集団的自衛権・僕は容認できない

有識者懇談会の報告書が提出された。
憲法九条の下でも、自衛権は個別の権利として認められているんだから、集団的自衛権も容認される、っていうワケだ。
まぁ、どうせ御用学者ばっかりなんだろうし、結論先にありき、なんだろうけど。
しかし、よく言ったもんだねぇ。
地域的限定もない、多国籍軍（国連軍ではナイ）にも参加できる。
もはや何でもアリだね。

この路線で行くと、アフガニスタンやイラクのような軍事行動でも、時の政府が、「日本と密接な関係がある」「当事国が要請している」と判断した場合、参加できるってことにはならないのか、不安だなぁ。
軍事行動によって、かえってテロは増えることは、この間の教訓じゃぁないのかなぁ。

安倍氏は、この提言からは一定の距離を置く姿勢を示したけど、どうかなぁ。
いずれにせよ、憲法解釈の変更による集団的自衛権の容認は、安倍氏の悲願である九条「改憲」への一里塚なのでしょう。
解釈で集団的自衛権を容認したら、次は、解釈じゃぁ限界があるからとか、現実に憲法の条文の方を合わせるんだとか何とか、いくらでも理屈は後から付けてくるんだろう。

国民の暮らしを守ることが大事なのは、自明。
しかし、有事への備えばかりが強調されて、どうやって有事に至らない国際環境を作るか、ということは、一向に議論されないように思う。
政府の努力も、全くと言っていいほど見えない。
その意味で順番が逆だと思う。