KONASUKEの部屋

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シマカラスヨトウ幼虫20210420

2022年03月03日 | チョウ目
シマカラスヨトウ?の幼虫。
腹端背面が尖っています。
カラスヨトウ亜科の幼虫で腹端背面が尖るのは、他にオオシマカラスヨトウ、ナンカイカラスヨトウの幼虫がいます。
カラスヨトウの幼虫は、腹端が盛り上がるだけで、尖りません。

画像の幼虫は、一番後ろ(第8腹節?)の気門が白抜きで、それ以外は黒いようです。
この特徴から、シマカラスヨトウの幼虫と見ました。

他2種の幼虫の特徴
オオシマカラスヨトウ幼虫:
胸脚全体が黒い。
気門は黒い。
肛上板に黒斑がある。

ナンカイカラスヨトウ幼虫:
胸脚は黒点があるが、全体は黒くならない。
気門は白く、黒色の縁取りがある。

ただし、これらの識別ポイントは個体差もあるようですし、必ずしも確実とは言えないようです。
飼育して成虫にしてみるのが一番ですが。
何しろ公園で、採集厳禁なので、確実なことは言えません。
なので、「?」付きで。

①第8腹節背面:円錐形に尖る
②第8腹節気門:気門は白く、黒い縁取りがある。
※他の気門は黒色

別名:
オオモクメウワバ、オホモクメウワバ
分類:
チョウ目ヤガ科カラスヨトウ亜科
翅を広げた長さ:
55~57mm
分布:
北海道、本州(中部以北)、九州(霧島山)
低山地?~山地
成虫の見られる時期:
7~9月(年1化)
卵で冬越し
エサ:
成虫・・・樹液や腐果
幼虫・・・サクラ、ナシ、モモ、リンゴ、クヌギ、コナラ、アベマキなど広葉樹の葉
その他:
全体的に紫色を帯びた淡褐色で、翅の中央に円形の環状紋がある。
腎状紋はなく、黒色の縦条がある。
オオシマカラスヨトウに似る。
翅は細めでコントラストも弱い。
オオシマカラスヨトウは大型で翅が幅広く、色彩が濃色。)
腹節側面に黒地に白の縞模様がある。
(オオシマカラスヨトウでも共通、ナンカイカラスヨトウではこれを欠く。)
灯火に飛来する。
糖蜜トラップに強く誘引される。
クヌギの朽ちた樹皮下等で集団で夏に休眠する。
卵は樹幹の窪んだ部分などに卵塊として産む。
幼虫は晩春(4~5月)に見られる。
第8腹節背面が円錐形に尖る。
(オオシマカラスヨトウ、ナンカイカラスヨトウも共通。)
成長するにつれて、先が黄色い突起になる。
第8腹節の気門のみ白抜き、他は黒色。
(オオシマカラスヨトウは胸脚が全体に黒色、気門も黒色。
ナンカイカラスヨトウは胸脚に黒点があるが全体は黒くならない、気門は白く黒い縁取りがある。)
ただし、これらの識別ポイントは個体差があるようで、羽化させてみないと確実とは言い難い。
終齢幼虫の体長は約40mm。
果樹の害虫とされるが、被害は大きくない。
地上の繭中で蛹化する。
参考:
Digital Moths of Japan
みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
虫ナビ
北海道立林業試験場・緑化樹センター
農研機構
岐登牛山彩々
夜間飛行-灯火にあつまる秋田県の昆虫-
果樹害虫マルチ同定ツール
センスオブワンダふるイモムシケムシ
九重自然史研究所便り
今日も、こっそり自然観察!
旧「いもむしうんちは雨の音」置き場


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