カピバラさんの2泊3日(1)

2018-01-22 21:30:17 | 童話
僕はカピバラです。両親とお姉ちゃんと4匹で住んでいます。
僕たちはお風呂が大好きです。美味しい草をモシャモシャモシャと食べた後のお風呂が一番好きです。
お風呂の中でボ~としていると気持ち良くて、眠くなってしまいます。
そして、お風呂から出た時に飲む牛乳は最高のご馳走です。

こんな楽しい毎日を過ごしている時、お父さんが『向うの角に住んでいたカピバラさんから手紙が来たよ。飼い主さんが定年で田舎へ引越し、みんなも一緒に広い土地の広い家に住んでいるらしいよ。』
お母さんは『あらっ、素敵ね。』
『手紙の中に、是非、遊びに来て下さい、と書いてあるよ。』
『あらっ、いいわね。みんなで行きましょうよ。
『そうだね、飼い主さんに聞いて見ようか?』
『ええ、お願い。』

そして、お父さんが飼い主さんんとお話しをして、3日間のお出かけの了解を貰ってきました。
そして、飼い主さんから帽子とリュックと懐中電灯を貰ってきたのです。
帽子には「私たちカピバラは旅行中です。」と書かれていました。
リュックは前足と後ろ足が入る様になっていて背負える物です。
また、懐中電灯は、頭用とお尻用の2個ずつ有りました。
僕とお姉ちゃんは両手でハイタッチをして喜びました。

お父さんが、『明日は朝早く出かけるから、今の内に出かける用意をしなさい。』と言いました。
僕たちは、お水を入れる水筒と、ニンジンやキュウリの野菜と、干し草をリュックに詰込んで今夜は早く寝ました。