KONASUKEの部屋

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チャバネアオカメムシ紅葉(笑)2019111128

2019年12月02日 | カメムシ目
チャバネアオカメムシ。
紅葉(?)してます。

こっちは、すぐそばにいた通常の個体。
でも、良く観ると、一部色づいているようですね。

ポケット図鑑日本の昆虫1400①チョウ・バッタ・セミ(文一総合出版)には、
「秋や越冬後は汚れた緑色となる個体もいる。」
とある。
しかし、これはそんなレベルじゃないね。
良く観ると、一部、緑色が残ってはいるけど。

毎年、同じ場所で観察しているけど、必ず「紅葉」する個体がいるね。
そんで、「紅葉」する個体としない個体がいる。
越冬するには、「紅葉」した方が目立たないと思うけど、効果は如何に?

ところで、チャバネアオカメムシの緑色の体色は、自分自身では合成出来ないらしい。
腸内の共生細菌を実験的に除去すると、緑色にならないという。

同じくカメムシ目に属するアブラムシでは、リケッチエラ属の共生細菌に感染することで緑色になることが知られている。

チャバネアオカメムシの場合は、カロテノイドの乏しい植物の汁を利用するので、自力では緑体色を形成することが出来ない、ということらしい。
自分で緑色を形成出来ないとなると、秋~越冬明けにかけて緑色が失われるのは、どのような仕組みによるのだろう?
興味深い。

分類:カメムシ目カメムシ科カメムシ亜科
体長:10~12mm
分布:北海道、本州、四国、九州、対馬、南西諸島
   平地~山地
成虫の見られる時期:4~11月(年2~3化、新成虫7月下旬~10月)
          成虫で冬越し
エサ:成虫・・・広食性で47科117種の寄主が知られる。果樹の若芽、ツボミ、幼果など。
   幼虫・・・スギ・ヒノキの球果に多い
その他:オスは集合フェロモンを出すことが知られ、個体密度が高くなるほど集合フェロモンの放出量が増え、相乗的に集まる。
    比較的開けた環境を好む。
    灯りに来る。
    体色の緑色は、腸内共生細菌の働きが必要。
    秋~越冬後は茶褐色に「紅葉」している個体もいる。
    家屋内や落ち葉の下で越冬する。
    6月下旬頃、スギやヒノキで産卵する。
    卵はハッチ(蓋)のある楕円形で、幼虫はこれを開けて出てくる。
    孵化直後は集団で過ごし、次第に分散する。
    類似種のヒメチャバネアオカメムシ(ネズやアセビなどにつく)は、体長が7.5~9.5mmと小さく、前翅はやや灰色味を帯びる。
    チャバネ~では前胸の側縁に暗褐色の線があるが、ヒメ~にはない。
    ヒメ~の小楯板の先端は丸く若干反り返る。
参考:ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)
   KAKEN
   産総研
   かたつむりの自然観撮記
   自然のチカラ~昆虫や野生動物、植物の不思議
   虫ナビ

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