食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『信頼されない汚染物質処理』

2014年07月31日 11時34分15秒 | 日記

汚染物質中間貯蔵の話題は大臣の責任問題になってから大きく取り上げられ小康状態になったら次のステージに移

ってきた。そもそも口の軽い環境大臣が日頃から思っていたことをついポロリと漏らしたことで今風に言う『炎上』

が起った。施設を何処に作るのか、その決め手になるのは受け手の自治体が『どれくらいの補助金で手を打つのか

に決まっている』聞いた人は、前後の脈略を含めても誰もが疑うことなくこのように解釈する。

騒ぎになると、いつものように『誤解を与えて申し訳ない』『言葉が足りず・・・・』と改めて釈明なさるが、誰も

釈明の意味を理解できない事が当の本人には理解できないようだ。

過去にも何度も同様の事を繰り返してきたのではないのか。それすら忘れて、また過ちを犯す。何度も何度も同じ

過ちを犯す学習能力のない人の事を巷ではxxと言うのだが、自覚のない方だから再び似たような事が期待される。

汚染物質の処理にはまず除染作業で汚染された土壌を集めてくる。今は中間処理するための施設がないから除染し

た地域の周辺や、一時置き場となっている場所で野ざらし放置状態にある。それを処理場で低レベルの汚染土に処

理した後、最終処分場に持って行くことになっている。

今の状態を解消するための中間処理施設の場所選定で難航している。どの自治体も厄介者を受け入れることに否定

的だ。最初は民地を国が買い取り国有地化して・・・・・こんな案もあったが中間施設が建ってしまえば『故郷』

を売却してしまうに等しい事から賛否は分かれる。今までの東電の処理の対応、国の種々の説明はいつも被災者の

方を裏切り、今やその信頼度は0にもならずマイナスである。

冷たいものの見方をすれば汚染された土地は除染という誤魔化をしても元の故郷には戻りえない、安全に住める様

にするためには数十年規模の時間が必要となりそれを待つ時間的な猶予があるのか。現実には悲しいかな、どんな

優れた科学者が手を尽くしても、そうした現実を変えようがないほど神の逆鱗に触れてしまったのだ。

誰がこんなことにしてしまったのか。そもそもは国が認定したとしても事業、つまり金儲けをしていたのは民間の

東電ではないのか。汚せるだけ汚した罪深い企業なのに、国は・・・否、国は民の税金で成り立っているから私た

ちが東電の後始末に関わらなければならないのか。

自分たちの不始末が処理できないのなら企業としての資格はない。エンロンのようにどんな大きな会社でも市場か

ら去るのが資本主義の原則でもあろう。原発の問題を考えるといつもヒートアップしてしまい右へ左へ迷走してし

まう。こうした事が昨日の税金の使い方への不満となったり、日本には企業責任とか罪を犯したものは償うという

根幹部分は欠落した国で、何処かの国と大して変りない二流、三流国家の一面があると思わさせたりする。

そして、中間施設設置の条件で最大のまやかしは『中間施設で処理した物質』をこの地から別の最終処理場に移す

としている事である。1000歩譲って中間施設を作ったとしよう。最終処理場が何処かに決まる確率を問うてみたい。

誰もが、そんな場所が決まるはずはないと確信している?


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