加悦鉄道のキハ083を調査してきました。
何時か作りたいと思っている車の一つで、北海道出身の車ですから、調査にも熱が入ります。
熱が入りすぎるといけないとも言いますが・・・・。
ということで、数回に分けて、キハ08を徹底的に撮ってきた資料を出してみたいと思います。
「かなりキチガイ」な資料ですからわかりにくさもあると思われます。
ここのところHO熱が上がっております。
HOだと表現したくなる部分が多かったり、Nではごまかせても誤魔化し切れない部分も多くなってきたため、今までより執拗に撮ってきました。
【全体像をみてみる】
まずはこのカットからです。
キハ083
旧国鉄キハ08 3をで、釧路機関区に8年ちょっと在籍して、国鉄時代は終了しています。
誕生時がキハ40 3であり、仲間は片運転台のキハ45?、キサハ45、キクハ45の重複形式で、のちに制式の雑型に編入したのは昭和41年。
キハ45?が近郊型気動車の決定版として登場するにあたり、系列ごと雑型に移動したという流れです。
その後、殆どは解体になりましたが、キハ083のみ加悦鉄道に引き上げられ廃線まで重用されたと聞きます。
オハ62改造の今で言うPDCの走りですが、
どんなもんだったかと文献当たってみると「思ったほど悪くない」という感想が出てきます。
確かに燃費は国鉄DMHディーゼル平均より20%程度悪く、加速は鈍重。
内装は粗末な60系のまま。
普通に考えれば「それってあんまり良くないってことじゃないのか?」ということですが、実際評判はソコまで酷いものではなかったようです。
北海道を中心に、山形、四国で運用され
北海道では苗穂機関区の3台がほぼ歌志内線ビストン及び函館線。釧路機関区の5台が周辺一帯、苗穂機関区でもキサハは千歳室蘭線ローカル。というように、かなり限定された活躍を見せています。
年数も短く、また特性に合わせた隙間を埋めたといって良いのでしょう。
見た限り、この初代PDC「だけ」で編成を組んだことは稀であり、ほぼ必ずキハ22などの他系列と2両以上の編成を組んでいたようです。
ですから両運転台のキハ40・・・キハ08が単独でトコトコ走った記録は殆ど見かけません。
またキハ45-キサハ45-キハ45のように、編成を揃えた記録は見たことがないようです。
性能的には、キハ22単行とキハ40単行では2割程度、様々な性能で劣り、キハ40?も実際はキハ22より微妙な部分もあることから、まぁ、どうだったのでしょう。
キハ55などの2エンジン車とキクハやキサハを組むと、各車1エンジン並みの性能であったようで、そのあたりからは予定通りだったようです。
乗り心地は新製気動車「より良い」という記述も見られます。
車体及びフレームがしっかりしていたため、軽量車体の新製群よりマシであったようです。
これは功罪の功の解りやすい部分でしょう。
昭和40年代中半に気動車の余裕が出てきた時点でお役御免となり、国鉄から去って行きました。
一般的には上記4枚のうち最後の一枚がよく出てきますが、四方を撮影するとこのようになっています。
【内装を見てみる】
原型が一部崩れていますが、まんまオハ62の内装です。
下が計呂地に保管されているオハ62
このオハ62は椅子がグレードアップされてモケットを張っていますが、張っているだけでクッションを2段にしている43系より劣ります。
むしろお本当にオハ62の狭い室内そのままであったと言えましょう。
113系・401系初期やキハ45系?などと似たシートピッチで、狭いです。
これは卯原内のオハ47ですが、背もたれのクッションが違うのが良く解ります。
2段クッションですね。
キハ083に戻ります。
座布団もオハ47に比べて薄く、やはり非常に粗末な座席であることが解ります。
細かいことを言うと、板が無垢材ではなくベニアでコストダウンしているように、素材も簡素かつ粗末です。
二重窓はこのようにすると夏姿です。
一部座席が外されて展示されていますがそのおかげで
温水暖房の配管がよくわかります。
暖房はエンジン付きについては立派な温水暖房が設置されていたのです。
旧トイレは全て壊され、郵便荷物室になっていました。
見えなかったのですが、図面上、運転台背後の壁もない、「巨大空間の運転台」に加悦ではなっていたようです。
ドアを移設新調したキハ08のみ、
R50程度の丸みが上辺にあります。
1/80なら0.6mmのRです。
形式45(後の09)を名乗るものにはありません。
前車は改造時のドア移動の際に作ったRで、後者は客車時代のままということです。
燃料ハッチ?のようですが、この他にも小さな扉が数カ所にあります。
裾から228mmの場所に
巾145mm
高さ215mmのハッチがあります。
場所は右をトイレ側として
窓3枚目の途中。
逆面は
本当に車体中心線から線対称の場所にあります。
シルヘッダ。
125mm
1/80で1.56mm
1/150で0.83mm
シルの巾はこれで確定です。
厚みは極めて薄いです。
ヘッダーは90mm
1/80で1.125mm
1/150で0.6mmです。
ヘッダの上辺から雨樋下辺は
約420mm
1/80で5.25mm
1/150で2.8mmです。
雨樋は110mmの巾です。
53mm程度のところで折れてますね。
↑まだまだ序盤。結構続きます。
何時か作りたいと思っている車の一つで、北海道出身の車ですから、調査にも熱が入ります。
熱が入りすぎるといけないとも言いますが・・・・。
ということで、数回に分けて、キハ08を徹底的に撮ってきた資料を出してみたいと思います。
「かなりキチガイ」な資料ですからわかりにくさもあると思われます。
ここのところHO熱が上がっております。
HOだと表現したくなる部分が多かったり、Nではごまかせても誤魔化し切れない部分も多くなってきたため、今までより執拗に撮ってきました。
【全体像をみてみる】
まずはこのカットからです。
キハ083
旧国鉄キハ08 3をで、釧路機関区に8年ちょっと在籍して、国鉄時代は終了しています。
誕生時がキハ40 3であり、仲間は片運転台のキハ45?、キサハ45、キクハ45の重複形式で、のちに制式の雑型に編入したのは昭和41年。
キハ45?が近郊型気動車の決定版として登場するにあたり、系列ごと雑型に移動したという流れです。
その後、殆どは解体になりましたが、キハ083のみ加悦鉄道に引き上げられ廃線まで重用されたと聞きます。
オハ62改造の今で言うPDCの走りですが、
どんなもんだったかと文献当たってみると「思ったほど悪くない」という感想が出てきます。
確かに燃費は国鉄DMHディーゼル平均より20%程度悪く、加速は鈍重。
内装は粗末な60系のまま。
普通に考えれば「それってあんまり良くないってことじゃないのか?」ということですが、実際評判はソコまで酷いものではなかったようです。
北海道を中心に、山形、四国で運用され
北海道では苗穂機関区の3台がほぼ歌志内線ビストン及び函館線。釧路機関区の5台が周辺一帯、苗穂機関区でもキサハは千歳室蘭線ローカル。というように、かなり限定された活躍を見せています。
年数も短く、また特性に合わせた隙間を埋めたといって良いのでしょう。
見た限り、この初代PDC「だけ」で編成を組んだことは稀であり、ほぼ必ずキハ22などの他系列と2両以上の編成を組んでいたようです。
ですから両運転台のキハ40・・・キハ08が単独でトコトコ走った記録は殆ど見かけません。
またキハ45-キサハ45-キハ45のように、編成を揃えた記録は見たことがないようです。
性能的には、キハ22単行とキハ40単行では2割程度、様々な性能で劣り、キハ40?も実際はキハ22より微妙な部分もあることから、まぁ、どうだったのでしょう。
キハ55などの2エンジン車とキクハやキサハを組むと、各車1エンジン並みの性能であったようで、そのあたりからは予定通りだったようです。
乗り心地は新製気動車「より良い」という記述も見られます。
車体及びフレームがしっかりしていたため、軽量車体の新製群よりマシであったようです。
これは功罪の功の解りやすい部分でしょう。
昭和40年代中半に気動車の余裕が出てきた時点でお役御免となり、国鉄から去って行きました。
一般的には上記4枚のうち最後の一枚がよく出てきますが、四方を撮影するとこのようになっています。
【内装を見てみる】
原型が一部崩れていますが、まんまオハ62の内装です。
下が計呂地に保管されているオハ62
このオハ62は椅子がグレードアップされてモケットを張っていますが、張っているだけでクッションを2段にしている43系より劣ります。
むしろお本当にオハ62の狭い室内そのままであったと言えましょう。
113系・401系初期やキハ45系?などと似たシートピッチで、狭いです。
これは卯原内のオハ47ですが、背もたれのクッションが違うのが良く解ります。
2段クッションですね。
キハ083に戻ります。
座布団もオハ47に比べて薄く、やはり非常に粗末な座席であることが解ります。
細かいことを言うと、板が無垢材ではなくベニアでコストダウンしているように、素材も簡素かつ粗末です。
二重窓はこのようにすると夏姿です。
一部座席が外されて展示されていますがそのおかげで
温水暖房の配管がよくわかります。
暖房はエンジン付きについては立派な温水暖房が設置されていたのです。
旧トイレは全て壊され、郵便荷物室になっていました。
見えなかったのですが、図面上、運転台背後の壁もない、「巨大空間の運転台」に加悦ではなっていたようです。
ドアを移設新調したキハ08のみ、
R50程度の丸みが上辺にあります。
1/80なら0.6mmのRです。
形式45(後の09)を名乗るものにはありません。
前車は改造時のドア移動の際に作ったRで、後者は客車時代のままということです。
燃料ハッチ?のようですが、この他にも小さな扉が数カ所にあります。
裾から228mmの場所に
巾145mm
高さ215mmのハッチがあります。
場所は右をトイレ側として
窓3枚目の途中。
逆面は
本当に車体中心線から線対称の場所にあります。
シルヘッダ。
125mm
1/80で1.56mm
1/150で0.83mm
シルの巾はこれで確定です。
厚みは極めて薄いです。
ヘッダーは90mm
1/80で1.125mm
1/150で0.6mmです。
ヘッダの上辺から雨樋下辺は
約420mm
1/80で5.25mm
1/150で2.8mmです。
雨樋は110mmの巾です。
53mm程度のところで折れてますね。
↑まだまだ序盤。結構続きます。