KONASUKEの部屋

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クロスジマダラミズメイガ?20200730

2020年10月02日 | チョウ目
クロスジマダラミズメイガ。
黄色、黒褐色、白の三色の複雑な模様のあるツトガ科の蛾。
ツトガ科なので、止まった時、触角を背中に背負います。

マダラミズメイガと良く似ています。

見分けるポイントは、前翅・後翅の外縁沿いの白色帯。
本種では、前翅・後翅ともそれぞれ連続していますが、マダラミズメイガでは途切れ途切れになります。

ただちょっと、今回、気になる点が・・・

資料が少ないので断定出来ませんが、ネット上の「マダラミズメイガ」「クロスジマダラミズメイガ」とされる画像とは、後翅の模様が異なるように思われます。

まず、こげ茶色の点線部分に注目して下さい。
この個体では、後翅の黒褐色の横線(外側)は、前縁付近の黄色紋の右を走っています。
しかし、ネット上の「マダラミズメイガ」「クロスジマダラミズメイガ」とされる画像では、後翅の黒褐色の横線が、こげ茶色の点線のように、前縁付近の黄色紋の下を通るようです。

次に赤矢印付近に注目して下さい。
この個体では、前縁付近の黄色紋とその下の黄色帯とがほぼ繋がっていて、その下の白帯を分断しています。
ネット上の「マダラミズメイガ」「クロスジマダラミズメイガ」とされる画像では、黄色斑と下の黄帯は、白色帯に分断されていて、繋がっていません。
逆に白色帯は分断されず、繋がっています。

ここで気になるのが、「愛知県豊川市と東三河の蛾類観察」さんの記述です。
「ニセマダラミズメイガは後翅の外横線が途切れる」というのは、この個体に見られる下線部のような特徴のことでしょうか?
そうすると、「私の虫日記」さんのニセマダラミズメイガの画像とも特徴が一致するように思われるのですが。

ただ、「みんなで作る日本産蛾類図鑑V2」によると、ニセマダラミズメイガは分布が九州とのことで、本州には居ないハズです。
また、「北茨城周辺の生き物」さんの「クロスジマダラミズメイガ」の画像では、今回の個体と後翅の模様が同様です。
若干、疑問は残りますが、今回はクロスジマダラミズメイガとしておきます。

分類:チョウ目ツトガ科ミズメイガ亜科
翅を広げた長さ:
分布:本州、四国
   平地~低山?
成虫の見られる時期:6~7月、8~9月
          幼虫で冬越し?
エサ:成虫・・・不明
   幼虫・・・不明
その他:前翅・後翅それぞれの外縁沿いの白色帯は、途切れず滑らか。
    (マダラミズメイガでは不連続で凸凹。)
    後翅前縁中央付近の黄色紋のすぐ下を黒褐色の横線が通る。
    (マダラミズメイガでは間に白色部がある。)
    水田や湿地の周辺で見られる。
    夜行性?
    幼虫は水中性と思われる。
参考:みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
  愛知県豊川市と東三河の蛾類観察
   私の虫日記
   「北茨城周辺の生き物」
   かたつむりの自然観撮記
   渓舟の昆虫図鑑
   富山県産蛾類博物館
   yamasanae
   DAYLIGHT RAMBLER


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