爛漫日記

インターネット古書店 独楽知の、春爛漫ではなくて、秋爛漫?の日記です。

映画「長江哀歌」

2007-09-25 10:44:44 | 映画
まだ30代の若い中国の監督、ジャ・ジャンクーの映画「長江哀歌」を見てきた。

中国語の原題は「三峡好人」で、長江の三峡に造られている三峡ダムの完成を間近に迫った奉節(フォンジェ)の街での物語。

16年前に出ていった妻子を探しに山西省からやってきた炭坑夫サンミン。
2年間音信不通の夫を捜しに同じ山西省からやっていたシェン・ホン。

映画は二人が、取り壊されもうすぐダムの下に沈む街をさまよう姿を、ドキュメンタリーのように映している。
二人のせりふが短く、辛い現実をこらえているように表情は沈鬱だ。
でも最後はそれぞれの未来に向けて、ともかくも動きだしていった二人。

発展する中国が、そのために清濁併せ飲んで変化する今の姿を、若い監督がドキュメンタリーのような独特な方法で撮った、魅力的な映画だった。

ベネチア国際映画祭で金獅子賞グランプリに選ばれた作品。



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谷内六郎「青い曲」

2007-09-09 16:45:27 | 谷内六郎
9月になったのに、まだ暑い。

六郎さんの絵を、涼しそうな青い海の中の絵にしてみた。
鯨のおなかをピアノにした、海の中の演奏会。

六郎さんの発想は素敵です。


青い曲(文・谷内六郎)
 学芸会で先生がひいてくれたピアノは、「青い月夜の浜辺には」浜千鳥の曲です、音が月の光といっしょに波の面からだんだん海底に向かって幕のようにさがっていくと先生もピアノも生徒もさがっていって海底につきました、先生は鯨のおなかをピアノのかわりにしているのです、鯨は先生がおなかをアンマしてくれてるのだと思って静かに眼をほそめていると、どうもアンマにしてはたたきかたが変だぞと思って、いきなり大声で杖をおもちですか!!とどなりました、駅員の人がパスをおもちですかというのに似ていたので、先生はびっくりして、いきなり運動会のピリピリの笛をピーッと鳴らしたので、鯨は安心してこうつぶやきました、「やっぱり専門のアンマさんだ」



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『男唄』ライブ

2007-09-01 14:55:08 | 音楽
8月30日、静岡から友達と二人で上京。
渋谷ハチ公前で、東京在住の友達と待ち合わせ。



今日は久~しぶりに、ライブへ。
渋谷クラブクワトロで、木村充揮×近藤房之助『男唄』の発売記念ライブ。


早めの夕食は、台湾料理の「龍の髭」で。
気取らない店内で、どの料理も絶品の味。




「クアトロの店内は椅子なんてないよ!」と娘が言ってたので、疲れたらしゃがむしかないかなあ……と心配して行く。
早めにクワトロへ行ったら、階段に並んで待っている人たちの年齢が高めなので、もしやと思う。
大体演奏者も若くないんだし、たぶん座ってギター演奏するはずだから……。
やっぱり、会場にはパイプ椅子が並べてあった!ほっ!


もうすぐ始まる……。


木村充揮は、天真爛漫な?ハチャメチャなトーク。
でも憂歌団の頃と同じ、あのしわがれ声は相変わらずで、ずしっときました。
憂歌団のもいくつか歌ってくれたのがよかった。

近藤房之助は、木村充揮が会場との掛け合いでどこに行くかわからなくなりそうなトークを、フォローしながらの進行役。
『男唄』からばかりでなくいろいろな選曲で、バックバンドの演奏も素敵でした。
近藤房之助がギターを弾きながら熱唱したStand by meは、最高でした。

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