爛漫日記

インターネット古書店 独楽知の、春爛漫ではなくて、秋爛漫?の日記です。

『死の海を泳いで スーザン・ソンタグ最期の日々』

2009-06-07 11:35:36 | 私の本
死に向かう母を見つめた息子の手記。
本を読みながら、病床のスーザン・ソンタグが目に浮かぶような気がした。


ソンタグの著者の翻訳者である富山太佳夫氏がこの本に寄せた「解説」から抜粋。

<そのディヴィッド・リーフが、母であり、希有の評論家であり、小説家であったスーザン・ソンタグの癌闘病記をまとめ、そこに私も短いエッセイを書くことになるー何という偶然だろうか。彼女の『隠喩としての病い』の背景にあったのは、何よりもひとりの患者として病いと闘ったひとりの人間の苦しみであった。その息子の手になるこの本は、その母を見守り、看病する側から書かれている。それは、ある意味では、病いと闘う側には見えにくい、手の届かない場からの証言となる。この本は単なる回想録ではない。母スーザン・ソンタグの仕事を補完し、それを完結させる試みと言うべきであろう。>



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