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引越しいたします。

新疆ウイグルのデモの主導はイスラム解放党の策謀?

2008-04-10 23:22:11 | ニュース

20080406hut
http://www.recordchina.co.jp/show.php?img=cfp391408004.jpg
Record China

4月4日、新疆ウイグル自治区政府は先月22日から相次いで発生したデモはイスラム教原理主義組織であるイスラム解放党の扇動によるものと発表。構成員を逮捕、取り調べを進めているという。写真はウイグル族。
2008年4月4日、新疆ウイグル自治区政府はホータン市、カシュガル市、ウルムチ市などで先月22日から23日にかけて相次いで発生したデモはイスラム教原理主義組織であるイスラム解放党(ヒズブアッタハリル)の扇動によるものと発表した。構成員を逮捕、取り調べを進めているという。中国新聞社が伝えた。

イスラム解放党はコーランに基づく政教一致のカリフ国家樹立を目指す組織。中国新聞社は、世界的に宗教原理主義組織として認定されており、一部国家ではテロ組織として取り締まり対象となっていると報道した。

北京五輪を前に新疆ウイグル自治区ではデモなど独立運動、抗議運動が相次いでいる。先月にはウルムチ市発の航空機でテロ未遂事件が発生、当局は警戒を強めている。(翻訳・編集/KT) 

イスラム解放党、中国語では何というのかというと"伊扎布特"であるらしい。これでは何のことかわからないのではないか?
このイスラム解放党は世界的組織で非暴力を標榜しているが中央アジアで勢力を伸ばしているといわれている。

当ブログでもフジテレビニュースJapanがキルギスでインタビューをしていたりすることを記録してきた。また共同通信や宇田北大教授も会っているようだ。
イスラム原理主義といわれるが非暴力を標榜してイスラム革命は全ムスリムが協力して実現できるという主張をしている。

中田考同大教授がくわしい論文を書かれているが、ここでBBCの「ヒズブアッタハリル」とは何か?から引用してみる。

BBC
http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk/4127688.stm
Hizb ut-Tahrir(ヒズブアッタハリル、ヒズブアタタヒリール)は「解放党」と訳される過激な政治的組織でありムスリム世界と多数のムスリム住民がいる国にメンバーがいる。
50年程前にエルサレムでイスラム法学者Taqiuddin an-Nabhaniによって設立された。
典型的にメンバーは小さな学習会で集まるが開かれた社会であるイギリスでは集会や街頭運動をメディアに関与して開く。
当初は中東にカリフ制のイスラム国家を建設しようとしていた。イスラム国家は人定法よりもクルアーンに書かれている神の法により建てられるものである。
解放党は預言者ムハンマドに実践されたシステムを信じる。
政治と宗教は分離しない。
中東、中央アジア、東南アジアで活力がある。中央アジアで活力が一番あったが多くの国々で禁止されている、メンバーは迫害されている。
神の法にはない選挙があるから西欧民主主義は絶対反対。
暴力主義反対であるが一部は暴力的に走るのではないかと懸念されている。
反ユダヤ主義ではない。など。

実は過去に「新疆にイスラム解放党が存在」と発表した中国の女性研究者がいた。
中国社会科学院の方金英博士がその人。今回の中国公安の主張の根拠となっていることは間違いないだろう。

イスラム解放党が新疆ウイグルに?
http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20050913
ニュースJAPAN 2005年7月28日(イスラム解放党)
http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20050729

実際どうかという問題は、New Dominion(英語)で議論されている。
当ブログではこの組織は民主主義反対、アメリカには当然批判的だからウイグル人の亡命組織とは関係がないものと思う。いわんや「東突」とも無関係だろう。そして新疆での存在自身怪しいものだと思う。中国が恐怖勢力の証拠を出せずにいる新しい言い訳か?
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