鉄道模型工作記録帳

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紙工戦4 美唄鉄道キハ100の作成

2016-10-09 23:26:00 | HO製作のあれこれ

タイトル変えてもいいですかね。
美唄鉄道にするかどうかの自信がなくなってきました。
キハ04で何に仕上げるか白紙になってきた感覚。

KSモデルのリベットシルヘッダーを
セメダインスーパーXで張り付けていきます。





セメダインスーパーXで張るときには、マスキングテープで抑えて固まるまで待っています。
ドアヘッダは悩んだんですが、キットのままペーパーカットパーツで。
そこだけリベットがないのが痛いんですが。


紙工戦3 美唄鉄道キハ100の作成

2016-10-07 02:42:00 | HO製作のあれこれ

前回が2013.4.23だったようなので
http://blog.goo.ne.jp/komume1973/e/658aafd8df168e973a201a685f1f0180
3年と半年放置しておりました。


紙部品を放置していても、
下地処理を施していたので歪みや捻じれ、水分を振った形跡はありませんで


すぐに取り掛かれる様子です。
たまたまペーパーをメインにおつくりになっているお客さんが店に工作にいらしたのでちょっと発奮してみました。


といいつつ、一瞬で箱に・・・。
一応書くと、前面は3枚構成ですので
表層をまげて
窓枠1をカッターで筋入れて折って
窓枠2枚目も同様に。
タミヤセメントで張り合わせて
車体に組み付け
天井板を板材から削り出してぴったり嵌め固め
瞬間接着材を流し込んで


クレオスのメタルプライマー3倍ラッカー希釈を吹き付けて

ウェーブのやすりスティックフィニッシュで研磨して


床板を1.5mm板材から切り出してぴったりとはめ込み


ここまで仕上がりました。


どーもミスなくできるとあっさり終わってしまいます。
ミスはこのブログの大いなるネタだったのですが
店主になって4年もたち、お客さんにどちらかというと指導なんてするようになってしまうという立場の変換があると
「個別の模型はほとんど作らなくなってくるが、工作法自体はコナレてきたり、工作一部分一部分はいろいろ数をこなすようになって」きており(自分の模型を作るのはほぼありませんでしたが)、難なくさらりとこなせせるようになってしまったのかもしれません。
つまらないといえばつまらないのですが

ほぼ必ずお客さんに申し上げる
「うまくなりたかったら、好きな車両を作らずにデザートにとっておき、好きでもない車両を真剣に取り組んでかずこなしてご覧ください」
というのを地でやっているようなもの。

お客さんの模型は自分にとっては好きでもない車を工作法を考えて助言してきたわけですから(お客さんの愛情に超えることはできませんので)、いざ自分の模型をするとさらっとできてきてしまう・・・。

ペーパーは初めてなんですが、どうにかなってしまう。。。

つまらないですねぇ・・・
書いていても面白いと思いませんから、読む立場になればちっとも面白くないかとおみます。
困りましたね。

しかも立場はもうブロガーとしてみてもらえません。
「お前は店の店主だろ?うまくて当たり前だろ」ということになりますので、うまくできなきゃ「沽券に関わっちゃう」つまらん立場です。
うまくできても自慢できやしません。

ポイントとしては
・接着は田宮セメント白瓶
・3倍希釈プライマーしかもラッカーで希釈(プラには使えない薄め液ではない、強いラッカー)
ということでしょうか。
ラッカープライマーは接着するたびに薄く吹いて5~6回は吹いています。
板材も裏表吹いて「水分吸ってしならない様に」充分吹いて研磨して吹いて、水分止めします。
これで、充分な劣化対策となります。

ただ、アングルにネジ穴をあけておくべきでした。
側面に貼り合わせる前に。
力がかかりかける穴あけですので、組んでからは間違いを起こしやすいです。
これは参りましたね。

3年前に戻って叱ってやりたいです。

止まっていた3年もの間に、それなりにHOの工作マターを覚えてしまいましたので、動力は何使おうかをもう考え始めております。
まぁ・・・FMギアになるでしょうか。
それともMPギアになるでしょうか。

店開店してコツコツ貯めて提供してきたインサイドギアも先日ついに枯渇してしまいましたので、インサイドギアという選択肢はなさそうです。




宮沢模型C58復元1台目

2016-09-27 09:59:00 | 若旦那の常磐線103系

といいつつ、工作中の写真撮ってませんでした。
当店に来た時の姿は
・塗装浮き、剥がれとテンダーは酸化縞(礎が参加して斑錆浮き)
・落下痕があり、煙突曲がり、ヘッドライト紛失、デッキ折れ、デフ破損
・走行モーター紛失、ギアボックスなし
・中間連結器なし
・コンプレッサー折損
という状態でした。

・塗装剥離
・ランボード撤去と曲げ直しと再接合
・煙突調達
・ヘッドライト調達
・握り棒新設
・デフを中古パーツから調達
・テンダー上縁を線材で張り付け
・コンプレッサー調達
・スノープラウ調達
・中古モーター、中古ギアボックス調達
・総組立再塗装(弊社ブラックプライマー仕上げ)

デフの様子から北見機関区の33号機風になりましたが、
仕上がりは宮沢模型ブランドの完成品クオリティですので、見るべきところはさほどありません。
調達パーツもほぼ中古パーツや寄付パーツからのものです。

ここからはある程度復旧SL(何台復元できるかわかりませんが10台近くはあります)が溜ったら手垢止め塗装と何かのタイミングでナンバープレートを新調別注エッチングしようと思います。


歪みは何とか取れました。
パッと見荒廃車体だったとは意識しなくて済みそうです。


ヘッドライトはアダチのものを奢ってしまいまして、ここはコストがかかってしまいました。


デフはKSモデルの製品です。
当店店頭展示品であったのですが、商品として展示しているときに落下破損したものを棚卸しました。
残念ながら、曲がっていますので復元しましたが、完全平面ではありません。
プラウは寄付された中古品より流用でSL用とは限りません。


まだ復元する宮沢C58は2台、合計3台あります
右はそこそこの状態ですが、やはり落下して右デフが完全に折れて曲がり使用不能な状態。
ヘッドライト関係が取れかかり、テンダー衝突跡、痛いのがキャブとボイラに亀裂が入っていますので、やはり総組立直しと思われます。

左は、元々集煙装置が取り付けられていたものですが、手作りデフ、D51用敦賀タイプのようなものが乗っていました。

やはり破損していたので外すとざっくり切り欠いてあり、煙突は切り詰められており、テンダ台車はなぜかTR41になっており、ボイラ下回りではフレームダイキャストが折れており・・・・・。
当面は部品取りとしてパーツ供給用にしています。


下回りのダイキャストがぼっきり折れているので復元の可能性はちょっと低い状態です。


中国製品ディレクト記01

2016-09-10 23:52:00 | 若旦那の常磐線103系

9日より中国ドンガン市に入りました。
HOマニ44を量産まで繋げる最後の闘い?です。

七転八倒しております。
マニ44がようやく最終調整に入った段階となり赴いてまいりました。


それでは成田空港から出発です。
正直ですね、ストレスでぎりぎりしておったりします。
プレッシャーは半端ではありません。


夕日を沖縄上空で眺めます。
香港まで約5時間の飛行です。


まずは香港に。
えー・・・英語はもちろん中国語も一切しゃべることが出来ません。
1人で乗り込むにはなかなか・・・。
まぁ香港は西側諸国っぽいんですけど


中国国境に行くためにバスに乗ります。


多分、これだと。

・・・・どうも最終的には良かったんですが、全く経由地が違うバスに乗っておりました。


風景的に多分ここだな?と記憶で途中下車。
結果的に行きたかった上水駅に降りたてました。



地下鉄に一駅。


中国国境の羅湖に到着。

入国もスムーズに出来、ここで玩具工場ホールディングオーナーのJ氏と「なんとそういえば一切打ち合わせしないで」会うことができ(奇跡が起きました)、
無事、ドンガン市に。
そういえば、香港の飛行機時間しか教えていませんでしたwwww

中国国境の町で一人で出ていたら、さて、どうしていたんだろうナァ。



翌朝。工場に入ります。


70人ほどの組立塗装工場が今日の陣となります。



案外涼しいです。
32度くらい。
麻痺しているかも。


早速テスト塗装が開始されていました。


先に送っていた塗装見本の色合いどおりに再現されています。


印刷フィルムです。


テールライトの赤が良くありませんでしたので、数時間掛けて繰り返し色を確認と指示をします。
実は最終的に自分が塗料を溶きました。
クリアレッドの感性がちょっと伝わらなかったので。


チーム内で「ここは絶対にこだわりたい」としていた印字の確認。
試作では思ったとおりに出ました。
量産では少し劣化するかもしれませんが・・・


いかがでしょうか・・・。
ちょっと実は白が薄い(カメラのコントラストが優秀すぎるだけでちょっと薄いです)のですが、二回印刷はずれたので、若干薄いのですがこの一回印刷といたします。


試作では、読み取りが出来ます。
量産でもこのクオリティが出ると本当に良いのですが・・・。


ホールディングオーナーと子会社社長とともに打ち合わせ。
えー・・・・彼女が印刷組立工場の「社長」です。

聡明で、今のところ信頼は置けます。
残念ながら中国製品というイメージからは最後まで信頼を置くことが難しいのは良くあることです。
ただ、印刷は結構努力を重ねてくれたり、パッケージは逆提案が多く、少し心が落ち着きます。



次に金型工場子会社社長と。
ここは正直、大幅な修正を依頼します。
かなり厳しい打ち合わせとなりました。
こちらの反省部分も無くはないのですが、日本式の流れとちょっと違うので、そこは一つ一つ課題を潰していきます。


ホールディングオーナーがちょっとエキサイトする場面も。
でも、悪い緊張感ではありません。
現状では最大限努力をする姿を見ることが出来ます。
「鉄道模型ははじめてなのでポイントがわからない部分があった。勉強したい」
ということ。


塗装がポイントになりますが、ここは来週もう一度つめます。
ちょっと今のところ「薄く吹きすぎる」んです。
これは今までの癖が出てしまうみたいで・・・。
しっかり厚く塗ってもらえるかどうか。

無塗装状態は「青成形」となることには決まりました。
厚く吹くにあたって「タレ」を防止する意味を込めて。
あとは透過度の低めるため。

黒成形をしたかったのですが、流石にちょっと抵抗が強かった。
塗装タレで歩留まりが低くなることを相当恐れられました。
そこはやむなく。

明日明後日は工場に任せます。
次はその次の水曜日。
火曜日は別の予定が入っており
日曜日と月曜日はホテルで次回作の設計作業をしていることにします。
(街歩き出来ないような、何もないド田舎なので・・・)




パクチーすら全く平気なので、飯のうまさだけは助かります。


正直、ものすごく美味しいです。





次なる挑戦も並行して。

2016-06-27 22:52:00 | 若旦那の常磐線103系


185系の造形は一度頭だけでもフィニッシュしたのですが、
「角裾のRの組み方に異議あり」
という意見が早々に出てまいりまして、いろいろ検討していたのですが

まずはひとまずの立場確認で

制式鋼体図面では、角裾は腰回りより小さなRに向けてすぼまっているのが「あくまでも図面」です。
国鉄制式図面なんで、これには一定の説得力があります。
だから、角R裾まで小名に様な大きなRが前面に回り込んでいるという意義にはちょっとそのままで処理するには「感覚論」になってしまうわけです。

しかしながら、長年見てきた方の指摘で、無碍にするわけにもいきません。
で、実は自分でも何回か取材を試みたのですが

正面の鉄板は垂直に裁断されて、角裾は小さなRになっている写真しか撮影できなかったんですね。

が、それでも声は声なので、何度か185系を触ってきたし、仮組で指摘されたように「裾Rが回り込んだ図面」も書いたところ、全長が歪んだり、正面Rが変化してしまったりRが繋がらないというい悩みを抱えることになったのであります。

で・・・。
合わないのはおおよそ、実寸で5mm、半径が狂うと「現状の図面では矛盾が発生するものの」イメージが近いくなることが分かってきました。

5mmかぁ・・・・・。

僅か5mm、正面が分厚くなるとそのイメージに近い・・・・。

えーっと・・・鋼製車体の経年ほぼ40年です。
再塗装はおおむね10回は繰り返されています。
・・・。
図面はヌードですから、塗装幕やパテが重なり、Rが変化するなどは十二分にあり得ます・・・

そこか。

パテや表面調整の切削で、Rが歪んで、指摘の表情になるのではないか?
と仮説を立てていたのですが

今日、やっとそれらしき仮説が証明できたので、書いてみます。


ここが問題の角R裾です。


白色で、光も乱反射して、わかりにくいのですが、
確かに裾の収束点は自分の設計図面のR収束点より内側にあります。

つまり、指摘された様相がここに発見されたわけですが、それだけでは納得がきちんと着地しません。
どこかにゆがみが発見することができれば、仮説が証明されるんです。


もう、撫でて、手先の感覚を信じてみます。


変態です。

通勤ライナーの乗車口に挟まれた部分ですので、もうそれはそれは奇異を見る視線が、ズバズバ刺さります。
ここは夕方平日の東京駅。

遂には警備員さんが不安げに見に来る始末。
で、黙々と電車の腰回りを何度も何度も撫でているのですから、ど変態というか、ほぼ怪しい人です。

でだ。

ついに見つけました。

解りますか!?
えーっと、ありえへんところが「くぼんでいました!!!!!!!!!」
おおよそ5mm程度の「テールライト横のくぼみ!!!!」



くぼんでいるというか、面を形成している部分が、端から来たRに飲まれるという面構成!!!

ははーーーーーーーーーーん!!!!!

いやね、正面の顔は一直線カットのシャーリング材なんですね。
それを2.5次元プレスしているのです。
それが、裾とつながるときに「材料をさらに3次元カットして繋ぐ指示」は工業図面として難易度が上がるだけで、ふさわしくありません。
図面は正しいはずなんです。
が、これで、「工業的視点ではなく、趣味的視点が違うという部分、その矛盾」わかりました。

やはり、ヌード鋼板は図面通りなんです。
しかし、
「パテなどで下部が僅かに盛り上がり、降りてくる正面カーブと合わない部分が「へこんで見える」ようにスムージングされている」
ことが分かってきました。

で、それは


対抗正面では異なってスムージングされている。
(実にわかりにくいカットで申し訳ないです)
つまり「パテの厚さの個体差」ということはほぼ合っていたということになります。




ほら、違うでしょ?
片方はへこんで見えるほどわかりやすくなっています。


本来、正面の鉄板材はヘッドライトリムより15mm外側でまっすぐ落ちて繋がっているのです。
ですから、Rの接線はリムより15mmの垂直。
の、はずですが
現実はそう言うままの車と、裾のRが正面に回り込んでいる車があるわけです。

矛盾や違和感を感じる人がいてもおかしくないわけです。

さて、モデルの設計になると、個々のどっちかを選択しなければなりません。
ただ、カーブを無理やりスムージングした「へこみのようなもの」は作れません。

ここから再設計のスタートですね。
「印象が良いのはどっちで行こうか」
・図面と異なっていてもイメージで行くか
・図面に固執していくか

ちょっと考えてみましょう・・・・。