今年35歳で”若者”を卒業する城繁幸氏のこの本、とても共感して読みました。
年功序列制度や長時間労働などの昭和的価値観に見切りをつけたいろいろな若者たちが紹介されていますが、その多様な生き方はそれぞれに頼もしくて素敵でした。
真剣に日本の将来を心配している城繁幸氏の「あとがき」から一部抜粋します。
一向に上向かない出生率や、高止まりし続ける自殺件数、そしてエリートの日本企業離れといった問題は、僕にはいずれも同じ根っこを持つ問題に映る。それらに正面から切り込むことなしに、体の良い先送りを続けるだけでは、日本がこの先も発展し続けることは困難だろう。
上記の目指すべき社会を、個人の生き方で説明するなら、それは多様化ということにつきる。大きく分けるなら、人生のすべてを自己啓発と仕事に捧げても、物質的に成功したいと願う人がいる。かたや、夕方までぼちぼち働き、そこそこの暮らしを望む人もいる。それぞれがそれぞれの生き方を可能にする社会こそ、目指すべき方向だ。
従来の日本社会は、どっちのタイプもひっくるめて、過激な滅私奉公を強いてきた点に問題がある。いや、それでそこそこの暮らしが出来たのならまだ良いが、そこまでやらせといて生涯ヒラ、定期昇給無しなんて、もうブラックジョークとしか思えない。社会全体としてのワークバランスを受け入れる価値観が必要だろう。<「あとがき」から>
年功序列制度や長時間労働などの昭和的価値観に見切りをつけたいろいろな若者たちが紹介されていますが、その多様な生き方はそれぞれに頼もしくて素敵でした。
真剣に日本の将来を心配している城繁幸氏の「あとがき」から一部抜粋します。
一向に上向かない出生率や、高止まりし続ける自殺件数、そしてエリートの日本企業離れといった問題は、僕にはいずれも同じ根っこを持つ問題に映る。それらに正面から切り込むことなしに、体の良い先送りを続けるだけでは、日本がこの先も発展し続けることは困難だろう。
上記の目指すべき社会を、個人の生き方で説明するなら、それは多様化ということにつきる。大きく分けるなら、人生のすべてを自己啓発と仕事に捧げても、物質的に成功したいと願う人がいる。かたや、夕方までぼちぼち働き、そこそこの暮らしを望む人もいる。それぞれがそれぞれの生き方を可能にする社会こそ、目指すべき方向だ。
従来の日本社会は、どっちのタイプもひっくるめて、過激な滅私奉公を強いてきた点に問題がある。いや、それでそこそこの暮らしが出来たのならまだ良いが、そこまでやらせといて生涯ヒラ、定期昇給無しなんて、もうブラックジョークとしか思えない。社会全体としてのワークバランスを受け入れる価値観が必要だろう。<「あとがき」から>