カピバラさんの2泊3日(7)

2018-01-28 09:58:39 | 童話
僕達が家に着くと、飼い主さんのおばさんが、
『楽しかった?良かったね。さあご飯よ。』
と、昨日の夕食と同じ美味しい草と野菜を用意してくれていました。
また僕達は、モシャモシャモシャ、コリコリコリと食べてお腹がいっぱいになりました。
『ねぇ、お風呂から出て牛乳を飲んだら花火をしようか?』
『うん、花火をしたい。』
『じぁ、早くお風呂に入ろう。』

そして、みんなでお風呂に入ってから、牛乳を飲みましだ。
『今日の牛乳も美味しいねぇ。』
『そうだねぇ。』
『外が暗くなったので花火をやるよ。』
『どんな花火があるの?』
『線香花火と手にもってシュゥシュゥというのがあるよ。』
『私は線香花火がいい。』
『僕はシュゥシュゥというのがいいなぁ。』
『僕もシュゥシュゥというのにする。』
『綺麗だね。』
『そうね。』
『今度は交換しようか?』
『今度は、僕は線香花火にする。』
『僕も線香花火にする。』
『綺麗だね。』
『そうねだ。』

『もう終ってしまった。』
お母さんが
『もう寝るのだから歯を磨いてきなさい。』
『はぁ~い。』
『明日はもう帰るのだね。』
『そうね、楽しい事はすぐ終るわね。』
そして、僕達は明日の用意をしてから、藁を敷いた箱の中で、グ~、グ~。

『おはよう。』僕は今日も起こされた。歯を磨いて、顔を洗って、ブルブルッ。
『ああ、気持ちいい。今日はもう帰るんだね。』4匹と3匹の全員で朝ご飯を食べた。
今朝採ってきたみずみずしいキュウリとニンジンとトウモロコシを貰ったので、水を満たした水筒と一緒にリュックに詰込みました。さあ出発だ。
『また来なさいね。』
『うん、きっと来るからね。』
お父さんとお母さんが『お世話になりました。』と言って手を振りました。
僕は、もっと大きく手を降って『バイバ~イ。』と言って歩き始めました。