流行っておりました。サラサラの粉雪がスキーやソリ遊びに最適でした。
家の近くの公園には高さ3~4メートルほどの小山があって、仲良しの3人で遊びました。


「よし、それじゃぁ、思いっきり滑ろう!」
「おー!」


「今日は一段と難しそうね」


滑走の難度を上げるために、誰かが斜面に雪を盛って、デコボコのコブだらけにしているのです。


「あたしから行くよ!」
かよちゃんは、三人の中ではいちばんのお姉さん的存在。
同級生なのに、わたしから見てとても大人に見えていました。


運動神経抜群でスポーツ万能、ケンカも強くて、男子は誰もかよちゃんにかないません。


かよ「やったー! 一発で成功~!!」
「お~! すごい!!」


「次、紅葉ちゃん滑る?」
「後から行くよ」
まゆみちゃんは、とてもやさしくて学校の成績も優秀。
三人の中ではかよちゃんに次いで妹分。
(わたしにとっては、二番目のお姉さん的存在)


まゆみ「うわっ!!」
運動はちょっぴり苦手だったのかな…?


「大丈夫?」
まゆみ「うん、大丈夫~」


「じゃあ、わたしも行くよ~」
わたし(紅葉)は、病弱で発育不良、勉強も運動も全く駄目でした。
唯一得意だったのは図画工作。三人の中ではマスコット的存在。


スキーが苦手だったのでソリに乗っておりました。
紅葉「うわ~!!」


紅葉「う~」
かよ「大丈夫かー?」
紅葉「うん」


かよ「紅葉は相変わらず、派手に転ぶなぁ」
まゆみ「次、わたしも一緒にソリに乗っていい?」
紅葉「うん、いいよ。二人で乗ったらうまく滑れるかな?」


三人で過ごす時間はとても楽しいものでしたが、外で遊ぶということは、いつ外敵に襲われるかわからない危険性も大いにありました。


つづく…

*    *    *    *


二人の友だちとの出会いについては、以前#534 北風昏迷録(4)~(11)に書きました。