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KONASUKEの部屋

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オウトウショウジョウバエ♀?20180429

2022年01月13日 | ハエ目
オウトウショウジョウバエ?
同定には自信ありません。

♂は翅の先端、前縁付近に暗褐色紋があります。
この個体は無紋なので、♀だと思われます。

一般的に、キイロショウジョウバエのことを単にショウジョウバエと呼ぶことが多いんですが。
一口にショウジョウバエと言っても、ショウジョウバエ科の昆虫は世界で3000種以上、日本では257種が報告されているとのこと。

別名:
スズキショウジョウバエ、ツマグロショウジョウバエ
分類:
ハエ目ショウジョウバエ科ショウジョウバエ亜科
体長:
約2.5mm
分布:
北海道、本州、四国、九州
垂直分布?
成虫の見られる時期:
3~11月(年10~13化、北海道7~11月・年3化以上)
成虫で冬越し(北海道では野外越冬不可能)
エサ:
成虫・・・腐った果実類
幼虫・・・オウトウ、ソメイヨシノ、イヌザクラ、モモ、スモモ、リンゴ、ナシ、キイチゴ、ブラックベリー、ラズベリー、ナワシロイチゴ、グミ、ナツグミ、クワ、イチジク、ブドウ、ブルーベリー、カキ、アメリカヤマゴボウ、ヤマモモなどの熟果
その他:
体色は橙黄褐色で、♂では後方に向かって多少とも暗色になる。
♂の翅の先端付近の前縁寄りに暗褐色紋がある。
♀では無紋。
♀の産卵器の下縁には鋸歯状突起が並ぶ(導卵突起)。
類似種ニセオウトウショウジョウバエとは、♂では翅の先端前縁の黒斑と性櫛の形で識別する。
♀では導卵突起の形状で判断する。
発生を繰り返しながら、果実の熟期が来る度に寄主植物を変えて産卵する。
様々な果実に寄生するため、害虫とされる。
東アジア(日本、韓国、中国等)原産だが、2008年頃、欧州や北米に侵入、急速に重要害虫になった。
より糖度が高い果実に好んで産卵し、より果実が固い品種では産卵数が減少する傾向がある。
温暖な気候を好むが、高温により産卵数、孵化率、蛹化率、羽化率が低下するため、夏期には活動性が低下する。
日陰を好む。
発育零点は約9°
発生はオウトウとブドウの収穫時期に多い。
本種の誘引には酢酸、エタノール、アセトイン、メチオノールが不可欠。
黄色のトラップに誘引されやすい。
成虫は目合い0.98mm以下の網を通過できない。
灯火にも飛来するようだ。
成虫の寿命は3~9週間。
♀は羽化後、2~3日で交尾する。
♀は熟果(完熟直前)に産卵管を突き刺して産卵する。
腐果には産卵しない。
(キイロショウジョウバエは腐果に産卵する。)
1果当たりの産卵数は、1~15個ほど。
♀は生涯で200~600個産卵する。
卵は乳白色で、長径0.5mm内外の一対の糸状突起を有する。
孵化幼虫は果実内部に食入し、食害された果実は腐敗し、果汁が染み出る。
幼虫は白色のウジ状、1週間前後で成熟し、体長6mmに達する。
通常果実内で蛹化するが、一果当たりの産卵数が多い場合、土中で蛹化することがある。
蛹は体長4mm内外で、外皮は赤褐色。
前端の一対の突起は、先端が多数の棘状に分かれる。
蛹期間は4日前後。
産卵から羽化までの期間は通常1~2週間。
成虫は枯葉や石礫の間で越冬する。
コマユバチ科やハエヤドリクロバチ科の一部に寄生される。
2018年、本種の♂に外寄生する子嚢菌ラブルベニアが発見された。
参考:
虫ナビ
ショウジョウバエに関するFAQ
ショウジョウバエ科の生物
オウトウショウジョウバエの産卵場所~微生物はお嫌いですか?~論文紹介
やまがたアグリネット
オウトウショウジョウバエの寄主植物
オウトウショウジョウバエの日本と欧米における生態と防除の研究事例
オウトウショウジョウバエ類のいちごでの発生について
ブルーベリーを加害するオウトウショウジョウバエの網による防除
検疫上注目される病害虫の解説
山形県におけるオウトウショウジョウバエ及びニセオウトウショウジョウバエの発生消長と寄主植物
北海道におけるオウトウショウジョウバエの生活史と資源利用
(株)ラシーヌ
あおもり昆虫記
愛媛県のショウジョウバエ
オウトウショウジョウバエに外寄生する子嚢菌ラブルベニアの感染メカニズム

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