鉄道模型工作記録帳

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TOMIX DU-1を使いやすく改造する。

2018-06-21 12:46:00 | Weblog


トミックスの過日の銘品。
DU-1は当時ちょっと高級でも自動加速に魅せられて、欲しかったパワーユニットの代名詞でした。
発売が86年くらいでしたでしょうか。
既に30年を超えるものですね。


コレの回路はおおよそ解っており、実際回路を組んで同等品を複製することをは可能なのですが、ここはそれの話ではなく
お手軽に使えるように改造するプランをやってみます。

単純に言うと

この電源ユニットを

このように使うのがメーカー指定ですが。
電源ユニットは誠に重くて面倒くさい。

ということで、この電源ユニットを使わず、軽便に使うようにするっていうのが今回の目的です。

5021電源ユニットは
「単相交流100Vを単相17Vに再出力する」
だけのもので、
中身はトランスそのもの。
てかトランスとスイッチとブレーカしか入っておりません。

子供の頃にはわからなかったことですが、今からすると実に単純です。

これを

最終的にはこのように、「そこら辺に転がってるアダプターを利用して動かしちゃう」
ってだけの加工です。
「実に簡単にできます」

作業時間20分。

一般的に言う「アダプター」は「スイッチング電源」ということもあります。
「単相交流100Vを直流の何Vかに再出力する」
というそこらの機械であり。
中身は一旦、内部でダイオードを使い交流を直流に変換し、直流世界ですがトランスと同じ作用の降圧回路であるスイッチングダイオードか3端子レギュレーターなどを使って降圧するものであります。

面倒なんで簡単に言うと「重量のあるトランスではなく小型軽量で降圧・更に交流から直流に変換してくれるしてくれる」回路です。

電気の質についてはたしかにちょっと違うんですが、最終的にDU-1内部の回路でもスイッチング回路でいじっちゃうので、難しいとは関係なしにしましょう。
(個人的にはその直流に直したあとの電気の質には猛烈に拘っておりますがw 理学の大学先生とかにも論戦挑む無学無謀なアタシです)

さーてゴチャゴチャ言わず改造しましょう。
「自己責任でおねがいします(定例)」

最終姿をまず公開。

上が改造後
下が改造前。
見た目はコレし変わりません。
いいでそ?

次に
用意するものです。

秋月とか千石とかで売ってる、2.1mmジャック。
以上。

それだけ。

次は道具。

ルーマーとか使いますが、カッターでも別に構いません。

半田少々(1g程度)
ペースト。
はんだこて
プラスドライバー
カッター

道具は以上。

さていきます。

裏側の2箇所のゴムを剥がします。
カッターでこじって捲ってください。

外しました。



ぼんやり見える丸い膨らみにカッターを入れて黒い両面テープをくり抜きます。

ネジが出てきたらそれでいいです。

4本のネジを外して蓋を開けます。

こんな感じになってます。

そしてこの配線を。結果的には下記のようにします。
上が未改造。下が改造後。

基盤から出る配線が変わっておりますので、コネクターだけ取り替えるのではないので注意。

改造後のアップです。

この通りに配線を切り替えます。
マジックでプラスとマイナスを書き入れておきました。
ここの裏側にダイオードが入っているので、もとのところとは配線を変えるのであります。
いままでは交流17Vが入力で、今度は直流を入れるんでダイオードはパスさせるんです。

配線はもとの資材をそのまま利用します。


では加工中の画像。

コネクターを外して

コネクターはもう要らないので、配線を長く生かしてカット。

ルーマーで

ゴリゴリっと

7回転くらいでいい感じになります。

削りカスも少ない!

新しいピンジャックを嵌めて付属のプラナットでしっかり止めます

配線はこのようにします。
ヒュースから出ているものをピンジャック中心に。
基盤から出たものは側端子に。
ピンジャックのものは一個余ります。

拡大図。

加工中の画像。

基板側の拡大図。
ヒュース右の色の薄く見えている方が、ピンジャックの真ん中に接続。
基盤マイナスから出ているものがピンジャックの側端子に行きます。

改造終了。

改造終了写真。
デキましたね?

もう一度全体拡大図。

コレにて終了。

蓋をして。

そこらのアダプターを付けた図1

そこらのアダプターのスペック拡大。
これ直流12V2Aです。
但し、これは後で書きますが「最高出力が小さくなります」

これでも実用になります。
HO車両もほぼいけます。

依頼主のもとに送って終わり。

さて、
ちょっと書く追加です。

アダプターについて。

アダプターは
・ピンジャックが共通の直径で
・なおかつ中心がプラスのものなら
・18Vまでくらいのものが
使用安全選択基準です。

※もっというと面倒なんでざっくり最小条件を書いてます。

出力アンペアは0.2A~5.0Aとか幅があるかと思いますが
結果的にはどれも動きます。
ただ、走らせるモーター車の必要電流が小さなNゲージだと0.2Aでもなんとか走るでしょうけど、室内灯やヘッドライトがギンギンに付いていたり、長編成だったり、HO車両だったりしたら、出力不足になります。

1A~2A位のものを使用したら良いでしょう。
個人的には2Aかな。

5Aのものとかも使えますが
恐らく5Aの最大出力のウチ2A程度までしか使えず、それ以上の負荷がかかるとブレーカが飛びます。
ブレーカーを取り替えれば実は5Aギリギリまで行けるんですが、おすすめしません。
コレを読んで「なるほど!」と思う程度の知識ではやめておいたほうがいいです。
5A流してHOでガンガンやるには、コレ読んでも「こんな事書いてどーすんだ」くらいの知識がないとやめておいたほうがいいです。
放熱対策とか、レギュレーターの交換とか、厄介なことが発生する可能性が高いからです。

お気楽に2A以下で抑えときましょう
ただ、5Aのアダプターが使えないのではありません。
全力で使わないような状態だということです。
ブレーカーが先に堕ちます。

あと、電圧ですが
12V出力のアダプターだと実はレールには10.4V程度しか流れません。
最高速度が抑えられます。
それもまたビュンビュン飛ばすことをしなければ充分です。

12Vをどうしても出そうとしたら、15V出力のアダプターを見つけてきてください。
DU-1の内部の基板で電力を消費して、電圧が一定比率下がるんです。

10Vアダプターだと8V程度の最高出力になります。
6V以下だと内部で電気が食われて動作がデキない事が多いです。

実は最高速度を制限するのは割と簡単だったりします。
「メインの電圧をある程度下げちゃえばいい」だけです。

18Vとか20V,はたまた24Vのアダプターを突っ込むとどうなるかというと
実験はしました。
結果的には・・・書いたら不味いかな?
「それぞれ2割引きくらいの出力が出ます」
回路はなんとか耐えられるようですが、全くおすすめできません。
内部の素子は30V程度まで耐えられるものであるようですが「途中で仕様変更になって適正数値限界のものに見た目変わらなく変更されている場合があります」

だから、絶対にやめといたほうがいいです。
てかやっても責任一切持ちません。
耐圧制限超えて加熱し発火して火災になっても知りません。

絶対にやめましょう。


以上、改造方法でした。

繰り返しますが、これはKOMUMEが個人的に利用するために改造したものであり動作を保証するものではありません。
また加工に伴う作業のリスクについては充分に理解した上でご自身の責任で改造してください。

さて、実はDU-1は古いために樹脂の可塑化が進んで割れやすくなっているものがあります。
内部スイッチが割れて動作不能な個体も出てきました。
それを復旧する手立てもあるのですが、それはまた次の機会にでも。

左は、粉砕されていたスライドスイッチ内部部品を修理したものです。
表面の表記板は取り替える必要があります。
それをさらにフライス加工した樹脂板を嵌めて修理したものです。
一般には結構難しい作業です。
もし、壊れてしまったDU-1がありましたら、お引取りいたしますw
修理については、実は部品生成があるので一か八かになりますので、
修理できなくても3000円。
修理きたら5000円位かかります。
お引取りは1000円で買い取りますよーw

高いねー。高いから現実的じゃないねー。


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