模様編みのカーディガン

今年母が編んだカーディガン。
秋の初めには届いていたのに、最近やっとボタンをつけた。

複雑な模様編みの手編みは目立つらしく、女の人の集まるところに着て行くとよく尋ねられる。
「わー、手編み！ご自分で編まれたの？」
「あ、私じゃないんです。母が編んでくれるんです。」
「あらっ、いいわね～！」

ほんとうにいい！！
冬になると、母の手編みばかり着ている。

ミリキタニの猫

ドキュメンタリー制作の仕事をしているリンダ・ハッテンドーフは、ニューヨーク・ソーホーの路上で絵を描いている日系人ホームレス、ジミー・ツトム・ミリキタニの絵を買ったことが縁で、この奇妙な年寄りの画家を撮り始めた。

ジミーが描いているのは、ツールレイク日系人強制収容所や広島の原爆ドームや金魚や猫の絵。
英語の単語を並べてしゃべるだけの話し方で、口からでるのはアメリカ政府の悪口ばかり。

2001年9月11日のツインタワーが崩れ落ちる路上でも絵を描き続けるジミーを、リンダは自分のアパートに招き入れ、二人は共同生活を始めた。

絵さえ描いていればいいジミーは、衣食住を世話になっても卑屈なところは全くない。
こざっぱりと髪を切って清潔になったら、姿勢もよくなってどんどん若返っていく。

リンダはリサーチを重ねて、ついに彼の社会保障番号を探し当てて、ジミーはケア付き老人ホームへ入居することができた。
ツールレイク強制収容所の跡地を訪れたジミーは、「もう怒ってはいない。通り過ぎるだけだ。」とつぶやく。
エンディングは、60年前に生き別れになった姉と再会しているシーンで感動的。

87才になるジミーが可愛くて、なんだか元気になる素敵な映画でした。

京都の紅葉

11月18日、友達に誘われて京都の紅葉を見に日帰り旅行。


朝の新幹線の窓から見えた虹。



京都見物は、運転手さんがガイドも兼ねる一日観光タクシーに乗って。
観光シーズンで、道はどこもすれ違うのもやっと。



紅葉は始まったばかりの大原三千院。



詩仙堂の庭は奥行きがあって、庭木の種類も多くて美しい。















曼殊院の庭は枯山水。月を映す手水鉢。




銀閣寺の銀沙灘と紅葉。


展望所から眺めた銀閣寺と京都の街。



三千院の瑠璃光庭園の前で記念写真。
実は、二人とも着物で出かけたのでした。

同じ帯で

最近手に入れた格子柄の帯。
手持ちの着物のいくつかに合わせられるようなので、嬉しい。

いつも着付けの練習の日に着るだけだけど、たまには着て出かけよう。

横須賀美術館

11月1日、天気も悪くないし、朝の新幹線に乗ってぶらりひとり旅。
寂しいJR横須賀駅からバスに乗って、三浦半島のかかとにある観音崎京急ホテル前で降りたら、あの丘の向こうが観音崎灯台。
道路の左側が海で、右側に横須賀美術館。



緑の丘を背景に、透き通った薄緑色の素材で覆われた横須賀美術館が建っていた。
この海に向かって細長く突き出ているのが谷内六郎館。



前面の遊べる広い芝庭の向こうに、ガラス張りの横須賀美術館が広がっている。


最上階に登ってみたら広い屋上広場。


東京湾を一望できる景色！



横須賀美術館の今回の企画展は「澁澤龍彦ー幻想美術館」でした。

私の目的は別館の谷内六郎館。
この春開館以来、ずっといつか出かけたいと思っていたのがようやく実現。

週刊新潮の表紙絵の原画を、間近でたくさん見ることができた。
やっぱり、六郎さんの絵の中には別世界の入口が潜んでいて、惹きつけられました。
ずうっと眺めていたくなってしまいます。



芝庭に面した海の見えるレストラン「アクアマーレ」で遅めのランチ。

美術館の周りは観音崎公園。
今度は灯台にも登ってみようかな。