マーク・ロスコが表紙カバーになってる上下2冊本。
『晴子情歌』『新リア王』と続いた福澤一族の最後の物語らしいのだけど、私はこの前作二つともを読んでいない。
実は、『晴子情歌』は読み始めた最初の方で止めたままになってる…。
この本は、合田雄一郎が出てくるというので、読む気になった。
『レディ・ジョーカー』で28歳だった合田雄一郎が、42歳で部下を持つ思索する刑事になっていた。
福澤彰之が息子秋道に書き送った長い長い手紙。
合田雄一郎に語る僧侶たちの果てしない宗教問答。
雄一郎と一緒に思索の迷路に深く入り込んでしまう…。
それに雄一郎の元妻貴代子の読んでいたラカン?
でも、佐倉の川村記念美術館へバーネット・ニューマンの「アンナの光」を見に行きたいと思う。