KONASUKEの部屋

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ナンカイカラスヨトウ幼虫20200517

2020年08月22日 | チョウ目
ナンカイカラスヨトウの幼虫。
体は黄緑色で、腹端背部は鋭く尖ります。
体の横を、気門を結ぶように、黄白色のラインが走ります。

気門は白く、周囲は黒い。
オオシマカラスヨトウの幼虫では、気門も胸脚も黒。

背中の中央を、比較的明瞭な白いラインが走ります。
他にも、不明瞭な波状の縦線があります。
全体に、白い斑点を散らします。

背中から見たところ。
腹端背部の突起状の部分は、漢字の「水」みたいですね。
突起の先は、黄色味を帯びています。
(成熟してくると出てくる特徴らしいです。)

分類:チョウ目ヤガ科カラスヨトウ亜科
翅を広げた長さ:56~68mm
分布:本州(関東地方南部~)、四国、九州
   海岸部に近い低山地
成虫の見られる時期:6~10月(年1化)
          卵で冬越し?
エサ:成虫・・・樹液や腐った果実
   幼虫・・・アベマキ、アキグミなどの葉
その他:日本固有種。
    従来、オオシマカラスヨトウと混同されてきたが、1996年、新種として記載された。
    前翅は茶褐色で、斑紋はやや不明瞭。
    内・外横線の間は濃色で、円形の環状紋には、一般的に黒点がない。
    (小さい黒点がある個体も結構いるらしい。)
    (オオシマカラスヨトウでは、一般的に環状紋にハッキリとした黒紋が現われるが、稀にない個体もいるらしい。)
    腹の側面に白い縞模様はない。
    (オオシマカラスヨトウでは、腹節ごとに明瞭な白色条がある。)
    シマカラスヨトウは、翅が細く、コントラストが弱い。

    後翅は表面がオレンジ色。
    同属他種と同様、夏眠する。

    幼虫は晩春の頃、発生すると思われる。
    幼虫は黄緑色の体で、腹端背部は鋭く尖る。
    背中の中央を、比較的明瞭な縦線が走る。
    他にも不明瞭な縦線があり、全体に白い斑点を散らす。
    成熟するにつれ、突起部の先は黄色味を帯びる。
    体の横を、気門を結ぶように、黄白色のラインが走る。
    気門は白く、気門輪(気門を取り囲む輪状の紋)は黒い。
    (オオシマカラスヨトウでは気門も気門輪も黒い。)
    胸脚は黒点はあるが、全体は黒くない。
    (オオシマカラスヨトウでは、胸脚は全体が真っ黒。)
    肛上板(腹端部の尾脚の上付近)に黒紋はない。
    (オオシマカラスヨトウでは黒紋がある。)
参考:みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
   虫ナビ
   旧「いもむしうんちは雨の音」置き場
   東京23区内の虫2
   フォト蔵
   廿日市市の自然観察(昆虫)
   果樹害虫マルチ同定ツール
   果樹害虫マルチ同定ツール


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2 コメント

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Unknown (kazuyoo60)
2020-08-22 07:44:44
幼虫にもお詳しいですね。綺麗な虫と思いますが、ガの幼虫は我が家では困ります。
返信する
kazuyoo60さんへ (KONASUKE)
2020-08-22 22:18:27
コメントありがとうございます。

実は、危うく「オオシマカラスヨトウ幼虫」としてアップするところでした(笑)
調べていくうち、
「アレ? おかしいぞ?」
となって。

「おかしい」と気づけるようになっただけ、成長はしているものと思っております。

まぁ、庭をやっている人たちにとっては、イモムシ毛虫は困りものでしょうねぇ。
返信する

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