爛漫日記

インターネット古書店 独楽知の、春爛漫ではなくて、秋爛漫?の日記です。

松田正平『四国犬』

2013-07-15 21:33:12 | Weblog
13日の土曜日に鎌倉へ行って来た。
神奈川県立近代美術館で開催されている、松田正平展「陽だまりの色とかたち」を見たくてね。

NHKの日曜美術館のアートシーンでこの犬の絵を見て、一目惚れ。

でも、私は松田正平を知らなかった。
もう2004年に91歳で亡くなられた方だった…。

展示されていた松田正平の絵はどれも素敵だった。
迷いのない太い輪郭線がほんとうに気持ちいい。
そして、はみ出すように着色されたり削られたりした乱暴そうな色づかいも美しかった。

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茨木のり子詩集

2013-07-10 13:55:35 | 私の本
茨木のり子さんの詩は好きで何冊か持っているけど、神田の古本市でふと手に入れた詩集『食卓に珈琲の匂い流れ』の中で見つけた、私のちょっと気に入ってる茨木のり子さんの詩を一つ載せますね。


      あいつ

   <あいつの言葉は腐っている!>
   人ごみのなかで、通りすがりに
   吐き出すような台詞が耳朶を打った
   あいつとは どいつなのか 知らないが
   私はただちに了解した その内容もわからずに
   <そう あいつの言葉は腐っている>

   なぜなら日々
   腐った言葉に首まで漬かり
   憤懣やるかたないのだから
   自分の言葉にすらそれを感じ
   身ぶるいすることがあるのだから
   あいつが どいつでも おんなじだ



茨木のり子さんの「私はただちに了解した その内容もわからずに <そう あいつの言葉は腐っている>」というところがいいですね~。







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