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引越しいたします。

ラビア・カーディルさんノルウェー訪問

2008-04-17 22:19:24 | スポーツ

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サンフランシスコでのオリンピック聖火リレーへの抗議のデモに参加したラビア・カーディル世界ウイグル会議総裁はつづいて北欧ノルウェーを訪問した。

4月11日、ラビアさんはベルゲン大学でのセミナーに参加されている。
このセミナーは人権と北京オリンピックの関係についてのものでベルゲン大学のヨーロッパ法学生組織(European Law Students Organaization)とラフト財団の共催である。中国の少数民族、人権、スポーツそして政治についての能力を広範にわたって取り上げられたということである。ラビアさんは基調講演を行った。

ラフト財団 4月16日
http://www.rafto.no/DesktopModules/ViewAnnouncement.aspx?ItemID=359&Mid=42

ボイコットのボイコット

多くのオリンピック大会はボイコットに左右されてきた。1つの国は政治的な背景でオリンピックをボイコットするべきなのか?それは効果的であったのだろうか。

080411rebiya_bergen 2004年ラフト人権賞受賞者であった、ラビア・カーディルWUC総裁はウイグル人の中国においての難しい状況を強調した。ラビアさんは一党独裁の国家が発案するウイグル女性移住政策を集中して問題にした。
また、ラビアさんはオリンピックボイコット全面支持から、オリンピックが少数民族支援になるのならば賛成という条件付ボイコットに変化している。
これはチベット人とダライラマへの同調以上のものである。

ノルウェーのオリンピック委員会上級アドバイザーとアムネスティノルウェーのアドバイザーはボイコットに強力に反対した。1980年のモスクワオリンピックボイコットは何の役にも立たなかった、と。

ノルウェー国際問題研究所のアンドレアス・セリアースはボイコットにはパラドックスがあるとする。ボイコット活動家はオリンピックのためのメディアに彼らのメッセージを伝えるために頼らざるを得ない。ボイコット活動家はオリンピックが終了した時に、より悪い人権状況の中にあるかもしれない。このことがパラドックスである。
オリンピックから無視されても、オリンピックをただ無視することは出来ない。

中国のパックラッシュ

悪い状況がメディアで多く報道されているが、中国へのネガティブ且攻撃な抗議活動は逆効果であるという発言者もいた。
オスロ大学ノルウェー人権センター中国プログラムのコーエン・ウェレンスはこの10年で中国の人権が進歩したと発言した。遅いが期待できる動きはプレッシャーにさらされており、多くのことが悪い方向に行くかもしれない。
何人かの中国の学生は指摘した。中国側の見方からすると厳しい批判と建設的なものとのバランスをとることが重要だと。西側メディアはは反中国抗議者によるイメージにしか興味を示さない。穏健な声は報道されない。加えて一方的な描写はナショナリズムの高揚の結果にしかならない。一党独裁国家でだけでなく中国の市民のなかでも、オリンピックは国家威信のショーケースだからである。だんだんと彼らの欲求不満は反西欧に転ずる可能性がある。
「生き方まで口出ししないでほしい。」中国の学生の1人が言った。

オリンピック後の懸念

ウェレンスがオリンピックストレスシンドロームと名付けた、がそれは中国当局は問題に対処する代わりに隠そうとすることを好むことを示唆している。
このオリンピック開催までのストレスのレベルにおいてである。
ウェレンスと同調してセリアースの大きな懸念の1つはテロ回避のための西欧からの援助の将来においての使われ方である。オリンピック後にどう使われるか。今抗議を行っている中国内の集団、個人に。オリンピック後に大きな逆行に直面するのではないか?

北京オリンピックは1936年のベルリン大会に比較されるべきではない。セリアースのもう1つの発言である。「中国は最近に戦争に負けたわけではないし、イデオロギーを輸出しようともしていない。」
中国のオリンピックを新しい機会としてみるべきである。その結果は全く予測がつかないものであろう。
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多分北京五輪ボイコット反対論の中で苦悩するラビアさん@BT

確かに中国に対して「圧力をかける」だけでもいけない。ラビア・カーディルさんは一昨年のノルウェー訪問の時には「オリンピックボイコットをノルウェーに要請する」という姿勢であった。
http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20061102
しかしながら当時はオリンピックボイコットなど「国境なき記者団」ぐらいしか本気で言う人はいなかった。いま開会式への首脳の非出席がまじめに議論されるようになっている。
さすがはラビアさんであると思う。状況の変化にすばやく対応している。和戦両様の構え、そしてその微妙なさじ加減が中共との交渉で重要になってくるのである。

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