カピバラさんの2泊3日(3)

2018-01-24 21:26:54 | 童話
3時になったので僕達は休憩をして、残り半分のキュウリとニンジンを食べ、水筒の水を飲みましだ。
『疲れたね。』
『そうね。』
『もうじきだから頑張れ。』

そして、僕達はまた歩き始めました。
暫くしてからお父さんが『あそこを曲がるよ。』と言って細い道に入っていきました。
今度は道幅が狭く、所々に草が生えていて歩きやすかったです。道の右側に池があり、アメンボがスイスイと走っていました。
『楽しそうだね。』
『水の上は涼しいし、スイスイ走れるので楽しいよ。』

向うから耕耘機がやって来て、運転していたおじいさんが、『気を付けて行きな。』と言いました。
お父さんが田舎に住んでいるカピバラさんの家を聞くと、『まっすぐ一時間ほど行ったら森が有り、その森の前の神社を右に曲がって10分位行った所の、大きな杉の木のある家だよ。』と教えてくれました。
『やっと近くまで来たのね。』とお母さんが言いました。

僕たちはここで最後の休憩をして、水筒のお水を飲みましだ。そして、10分ほど休憩した後で歩き始めました。
僕が『もうじきみんなに会えるね。』と言うと、お母さんが『そうよ、みんな頑張ったわね。』と言って、僕とお姉ちゃんに声をかけてくれました。
お父さんが『さあ、頑張って行くよ。』その合図でみんなが一列になって歩き始めました。僕は、『楽しいな、楽しいな。』と何度も叫びながら歩いていきました。