KONASUKEの部屋

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ナカモンツトガ20200905

2020年11月29日 | チョウ目
ナカモンツトガ。
体長1㎝ちょっとの小さな蛾ですが、翅の縁のシワといい、二重線といい、素敵なデザインです。
まるで磁器のティーカップのよう。
頭を下にして、お尻を上げるように、斜めに止まっています。

良く似た仲間に、テンスジツトガがいて、同定に迷いました。
識別には主に、相模国の自然スケッチさんと北茨城周辺の生き物さんを参考にしました。

相模国の自然スケッチさんによると・・・
①翅頂付近で褐色の紋が強く現れる。
 (テンスジツトガでは、無いか、薄い褐色。)
②地色はややクリーム色。
 (テンスジツトガでは純白。)
③翅の中央を走る二本の線は繋がる。
 (テンスジツトガでは、名前の通り、点列になる。)

これに基づいてチェックしてみると・・・
ナカモン:①◎ ②△ ③〇
テンスジ:①✖ ②〇 ③△
微妙ですが、ナカモンツトガに近いように思えます。
特に①について、ネット上では、これほど褐色の出るテンスジツトガの画像は発見出来ませんでした。

北茨城周辺の生き物さんの画像は、そのものズバリで、ほぼこの個体と一致します。
特に、気になっていた②の地色が純白に近い点について、共通しています。
地域が近いので、特徴が似てくるのかも知れません。

ということで、今回はナカモンツトガとしました。

①翅頂付近に、褐色の紋が強く現れる。
 (テンスジツトガでは無いか、薄い褐色。)
②地色はややクリーム色。
 (テンスジツトガでは純白。)
③翅の中央を走る二本の線は、点列にはならず繋がる。
 (テンスジツトガでは、点列になる。)
④亜外横線は二重。
少なくともこの個体では・・・
⑤前脚は褐色。
⑥中脚・後脚のふ節は斑模様。
⑦触角の外側は褐色。

分類:チョウ目ツトガ科ツトガ亜科
翅を広げた長さ:21~29mm
前翅の長さ:約12mm
分布:北海道、本州、四国、九州
   垂直分布?
成虫の見られる時期:5~7月、9月
          越冬形態?
エサ:成虫・・・不明
   幼虫・・・不明
その他:翅頂付近に褐色の紋が強く現れる。
    地色はややクリーム色。
    翅の中央を走る二本の線は、点列にならず繋がる。
    (類似種のテンスジツトガでは、褐色の紋が無いか、薄い褐色で、地色は純白、二本の線は点列になる。)
    亜外横線は二重。
    クロマダラツトガが同一種として統合された。
    頭を低く、腹を高くして、斜めに止まることが多い。
参考:相模国の自然スケッチ
   北茨城周辺の生き物
   みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
   昆虫写真図鑑
   YAMKEN明石の蛾達
   茨城の蛾


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