KONASUKEの部屋

最近はすっかり昆虫ブログと化してます(笑)
生物のこと、笠間のこと、時々政治

クロフテングイラガ20210610

2021年12月09日 | チョウ目
クロフテングイラガ。
テングイラガは、キマダラテングイラガ、ウスイロテングイラガが含まれることが明らかになり、2016年に新種記載されました。
テングイラガはクロフテングイラガに改称されています。

キマダラテングイラガは5日前にアップしています。
それと比べると、この個体は黒褐色部が色濃く、黄褐色部が橙褐色になっています。
このことから、クロフテングイラガと判断しました。

①下唇鬚:やや長く上に湾曲
②前翅基部・後縁部・胸背:橙褐色~赤褐色
③翅頂部:個体により橙褐色~赤褐色
※外縁部も同色になることがある

分類:
チョウ目イラガ科
翅を広げた長さ:
12~18mm
分布:
北海道、本州、四国、九州
平地~山地
成虫の見られる時期:
6~10月(年2化)
蛹で冬越し
エサ:
成虫・・・口吻は退化している
幼虫・・・サクラ、ナシ、アンズ、キイチゴ、モミジイチゴ、チャ、カキ、クヌギ、クリ、ツツジ、ネコヤナギなど広食性
その他:
テングイラガから3種類に分かれた。
「テング」の由来は、やや長く上に湾曲する下唇鬚を天狗の鼻に見立てたもの。
前翅の基部・翅底部は、胸背とともに赤褐色。
(ウスイロテングイラガは全体に明らかに淡色。
キマダラテングイラガは、黒褐色部が本種より薄く、胸背・前翅基部・後縁部は黄褐色。)
個体によっては、翅頂部や外縁部も同色。
後翅後角近くに、細長い黄褐色紋がある。
触角は♂♀ともに糸状。
第2化はより小型。
前脚を立て、体を持ち上げて止まることが多い。
全国的に普通だが、個体数はそれほど多くない。
樹林と林縁、寺社林、公園、果樹園などで見られる。
夜行性で、灯火に飛来することも多い。
幼虫はテントのような特徴的な形で、緑色系と赤色系のものがある。
肉質突起状に多数の毒棘を持ち、接触時に激痛を与える。
発赤や丘疹を生ずるが殆ど痒感なく、3日位で治癒する。
旧テングイラガ3種の幼虫の識別方法は明らかでない。
終齢幼虫の体長は約9mm。
繭は球形で小さい。
参考:
Digital Moths of Japan
北河内昆虫記
富山県産蛾類博物館
Kosukeの昆虫記
四国産蛾類図鑑
YAMKEN明石の蛾達
フォト蔵
愛知県豊川市と東三河の蛾類観察
宮崎の昆虫
yamasanae
みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿