茨木のり子さんの詩は好きで何冊か持っているけど、神田の古本市でふと手に入れた詩集『食卓に珈琲の匂い流れ』の中で見つけた、私のちょっと気に入ってる茨木のり子さんの詩を一つ載せますね。
あいつ
<あいつの言葉は腐っている!>
人ごみのなかで、通りすがりに
吐き出すような台詞が耳朶を打った
あいつとは どいつなのか 知らないが
私はただちに了解した その内容もわからずに
<そう あいつの言葉は腐っている>
なぜなら日々
腐った言葉に首まで漬かり
憤懣やるかたないのだから
自分の言葉にすらそれを感じ
身ぶるいすることがあるのだから
あいつが どいつでも おんなじだ
茨木のり子さんの「私はただちに了解した その内容もわからずに <そう あいつの言葉は腐っている>」というところがいいですね~。
あいつ
<あいつの言葉は腐っている!>
人ごみのなかで、通りすがりに
吐き出すような台詞が耳朶を打った
あいつとは どいつなのか 知らないが
私はただちに了解した その内容もわからずに
<そう あいつの言葉は腐っている>
なぜなら日々
腐った言葉に首まで漬かり
憤懣やるかたないのだから
自分の言葉にすらそれを感じ
身ぶるいすることがあるのだから
あいつが どいつでも おんなじだ
茨木のり子さんの「私はただちに了解した その内容もわからずに <そう あいつの言葉は腐っている>」というところがいいですね~。
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