爛漫日記

インターネット古書店 独楽知の、春爛漫ではなくて、秋爛漫?の日記です。

ヨシフ・ブロツキー『ヴェネツィア』

2010-03-30 22:18:46 | 私の本
ヴェネチアから帰ってきて、無性に読みたくなって、ネット検索して買った本。



この本を書いたのは、1940年生まれのロシア出身の詩人ヨシフ・ブロツキー。
1963年にロシアで「有益な仕事につこうとしない徒食者」として逮捕、強制労働の判決を受け、1972年に国外追放でアメリカに亡命。
その後は創作の傍ら、アメリカの大学で詩を教えて暮らしていた。

ブロツキーは1972年から17年の間、ほとんど毎年、大学の冬休みを利用して、ヴェネツィアに出かけて滞在して過ごしたそうだ。
17年間の冬の2週間から1か月の滞在の中から、ブロツキーはヴェネツィアの印象と出来事を、51の短い章に分けて、とても不思議で魅力的な方法で書いている。

ブロツキーがまるでカメラが眺めているように描写するので、船着き場や教会やホテルや島や喫茶店が、行ったばかりの私の目にも浮かんでくる。

「無数の運河と曲がりくねった街路の錯綜する迷宮都市ヴェネツィア」の魅力を、充分に伝えている素敵な本だった。





私たちの滞在3日目にも、有名な「およそ形を持つもののすべてを突然消し去る」霧が見られた。

須賀敦子が書いている「なつかしい霧」とは、きっとこんな感じなんだと思った。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イタリアで食べた。

2010-03-28 18:49:59 | trip
飛行機と送迎とホテル(朝食付き)は旅行会社にお願いしたけど、観光と食事は自分たちで勝手にやろうという旅だったので、食事のお店は、なりゆきと勘にまかせて入ったけど、どこもわりとおいしかった。


フィレンツェの1日目の昼食。
美術館見学の帰りに「5ユーロ」という看板に惹かれて入って食べた、大きなマルゲリータ。



フィレンツェ2日目の昼食。
なぜか「らーめん」という日本語の旗があるお店を見つけて入る。
ラザニアとランチプレートと、飲み物はやっぱりカプチーノ、おいしい~。
帰ってきてからカプチーノ党になりそう。



フィレンツェの夕食。
旅行ガイドブックに載っていてホテルからも近いので出かけてみた、トラッテリア・アル・トレビオ。
感じがよくておいしかったので、2晩ともこのお店に通った。



せっかくイタリアに来たから、夕食はいつも、ワインをグラスで赤白1杯ずつと前菜をオーダー。
生ハムに添えられているのは、アーティチョーク、初めて食べたけどおいしかった。



必ずたのんだスパゲッティ・ボンゴレとペンネのパスタは何味だったかな~?




ヴェネチアの夕食。
どこで食べようか迷いながら歩いていたら、「日本語のメニューがあるよ!」と声をかけられて入った、サン・マルコ広場の東隅のお店。
ムール貝とあさりのワイン蒸しの前菜がおいしかった。



ヴェネチア2日目の夕食も、「日本語のメニューがあるよ」と声をかけられて入った別のお店。
野菜づくしの前菜(アンティパスト)。



ヴェネチア3日目の夕食は、1日目と同じお店。
モッツァレラチーズとトマト、生ハムの前菜。
テーブルには必ずオリーブオイルとバルサミコ酢のボトル。



最後の夜もスパゲッティ・ボンゴレと、イカスミのスパゲッティ。



イタリアは、おいしい国でした。
しばらくイタリアワインばかり飲みそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヴェネチア3泊

2010-03-25 16:24:40 | trip
3月13日、列車がヴェネチアのサンタ・ルチア駅に着いたら、出迎えの人と一緒に水上タクシーに乗って、もう運河を走っている。
ここは、車の走らない水の都。



見えてきたのは、サン・マルコ広場の入り口。
鐘楼とドゥカーレ宮殿、奥にサン・マルコ寺院が見える。



ロマネスクとビザンチン様式の混合建築のサン・マルコ寺院。
寺院の内部は、金箔地のモザイク画で埋め尽くされている。



三方を柱廊で囲まれた大広間のようなサン・マルコ広場には、やはり鳩がいた。



鐘楼に登って東側を眺めると、ドゥカーレ宮殿の屋根とサン・ザッカリーア船乗り場とヴェネチア本島の東端を臨める。



ヴェネチアの絵葉書に使われるような景色。
青い幌がかかったゴンドラと遠くに見えるサン・ジョルジョ・マッジョーレ島。




ヴェネチア本島の大運河と周辺の島々へ走り回る水上バス(ヴァポレット)。
14日~15日の乗り放題2日券を買って、たくさん乗って、たくさん歩いた。



朝早く観光客を待つゴンドリエーナ。



大運河のまん中にあるリアルト橋の船乗り場。
たくさんの水上タクシーやゴンドラが行き交う一番にぎやかな所。



リアルト橋の上から何げなく撮した1枚も、絵葉書のよう……。
被写体が美しいので、どこを撮っても絵になる。



狭い運河に入って来るゴンドラ。
街歩きの途中、小さな橋の上からパチリ。



小運河沿いの小道を歩いて散策して、ふり返ってパチリ。
緑色の水面にカラフルな家々と様々な形をした小さな橋。



ヴェネチアン・グラスの職人が住むというムラーノ島。
ヴェネチアン・グラスのお土産を探して歩き回った。



3月16日朝、お迎えの水上タクシーに乗ってマルコ・ポーロ空港へ。
ヴェネチアは、水に浮かぶ中世の不思議都市だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フィレンツェ3泊

2010-03-25 00:57:34 | trip
3月10日午後成田を飛び立って、12時間後にローマの空港について、国内線に乗り換えて、時差があるので10日深夜にフィレンツェ着。

11日は、パラティーナ美術館とウフィッツィ美術館を見て回る。
有名なラファエロ『椅子の聖母』や、ボッティチェッリ『春』と『ヴィーナスの誕生』を見られた。
でも、絵の数の多さに圧倒されて疲れる。

12日は、フィレンツェの街巡り。
フィレンツェは歩いて廻れるくらいの小さな街。


フィレンツェのシンボルのドゥオモとジョットの鐘楼。
右手前はサン・ジョバンニ洗礼堂。



ドゥオモの目印の大きなクーポラ。



クーポラの天井を見上げると、描かれたフレスコ画『最後の審判』が見事。



クーポラの展望台からフィレンツェの赤い屋根の街を眺める。



現在の市庁舎として使われているヴェッキオ宮。



ゆったりと流れるアルノ川。



アルノ川にかかるフィレンツェ最古の橋、ポンテ・ヴェッキオ。



1460年から約100年間メディチ家の住まいとして使用されて、その後リッカルディ家の所有になったメディチ・リッカルディ宮の中庭。


宮殿の一室の天井に描かれた絵。



 
13日、歩き回って街歩きを堪能したフィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅から列車に乗って、ヴェネチアへ向かう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南米からのエアメール

2010-03-22 23:01:39 | エアメール
2月22日にチリから投函されたこの絵葉書が届いたのは、3月半ば。



パタゴニア地方というのですか。
切り立ったこの美しい青い山々は、なんという名前かな?



南米最南端の町へ出かけていたのですか!

旅をすると、いつも驚くことの連続で、素敵ですね~。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする