KONASUKEの部屋

最近はすっかり昆虫ブログと化してます(笑)
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”しろばんば”とか”雪虫”とか20181114

2018年11月15日 | カメムシ目
いわゆる「雪虫」の一種でしょう。

地方によって・・・
水戸:オユキコジョロ(お雪子女郎?)
東京:オオワタ(大綿?)、シーラッコ(白子?)
伊豆:シロバンバ(白婆?)
京都:白子屋お駒はん
伊勢:オナツコジョロ(お夏子女郎?)
大和など:シロコババ(白子婆?)
などの呼称があるようです。
(世界大百科事典第2版)

茨城弁としては・・・
わだむし(綿虫)
ゆぎじるし(雪印)、ゆぎふり・ゆぎぶり(雪降り)、ゆぎふりむし(雪降り虫)
などがあるようです。
昔の茨城弁集
何だか、乳製品の会社みたいな名前が混じってますが(笑)
いずれにしても、白い綿のような姿や振る舞い、雪の季節の到来を告げる虫として認識されているのは共通のようです。

「しろばんば」は、井上靖の自伝的小説のタイトルとして、あまりにも有名ですね。
KONASUKEも、一部を教科書で読みましたね。

正体はアブラムシの仲間で、白いロウ物質を身にまとった翅のある成虫。
主にタマワタムシ亜科に属するようですが、必ずしもそれだけではないようです。

要は次のような生態を持つアブラムシの仲間のことと思っておけば間違いない?
①季節によって食草が違う(一次寄主・二次寄主)。
②晩秋に翅が生えたメス(有翅成虫・産性虫)が生まれ、食草を移動する。
③翅が生えたメスは、綿状のロウ物質に覆われる。
④食草(一次寄主)に辿り着いたメスが、オスとメスを産み、交尾して産卵する。
⑤卵で冬を越し、春に孵化する。
⑥翅のない第一世代(幹母)から、やがて翅のある成虫が生まれる。
⑦翅のある成虫は、食草(二次寄主)に移動する。
⑧メスがメスを胎生で産む(単為生殖)で増える。
⑨②に戻る。

詳しい種類は分かりません。
北海道だったらトドノネオオワタムシが最有力候補なんだけど、関東には居ないでしょう。
ヒイラギハマキワタムシとケヤキフシアブラムシあたりかな?
前者ならキンモクセイが一次寄主になりうるし、後者ならケヤキだから、近辺の食樹を調べてみないことには何とも。

今後、調査してみます。


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4 コメント

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Unknown (すい丸)
2018-11-15 19:58:30
雪虫!

以前 「ダーウィンが来た」だっけな?
で、アリとの関係みたいなので島田たくさんのブログで紹介されていて 放送を観て感動して 月刊の『たくさんのふしぎ』で雪虫の特集があって 取り寄せて読んで感動したわ。

こんな小さい虫に こんなドラマがあるなんて(T ^ T)
だから虫が好きなんだなー。

寒くなったから そろそろ雪虫 飛ぶかな。
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すい丸さんへ (KONASUKE)
2018-11-15 20:09:22
コメントありがとうございます。

雪虫の類、初めて撮影しました。
例年はフェンス観察をサボり始める時期なので、今まで飛んでることに気付いてなかったと思われます(笑)

「たくさんのふしぎ」欲しかったんだけど、現在、品切れのようです(涙)
でもここはすい丸さんを見習って、諦めずに探してみようと思います。
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Unknown (すい丸)
2018-11-15 22:37:00
!!!
メルカリで『たくさんのふしぎ 雪虫』で検索してみてー。
4冊セットで1290円とか 昆虫セットで980円とかで出てますよー!

私は もっと高く買ったから 悔しいほど。

セットの他の本も興味津々!
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すい丸さんへ (KONASUKE)
2018-11-16 23:26:17
情報ありがとうございます。

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