『素人百姓』
今更こんなことを言っても始まらないが、よーく周りを見渡してみると保育所の
小さい農園はあるものの、畑仕事らしきことをしている人は皆、農業のプロば
かりだった。畑2枚借りているその周りにはプロの畑ばかりだ。
だから、作付にしても理に適っているから土地の使い方が実に上手だ。同じ
作物を大量に生産するから、素人のそれとは違うにしても。勿論のこと、作物
の出来は歴然としている。
だから、他人から比較されると恥ずかしいのではと思う人もいるだろうが、私
は素人だからと開き直り堂々と失敗をしている。作物のことではとても勝てそ
うにないので、畑の草取りに出る回数だけは負けないようにしているが、プ
ロの畑はきれいで、勝てそうにもない。それでも、ドンキホーテのように挑む
日々だ。
『梅ちゃん先生Ⅱ』
友人でも身内でも共通しているのは、入院生活が長くなると世俗的なことに
は関心が薄くなる傾向にある。それは病状とも密接な関係があるのではない
かと思う。昨日、紹介した在職中に癌と診断された友人は、丁度その時に
大事な仕事を前にしていてその準備に余念がなかった。
病院から職場に細かな指示を出し遺漏なきようにと、一生懸命だった。
自分が元気なら自分の裁量で納得のいくようにできるが、入院中の身だか
ら歯がゆかったのだと思う。しかし、入院が延びるに従って仕事のことは話
題にしなくなっていった。体の具合も悪化していきつつあるから当然のこと
だが、悪化の度合いと反比例し関心は薄くなり続けた。
それは別のケースでも経験した。置かれた立場は異なるが、病状の悪化
との傾向はよく似ていた。元気になりそうな気配を感じたり、その意欲満々
の時は、その希望に向けてのパワーがあるから関心を持ったり、心配した
りするのだと思う。
今日の朝ドラは家族の支えを病気回復の力にするというハッピーエンドだ
った。この点は大方の人がそうだと思うし、この筋のようになって欲しいも
のだ。