マンデラ氏の死を悼む

ネルソン・マンデラ氏が亡くなられた。
まさに巨星落つ、という感じだ。

大学一年生の夏休みの課題で、アパルトヘイトの本を読んだのを思い出す。
その時は、アパルトヘイトが解決への一歩を踏み出すなど、想像も出来なかった。
隔世の感があるね。

マンデラ氏が投獄されたのは、４５歳の時だったとか。
今の私と同じ年だ。
そこからフェイストゥフェイスと言うか、マンツーマンと言うか、一人から一人へと、粘り強く闘いを広げていったのだから畏れ入る。

マンデラ氏は、アパルトヘイトの被害者たちに、加害者の懲罰を求めないよう、呼びかけた、という。
徹底的な対話と融和とを求め、平和的な解決を追求したワケだが、なかなかできることじゃない。
他罰的な昨今の日本には、耳の痛い話だ。

南アフリカや世界の現状は、マンデラ氏の目指した社会とは、ほど遠いようだ。
それでも私達、人類は、あきらめず、これからも一歩ずつ前進し続けならない。
いつの日にか、地上から、あらゆる差別をなくす時まで。
私自身、そういう人間のひとりでありたいと思う。